河野正太郎さんは、カーモデルの製作を手がけるプロのフィニッシャー。趣味で作り始めたモデルカー作りだが、高い完成度が専門家の間で評判になり、モデルカー製作を依頼されるようになった。05年ごろからはプロのフィニッシャーとして活躍している。
「もともとモータースポーツが好きでした。中学生のころがF1ブームで、好きなF1マシンのプラモデルを製作したのがモデルカー作りのスタートでした。その後、ラリーカーやGTカーなどレースカー全般のモデルを作るようになりました。実際に存在するレースカーを作るわけですから、実車をきちんと再現するというスタイルを守っています。基本的には市販のキットを使い、キットでは不十分なパーツは工夫して加工したり、新たに製作する場合もあります」と河野さんは語る。
パーツやペイント、ステッカーなどをディテールまで正確に再現するために、河野さんはまず資料をしっかり集めるという。レーシングカーは、出場するレースごとに細かなパーツやスポンサーのロゴの種類や位置などのディテールが微妙に変わってくる。実車を正確に再現するため、各種資料を用意して、さまざまな角度から確認するのである。本誌09年8/10号で紹介しているローラLC90ランボルギーニはF1の90年シーズンで活躍してマシンである。河野さんが製作したモデルは、日本グランプリで鈴木亜久里選手が3位に入賞した思い出深い1台を細部まで忠実に再現している。
市販キットを組み立てている河野さんの作品が、格別に美しい仕上がりを見せる秘密は「デカールを貼り込んだ上からクリア塗装によるコーティングをして磨き上げるなど、美しく仕上げるための工程を加えている」からだ。
河野さんが組み立てるさまざまなジャンルのモデルカーは、商品のパッケージや広告、ショップの店頭などを飾っている。 |