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クロスオーバーSUVのスタイリングを纏ったメルセデス・ベンツの電気自動車が日本上陸!

Writer:大貫直次郎 

日本におけるメルセデス・ベンツ初の電気自動車「EQC」がデビュー。車両価格は1080万円~

 メルセデス・ベンツ日本は74日、日本における同ブランド初の本格的な電気自動車「EQC」を発表した。

EQC 1.jpg▲メルセデス・ベンツEQC4004マチック 価格:1080万円 全長4761×全幅1884×全高1623mm ホイールベース2873mm 車重2495kg EQC各モデルには新車購入から5年間または10kmのいずれか早い方まで、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラム「EQケア」が適用される

 車種展開は「EQC4004マチック」(1080万円)と限定55台の発表記念特別仕様車「EQCエディション1886」(1200万円)の2モデルを設定。販売に関しては、まず「Mercedes-Benz Online Store(メルセデス・ベンツオンラインストア)」にて718日午前11 時から先着順でEQCエディション1886 Web商談予約を開始。納車はEQCエディション188610月以降、EQC4004マチックが2020年春を予定する。

 また、今回のEQCエディション1886の販売では、初めて電気自動車の保有を検討するユーザーの不安を一掃する目的で、安心のプログラムを用意する。具体的には、①リース契約満了時に残価の差額清算が不要なクローズエンドリースを設定②5年間/10kmまでの一般保証と無償のメンテナンスプログラム「EQ ケア」を全車に標準設定、高電圧バッテリーは8年または16km以内で、サービス工場の診断機により高電圧バッテリー残容量が70%に満たないと診断された場合の保証を付帯③全国約21000基での充電利用料および月額基本料を1年間無料とする④6.0kW30A)対応の交流普通充電器本体を無償提供するほか、設置にかかる費用負担を軽減するために10万円のサポートを実施、という充実した内容だ。

EQC 2.jpg▲長く伸びたルーフラインとウインドウグラフィックがリアに向かって緩やかに下降するエクステリアデザインを採用 視覚的にSUVSUVクーペの中間に位置するクロスオーバーSUVであることを主張する

 EQCのパワートレインは、同社のGLC用プラットフォームを電気自動車向けに大幅改良したうえで、高出力モーターをフロントとリアのアクスルに1基ずつ搭載する。2つのモーターの総合最大出力は408PS(300kW)、最大トルクは765Nmを発生。低・中負荷領域では効率を高めるためにフロントのモーターのみで走行し、追越時など走行状況に応じてリアの モーターを稼働して、その前後のトルクを可変的に調整することで、4輪駆動(4マチック)の優れたドライビング特性を実現した。また、前後両方のモーターをオルタネーターとしても使用することで、回生ブレーキによる減速効果を最大限に高めている。

 組み合わせるバッテリーはEQC専用に開発した80kWhの大容量リチウムイオンバッテリーで、フロントアクスルとリアアクスルの間のフロア下に配置。適性なレイアウトによって低重心化も成し遂げ、フロントコイルとリアエアサスペンションを採用した専用設計の足回りとともに、快適かつ安定した走行性を実現する。航続距離は、欧州仕様の試験結果でWLTCモード400kmを達成した。

EQC 3.jpgGLC用のプラットフォームを電気自動車向けに大幅改良したうえで、高出力モーターをフロントとリアのアクスルに1基ずつ搭載 2つのモーターの総合最大出力は408PS(300kW)、最大トルクは765Nmを発生する

 EQCは特性の異なる様々なドライブモードを組み込んだことも訴求点だ。具体的には、コンフォート:デフォルトのモード。アクセルペダル特性は快適な運転スタイルをサポートするとともに、運転の仕方によってはダイナミックな特性に自動的に切り替わる、エコ:効率重視で電力消費率を抑えるモード、スポーツ:最高のレスポンスによりスポーティな走行性能を実現することを重視したドライブモード、インディビジュアル:走行特性/サスペンション特性/ステアリング特性を個別に設定できるカスタマイズ可能なドライブモード、という4モードを設定する。また、バッテリーへのエネルギー回収量もステアリングホイール裏のパドルにより4段階の調整が可能。パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなっており、D+:コースティング、D:軽度の回生ブレーキ、D-:中程度の回生ブレーキ、D--:強度の回生ブレーキ、という段階を設定した。

 充電に関しては、普通充電と急速充電(CHAdeMO規格)の2つの方法で可能だ。普通充電の場合は、充電ウォールユニット(6kWタイプ)によって約13時間で満充電。公共施設などに設置される3kWの普通充電器では、1時間の充電で約15kmの走行が可能である(1kWh当たり4.8kmで算出)。一方、急速充電器では約80分で充電。また、30分で約120km走行分の充電ができるという。

 エクステリアについては、メルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」をさらに突き詰め、シンプルかつシームレスで、すべてが1つの塊に溶け合ったような先進フォルムを創出する。各部のディテールも斬新。フロント部には大型のブラックパネルを組み込み、その上端には左右のマルチビームLEDヘッドライトを繋ぐデイタイムドライビングライト光ファイバーのチューブを設定した。また、サイドビューは長く伸びたルーフラインとウインドウグラフィックがリアに向かって緩やかに下降するデザインを採用し、視覚的にSUVSUVクーペの中間に位置するクロスオーバーSUVであることを主張する。そして、リアセクションは低い位置に設けたルーフスポイラーが優れたエアロダイナミクスを実現するとともに、ワイドさを強調する役割も担当。リアバンパーとテールゲートは、ほぼ段差のないすっきりとした造形で仕立てる。さらに、リアコンビネーションランプは左右のリアフェンダーからテールゲートまで繋がった上下にスリムなアレンジで構成し、同時にチューブ状のテールランプを内部に配して、近未来感とワイドさを表現した。

EQC 4.jpg▲ダッシュボードは中央部から運転席側までが大きく切り取られたような造形で構成 そのなかに1枚のガラスカバーで融合された2つの10.25インチディスプレイを空中に浮かぶように配した 日本仕様のハンドル位置は右

 内包するインテリアは、上質でありながら先進的なEQモデル独特のデザインで演出する。ダッシュボードは中央部から運転席側までが大きく切り取られたような造形で構成。そのなかに1枚のガラスカバーで融合された2つの10.25インチディスプレイを、空中に浮かぶように配置した。また、切り取られた部分の表面には高級オーディオアンプのヒートシンクを想起させるリブ付きエッジと、それを取り囲むようなアンビエントライトを装備。エアコンのエアアウトレットはキーをかたどったローズゴールドのEQ専用デザインを採用し、さらにシートやインパネのステッチにもローズゴールドを配して、クールかつ上品なキャビン空間に仕立てた。

EQC 5.jpg▲メルセデス・ベンツEQCエディション1886 価格:1200万円 EQC発表記念の特別仕様車は外装に専用のブラックルーバーのラジエターグリルやサイドエンブレム、専用20インチ10スポークアルミホイールなどを装備する

 機能装備の充実もEQCのアーピルポイント。専用のプログラムを組み込んだテレマティクスサービスのMercedes me connect、対話型インフォテインメントシステムのMBUXを装備し、さらに「EQ オンラインナビゲーション」ではナビゲーションのマップデータから得た勾配情報や充電ステーションの位置情報、車両の充電状況および気温情報などを総合的に判断して、どこで充電するべきかも含めた適切なルート案内を提供する。また、充電ステーションの情報をナビゲーション上に表示する機能も取り入れた。

EQC 6.jpgEQCエディション1886の内装 外周部をインディゴブルーのレザーARTICO(人工皮革)、内側のバックレスト部分を黒い起毛素材のDINAMICAで仕立てた専用シートを装着する

 最後に、EQC発表記念の特別仕様車である「EQCエディション1886」の概要を紹介しよう。車名の1886はダイムラー社の創始者であるカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーがそれぞれ別々にガソリン自動車を完成させた1886年に由来し、ダイムラー社にとって電気自動車による新しい時代の幕開けを記念することを意図して命名する。ベース車はEQC4004マチックで、外装には専用のブラックルーバーのラジエターグリルや専用のサイドエンブレム、専用の20インチ10スポークアルミホイールなどを、内装には外周部をインディゴブルーのレザーARTICO(人工皮革)、内側のバックレスト部分を黒い起毛素材のDINAMICAで仕立てた専用シート、"1886"の刺繍を入れたシートのバックレストおよびフロアマット、シルバー基調の専用マトリックスインテリアトリムなどを採用し、近未来的かつスペシャルな印象をより際立たせた。

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