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顔は歴史を語る。フラッグシップに求められる資質とは

Writer:西川淳 Photo:BMW

BMW750Lixドライブ 試乗記

BMW 750Li xDrive_10.JPGBMW750Lixドライブ 価格:8SAT 未定 新型はキドニーグリルを従来モデル比40%拡大 サイド部にもクロームモールディングをデザイン 7504.4リッター・V8ツインターボ(530ps)を搭載 駆動方式は電子制御4WD

ターゲットは「ニューリッチ層」

 BMWはフラッグシップでもオーナードリブンカーであり、「駆けぬける歓び」を大切にしている。だから7シリーズのルックスはいまも昔もメルセデスなどのライバルと比べて、スポーティなデザインであり続けてきた。

 ところが最近そうもいっていられなくなってきた。若年化の進むニューリッチ層が、"スポーティであること"と 「押しの強さ」の両方を求めるようになったからだ。これはアメリカや中国で顕著な傾向だという。

 そこでBMWは、大型SUV・X7の登場を機に、7シリーズにも巨大なキドニーグリルを採用した。

 マイナーチェンジした7シリーズに対面した。それにしてもグリルがデカい。前期型比で4割もの面積増。薄くなったヘッドライトと相まってサイズがいっそう強調されている。ノーズ先端高が50mmほど高くなった効果もあり、相当に押しが強い。エンブレムの面積もグリルに合わせて大きくなった。

 インテリアは、8シリーズ以降にデビューした各モデルに採用されている最新デジタルコクピットスタイルに変更された。

BMW 750Li xDrive_14.JPGリアランプはワイドなイメージを強調した上下2分割デザイン 全長×全幅×全高5260×1902×1479mm ホイールベース3210mm 車重2000kg

心地よい走り。軽快なドライブフィールに感動

 20インチのランフラットタイヤを履く750Li・xドライブから試乗スタート。

 750LiのV8ツインターボは最高出力が従来比80ps増の530psにアップ。力強さが明らかに増した。とはいえ、決してスリリングではない。スピードと重厚感を絶妙にバランスさせている。静粛性もリファインされ、ボリュームを抑えたV8サウンドが、あるかないかのバイブレーションとともに心地よく体に伝わる。オプション装備のインテグラルアクティブステアリングとエグゼクティブドライブプロの恩恵で、まるで5シリーズのように自在かつ軽快に操れて感動した。

 次にPHVの745Le・xドライブに乗り換えた。改良型の3リッターストレート6エンジンを積み、よりハイボルテージなバッテリーを搭載したことで、電動での走行可能距離と総合パフォーマンスのいずれもが大幅に向上した。

 745Leは満充電で最大58kmまでフルEVとして使える。実際のドライビングでも半径20㎞程度の移動はEVとしてこなせるだろう。日常使用でスタンドいらず、も不可能ではなさそうだ。

 システム出力は394hp(スポーツモード時)。力強さは十分。だがスポーツモードでの加速時には若干ショックがあった。お勧めはEVモード。スルスルとしたスムーズな走りが大型リムジンにふさわしい。745Leは販売主力グレードになりそうだ。

BMW 750Li xDrive_41.JPGインパネは最新BMW共通のデジタルコクピット仕様 各部トリムは上質レザー仕上げ 静粛性はクラス最高水準 ハンドリングはまるで5シリーズのように軽快な印象

P90333075_highRes_the-new-bmw-7-series.jpg750Liは標準ボディ比でホイールベースを140㎜延長 後席スペースを拡大 写真は快適性を高めたセパレートシート仕様

※次ページでスペックを紹介

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