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打倒ホンダN-BOX! ダイハツの軽スーパーハイトワゴンが渾身のフルモデルチェンジを実施

Writer:大貫直次郎 

ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA」による第1弾商品、新型タントが待望の市場デビュー

 ダイハツ工業は79日、同社の軽スーパーハイトワゴンのタントを全面改良し、同日より発売した。

tanto1.jpg▲タントX(2WD) 価格:CVT1463400円 全長3395×全幅1475×全高1755mm ホイールベース2460mm 車重900kg 写真のボディカラーは新色マスタードイエローマイカメタリック

車種展開は以下の通り。

L(スマートアシスト非装着車):2WD122万400円/4WD134万4600円
L:2WD130万6800円/4WD143万1000円
X:2WD146万3400円/4WD158万7600円
Xターボ:2WD156万600円/4WD168万4800円
カスタムL:2WD154万9800円/4WD167万4000円
カスタムX:2WD166万8600円/4WD179万2800円
カスタムRS:2WD174万9600円/4WD187万3800円

 「新時代のライフパートナー」をキーワードに企画した第4世代となる新型タントは、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGADaihatsu New Global Architecture)」による第1弾モデルだ。DNGAは、軽自動車を基点に小型車まで設計思想を共通化した「一括企画開発」の採用、「車両の進化」「パワートレインの進化」「先進安全の進化」という3つの進化、将来の電動化やコネクトサービスの実現など「CASE対応を見据えた設計構想」の織込み、という内容を主要テーマに据える。これらを具現化するために、まずプラットフォームを新規に開発。さらに、車両の進化としてサスペンションやアンダーボディの新設計、パワートレインの進化としてマルチスパーク(複数回点火)の採用や噴射燃料の霧状化などを果たした新エンジンの搭載、伝達効率の良いベルト+ギア駆動とした新トランスミッション「D-CVT」の設定、先進安全の進化としてADB(アダプティブドライビングビーム)やスマートパノラマパーキングアシスト等の追加などを敢行した。

tanto2.jpg▲連続したシームレスな面で構成したサイドビューや視認性を高めたLEDリアコンビネーションランプなどによって、気取らない頼もしさと楽しさを表現した"素を磨いた"スタイルを構築する

 新プラットフォームをベースとしたパッケージングは、革新的な移動動線と圧倒的な使い勝手の良さを実現する「ミラクルウォークスルーパッケージ」で仕立てる。まず、2代目タントから導入しているミラクルオープンドアを、改良を加えながら継続して採用。助手席側のドア間にあるピラーをフロントドア後部とスライドドア前部に内蔵することで、子供 から高齢者まで乗り降りしやすい構造を成し遂げ、同時に内蔵のピラーや周辺部位にハイテン材(高張力鋼板)を最適配置して高い衝突安全性を確保した。そのうえで、最大540㎜の移動を可能とした世界初の運転席ロングスライドシートを採用。運転席と後席間の移動やピラーインドアから運転席への乗り降りの利便性を向上させるとともに、運転席に座ったまま後席の子供の世話をしたり、後席の荷物を取ったりすることを可能とする。また、安全面を考慮し、ロングシートスライドはシフトポジションがPレンジの場合のみとし、インパネもしくは運転席シートバック背面のスイッチを押すことでスライドできるように設定した。ほかにも、助手席側が半ドア時に自動でドアを全閉する助手席イージークローザーや、パワースライドドアが閉まり切る前にフロントドアハンドルのタッチ式リクエストスイッチに触れることでドアロックを事前に予約するタッチ&ゴーロック機能、降車の際にインパネに設置したスイッチを押すことでクルマに戻った時のパワースライドドアの自動オープンを予約することができるウェルカムオープン機能といった軽自動車初の機構を鋭意組み込んだ。

tanto3.jpg▲高さを抑えることで下方向への抜けの良い運転視界を成し遂げたワイド&ローなデジタルメーターを採用 タントはグレー基調のインパネにグリーンもしくはネイビーのアクセントカラーを施すことで楽しさを表現した

tanto4.jpg▲室内寸法は長さ2180×幅1350×高さ1370mm タントXはシート表地にフルファブリック(グレー/撥水加工)を採用する

 キャビンスペース自体は、タントならではの広い室内空間は継続しながら、従来から16㎜低床化したことで、子供から高齢者までの乗降性と荷物の積載性を向上。また、人を中心としたレイアウトの見直し、各部品の配置の再構築、Aピラー細径化、ステアリングおよびシフトノブ断面の最適化などによって、安全に安心して運転できる視界とドライビングポジションを構築する。さらに、ホールド性とフィット感、座り心地を向上させたシートや、多彩でありながら簡単に操作可能なシートアレンジを導入して使い勝手と快適性をアップ。高齢者の乗り降りをサポートする目的で、助手席および後席への乗降性を高めるラクスマグリップ(助手席・運転席/助手席シートバック)やミラクルオープンドアの広い開口部を活用できる1170㎜長のミラクルオートステップ(電動で展開/格納)なども設定した。

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▲タント・カスタムRS(2WD) 価格:CVT1749600円 全長3395×全幅1475×全高1755mm ホイールベース2460mm 車重920kg 写真のボディカラーブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール

 安全・運転支援システムに関しては、予防安全機能「スマートアシスト」の進化が訴求点だ。従来からの衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームに加え、車線逸脱抑制制御機能や標識認識機能(進入禁止)、ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)を設定。同時に、ハイビームで走行中に対向車を検知すると対向車の部分のみ自動で遮光するADB(アダプティブドライビングビーム)を軽自動車で初めて採用した。一方、運転支援機能「スマートアシストプラス」も導入し、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKC(レーンキープコントロール)、サイドビューランプなどを装備。また、軽自動車初となる駐車支援システムのスマートパノラマパーキングアシストも設定した。

tanto6.jpg▲一体感のある造形のボディレリーフやクリアクリスタルタイプのLEDリアコンビネーションランプなどを採用し、大人の感性に響く"洗練/上質"スタイルを具現化した

 メカニズム面の進化も要注目。新開発のプラットフォームは、操縦安定性および乗り心地の性能を最大限引き出すためにサスペンションアレンジを最優先で設計し、そのうえでボディ骨格を最適配置して衝突安全性やNV性能、ボディ強度を大幅に向上させる。また、曲げ剛性を従来に比べて約30%向上させるとともに、ハイテン材の活用や構造合理化により、プラットフォームを含むボディ骨格全体で約40㎏の軽量化を実現した。

tanto7.jpg▲タント・カスタムはブラック基調の洗練された室内空間に仕上げるとともに、随所にメッキ加飾やプレミアムシャインブラックを施すことで上質感と高級感を表現した

tanto8.jpg▲カスタムRSはシート表地にファブリック×ソフトレザー調を採用 運転席&助手席アームレストも装備する

 搭載エンジンは、日本初となるマルチスパークの採用や燃料噴射方法の改良(スワール噴霧)を図ったKF658cc直列3気筒DOHC12Vの自然吸気(52ps/6900rpm6.1kgm/3600rpm)とインタークーラー付ターボ(64ps/6400rpm10.2kgm/3600rpm)の2機種を設定。自然吸気エンジン搭載車は、軽自動車初となる排ガス5☆(平成30年排ガス基準75%低減レベル)を成し遂げる。組み合わせるトランスミッションには、エンジンの回転をタイヤに伝えるCVTにスプリットギアを組み込んだ新D-CVTを採用。高速域ではベルト+ギア駆動となって伝達効率を約8%向上させ、また変速比幅をロー側とハイ側ともに広げて従来の5.3から7.3にまで拡大(新型タントではハイ側は6.7まで使用)することで低速域でのパワフルかつスムーズな加速と高速域での低燃費で静かな走りを両立させた。また、駆動レイアウトには2WDFF)とフルタイム4WD2タイプを設定。懸架機構にはジオメトリーを最適化するとともに、部品点数削減や構造合理化、ハイテン材の採用により約10㎏の軽量化を果たした前マクファーソンストラット/後トーションビーム(2WD4WDは後3リンク)を採用した。

tanto9.jpg▲革新的な移動動線と圧倒的な使い勝手の良さを実現する「ミラクルウォークスルーパッケージ」を採用 最大540㎜の移動を可能とした世界初の運転席ロングスライドシートを装備する

 エクステリアについては、親しみやすく、かつ洗練されたデザインで構成する。まず標準モデルのタントは、シンプルで愛着を感じさせるアイコニックなフロントフェイスと、連続したシームレスな面で構成したサイドビュー、愛嬌あるフルLEDヘッドランプおよび視認性を高めたLEDリアコンビネーションランプなどによって、気取らない頼もしさと楽しさを表現した"素を磨いた"スタイルを構築。一方、スポーティ志向のタント・カスタムは、厚みを持たせたメリハリあるフロントフェイスやサイドビュー、一体感のある造形のボディレリーフ、ADB内蔵のフルLEDヘッドランプおよびクリアクリスタルタイプのLEDリアコンビネーションランプなどを採用し、大人の感性に響く"洗練/上質"スタイルを具現化した。ボディカラーに関しては、タントにマスタードイエローマイカメタリックなど新色3色を含む全9色を設定。タント・カスタムにはシャイニングパールホワイトなど新色3色を含む全8色と、ツートン3色をラインアップした。

tanto10.jpg▲ハイビームで走行中に対向車を検知すると対向車の部分のみ自動で遮光するADB(アダプティブドライビングビーム)を軽自動車で初めて導入した

 内包するインテリアは、居心地の良さと上質感に徹底してこだわってデザインする。計器盤には、高さを抑えることで下方向への抜けの良い運転視界を成し遂げたワイド&ローなデジタルメーターをセット。直感的に理解できる表示で仕立てたTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイも装備する。また、標準モデルのタントでは安心して運転できる視界と使い勝手や居心地の良い空間を具現化したうえで、グレー基調のインパネにグリーンもしくはネイビーのアクセントカラーを施すことで楽しさを表現。一方、タント・カスタムはブラック基調の洗練された室内空間に仕上げるとともに、随所にメッキ加飾やプレミアムシャインブラックを施すことで上質感と高級感を表現した。

 タントの世界観をさらに広げる目的で、5つの用品パッケージもラインアップする。具体的には、メッキ加飾により洗練さを加えたプレミアム(タント・カスタム)、プレミアムにさらなるメッキを加えてクールさを強調したプレミアムプラス(タント・カスタム)、ダークブラックメッキで精悍さとスポーティ感を向上させたプレミアムスポーツフェイス(タント・カスタム)、メッキとエアロパーツで洗練された上質感を表現したエアロスタイリッシュ(タント)、フロントフェイスやリアバンパーに挿し色を加えて個性を強調したカジュアル(タント)を設定した。

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