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2019年6月欧州新車販売は営業日不足に泣かされた

Writer:森脇 稔 Photo:BMW,Daimler,

5大主要マーケットの不振が響く

the-all-new-bmw-1-se.jpg▲新型BMW1シリーズ 写真は135i・Xドライブ photo:BMW

 欧州新車販売が、2カ月ぶりに前年実績を下回った。ドイツやフランスなど、5大主要国が軒並みダウン。これは、ディーラー稼働日が前年に対して、2日少なかったのが主な要因。

 6月の欧州全域(EU+EFTA全30カ国)の新車(乗用車)販売台数は149万1285台。前年同月比は7.9%減と、2カ月ぶりに前年実績を下回った。

 5大主要国は、すべて前年実績割れ。ドイツは32万5231台で、前年同月比は4.7%減と、2カ月ぶりの前年実績割れ。フランスは同8.4%減の23万964台と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。イタリアは17万1626台にとどまり、同2.1%減と、2カ月連続でダウン。スペインは同8.3%減の13万519台と、2カ月連続で前年実績を割り込んだ。英国は22万3421台を販売したが、同4.9%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。

 主要9社の販売実績を見てみよう。9カ月連続で首位に立ったのは、VWグループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)。販売台数は36万7044台で、前年同月比は9.6%減と、10カ月連続で前年実績を下回った。主力のVWは同14%減の16万7882台と、4カ月連続でダウン。アウディは同9%減の7万1925台と、3カ月連続のマイナスとなった。

 2位はフランスのPSAグループ(プジョー、シトロエン、オペルなどを含む)。前年同月比8.2%減の23万7951台と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。ブランド別は、プジョーが同10.5%減の8万9175台と、2カ月ぶりにダウン。シトロエンは同3.6%減の6万741台と、7カ月ぶりに前年実績を下回った。オペル(ボグゾールを含む)は8万1884台を売り上げたものの、同9.7%減と、2カ月ぶりの前年実績割れ。

 3位はルノー・グループ(ダチアなどを含む)。販売台数は18万8599台で、前年同月比は3.9%減と、2カ月連続でダウンした。ルノーは同7.2%減の12万8023台と、10カ月連続の前年実績割れ。低価格のダチアは、同3.9%増の5万9792台と、6カ月連続でアップした。

 4位はBMWグループ(MINIIを含む)で、5月の6位から浮上した。販売台数は10万329台で、前年同月比は10.1%減と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。BMWは同10.7%減の7万8181台と、3カ月ぶりのマイナス。MINIは同8.1%減の2万2148台と、3カ月連続で前年実績割れ。

縮小highRes_the-all-new-bmw-1-se.jpg▲新型BMW1シリーズ 写真は118dスポーツライン photo:BMW

 5位はヒュンダイ・グループで、9万5685台を販売。前年同月比は2.8%減と、3カ月ぶりの前年実績割れ。ヒュンダイは同6.3%減の4万8506台。キアは同1.1%増の4万7179台だった。

 6位はFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループ(ランチアやアルファロメオなどを含む)で、5月の4位から後退した。販売台数は9万249台で、前年同月比は13.5%減と、10カ月連続で前年実績を割り込んだ。。主力のフィアットは同15%減の6万3652台と、2カ月連続でダウン。アルファロメオは同37.3%減の5266台と、10カ月連続のマイナス。ランチア(クライスラーを含む)は同7.6%増の4350台と、8カ月連続のプラス。ジープは同1.5%増の1万6391台と、3カ月ぶりに前年実績をクリアした。

 7位はフォードで、5月の8位から上昇。8万4528台を販売したが、前年同月比は5.4%減と、10カ月連続でダウン。

19C0573_044縮小.jpg▲写真はメルセデスAMG・CLA45 photo:Dimler AG

 8位はダイムラー(メルセデス・ベンツとスマート)で、5月の7位から後退した。販売台数は8万2827台、前年同月比は8.2%減と、2カ月連続で前年実績を下回った。ブランド別は、メルセデス・ベンツが同7%減の7万4009台と、2カ月連続でダウン。スマートは同17.7%減の8818台と、3カ月ぶりのマイナスになった。

 9位はトヨタ・グループ(レクサスを含む)。販売台数は7万3781台で、前年同月比は2.2%増と、3カ月連続のプラス。トヨタが同1.8%増の6万9047台と、3カ月連続でアップ。レクサスは同8.7%増の4734台と、3カ月連続で前年実績を上回った。

 日産は3万4749台にとどまり、前年同月比は26.6%減と、10カ月連続のマイナス。ホンダは9939台で、同19.2%減と、10カ月連続の前年実績割れ。マツダは同0.4%増の2万1600台と、新型マツダ3効果で2カ月連続のプラス。三菱は同5.2%減の1万3631台と、マイナスに転じた。

 欧州の2019年1~6月販売台数は842万6190台で、前年同期比は3.1%減。ACEA(欧州自動車工業会)は、「ドイツは前年同期比0.5%の微増だったが、ほかの主要国が落ち込んだ」と分析する。英国のEU離脱問題がクリアになれば、潮目が変わるかも。

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