68年には7シリーズの前モデルである直6エンジン搭載車、通称“ビッグシックス”の2500と2800が登場する。このクルマはノイエ・クラッセといわれた4ドアサルーンをひと回り大きくして誕生。現在のBMWのラインアップの基礎はここに確立した。
この時代のBMWに乗って驚くことは、現在のクルマだといってもおかしくないくらいの先進性だ。ボディ剛性の確かさ、エンジンは滑らかに高回転まで吹き上がり、十分以上の加速を生み出す。シャシーは乗り心地とフットワークを高い次元で両立させている。高速走行時に操縦安定性も優れているなど、現代のクルマと並べても遜色ない。
しかし、古いクルマということで信頼性には注意が必要だし、エアコンなどの快適装備やエアバッグなどの安全装備は付いていない。それを考えると、今回取材したクラシックカーレース仕様のようなモディファイも納得できる。上品な外観からは想像しにくいが、剛性とスポーツ性に敬意を表して、走りを重視したクルマに仕立てるのもいい。BMW2000は、欧州ツーリングカー選手権のチャンピオンマシンなのだから。