いまから50年前(1959年)に誕生したオールド・ミニを、現代でも安全・快適に走らせるためのアイデアのひとつに、ヘッドライトのH4化がある。97年以降のモデルはH4化されているが、テキスト車は95年式である。ライトはデビュー時からのシールドビーム式。ガラス製のシールドビームは寿命が長く、耐久性に優れている利点があり、温かみあるカラーは味がある。だが、最新のH4式やディスチャージ式と比較すると暗く、そのうえ照射範囲が狭い。夜間の安全性を考えるとH4式への換装が必要だ。
テキスト車が装着したライトは、オートリファインから発売されているarcマチレフ・リングライト。その理由は形状やコネクターが、オースチン/ローバー・ミニ用に設計されていて、シールドビーム式ライトとユニットごと交換できるからだ。開発と生産には、数々のモータースポーツシーンにライトを供給しているPIAAが携わっていて信頼性が高い。ポリカーボネート製レンズカバーには“PIAA”のロゴが刻まれている。
マルチレフ・リングライトの特徴は、白色LEDのリングライトを、ミニ用としては世界で初めて採用した点である。メインビームのバルブは、ハイ/ローが130/120W相当(消費電力は60/55W)の高効率タイプ(PIAAプラチナミラーホワイト)である。
取り付け作業は、同ライト取り扱い工房のフジックス・オート社に依頼。所要時間は30分弱で終了した。クラシック・ミニのライト回りは、ネジで留めてあるだけで、コネクターも純正とほぼ同形状だから簡単な配線作業で取り付けられた。
夜間時の照度の違いは、一目瞭然だった。まず、ポジションランプの点灯状態を外から眺めてみた。リング状のLEDランプが、暗闇に青白く浮び上がり、ドレスアップアイテムとしてもカッコいい。続いてメインビームを点灯。色温度4100Kのビームは、シールドビームと比較にならないほどまぶしい。
走りだして真っ先に感じたのは、ロービームの広い照射範囲だ。車両近くの路肩を幅広く照らしている。これは、歩道や路肩の歩行者や自転車の早期発見につながる。高い実用性とファッション性を備えた逸品としてお勧めできる。