マツダ教習車、新型車

海外モデルのマツダ2セダンをベースとした新型「マツダ教習車」がデビュー!

 マツダは424日、新型の「マツダ教習車」の予約受注を開始し、527日に発売すると発表した。車種展開は高効率ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 1.5と組み合わせる6MT仕様(1875960円)と6AT仕様(1942920円)の2タイプを設定する。

マツダ教習車1.jpg▲マツダ教習車 価格:6MT1875960円/6SAT1942920円 4ドアセダンの車両サイズは運転のしやすいコンパクトな5ナンバー枠 小回りが利くよう最小回転半径は4.7mに収める 搭載エンジンは直噴ガソリンユニットのSKYACTIV-G 1.5

 新型「マツダ教習車」は、教習生が運転操作に早く慣れ、安全運転に求められる技量を早く確実に修得できるクルマを目指して開発された。ベース車は、従来のアクセラに代わってマツダ2、すなわちデミオのセダンモデル。えっ、デミオにセダンなんてあったっけ!?  日本では未設定のモデルなので、知らない人も多いだろう。今回のベース車は、タイで生産する右ハンドル仕様のマツダ2セダンを輸入し、教習車に仕立てたモデルなのだ。同車を選択した理由は、「初めて運転する教習生にとっては、よりコンパクトなボディで小回りが利くほうが、運転操作に早く慣れていただけると考えた」からだという。教習車のベースモデルを3ナンバー枠のアクセラから5ナンバー枠のマツダ2セダン(全長4320×全幅1695×全高1470mm)に刷新したのには、そんな開発陣の思いやりがあったのだ。

 では、新型「マツダ教習車」の特徴を見ていこう。外装は運転のしやすい5ナンバー枠のコンパクトな車両サイズに収め、しかも最小回転半径は4.7mを実現。また、低いボンネット位置や車両後方を覗き込みしやすい着座位置、ベルトラインの高さなどによって車両感覚がよく分かる優れた視認性を成し遂げる。左右アウターミラー間寸法からはみ出さない指導員用アウターミラーも設定した。さらに、操作しやすく疲れにくいオルガン式アクセルペダルを採用したうえで、ステアリングの上下・前後調整機構を標準で装備する。ほかにも、維持費を低減するタイヤ・ホイールサイズ(185/65R15)や交換が容易なリアバンパープロテクター、耐摩耗性を向上させた大径クラッチディスク、耐久性に優れるLEDヘッドランプ&フットランプなどを採用した。

マツダ教習車2.jpg▲左右アウターミラー間寸法からはみ出さない指導員用アウターミラーや維持費を低減するタイヤ・ホイールサイズ(185/65R15)、交換が容易なリアバンパープロテクターなどを採用する

 パワートレインは直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 1.51496cc4DOHC16V)にSKYACTIV-MT6MTSKYACTIV-DRIVE6ATを組み合わせる。駆動方式は2WDFF)。クルマの動きを滑らかにし、安定した車両挙動をサポートするGベクタリングコントロール(GVC)も組み込み、教習生が安心して運転でき、かつ同乗する指導員の疲労軽減にも貢献するように配慮した。安全機構も充実しており、運転席&助手席に加えて側面からの衝突時に乗員を保護するカーテン&フロントサイドのSRSエアバッグを標準装備。また、時速 55km/h以上で急ブレーキをした際にハザードランプを高速点滅させることにより後続のドライバーに注意を喚起するエマージェンシー・シグナル・システム(ESS)も設定した。

 肝心の教習装備についても抜かりはない。指導員席にはシートリフター装備したうえで、指導員用サブブレーキ&フットレストを最適レイアウト化。さらに、表示および操作を集中レイアウトした指導員用モニターや教習生用ミラーへの映り込みに配慮した指導員用防眩インナーミラー、振動吸収ウレタンを内蔵したシートなどを標準で装備する。ボディカラーの設定も豊富で、近年のマツダ車の象徴であるソウルレッドクリスタルメタリックのほか、エターナルブルーマイカ、アークティックホワイト、ソニックシルバーメタリック、ジェットブラックマイカ、マシーングレープレミアムメタリック、スノーフレイクホワイトパールマイカという計7色をラインアップした。

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