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刺激的なスポーツカーを作るレシピ、教えます

Writer:森口将之 Photo:小久保昭彦

令和の名車:ロータス・エリーゼ・スプリント220

IMG_7361.JPGロータス・エリーゼ・スプリント220 価格:6MT 7452000円 独自の超軽量設計とミッドシップレイアウトが痛快なドライビングを提供 ボディはFRP製 現行エリーゼは1995年デビュー 過去に2度のリファインを実施

ライトウェイトスポーツの傑作

 ロータス・エリーゼがデビューしたのは1995年。2020年にデビュー25周年を迎える。しかしこの間、ライトウエイトスポーツカーでエリーゼの境地に達したクルマは現れていない。

 接着剤を使ってアルミ押し出し材を組み上げるという画期的なフレームと、ロータス伝統のFRPボディの組み合わせは、車両重量878㎏という軽量な仕上がりに結実した。200㎰以上を発生する1.8リッター直列4気筒エンジンを積んでいるスペックを考えれば、驚きのライトウエイトである。

 エリーゼは24年間で2度の改良を実施している。フレームは剛性強化や軽量化を実施。ドア開口部を広げるなど実用性を増した。スタイリングはフロントマスクを中心にアップデート。一貫しているのは躍動感にあふれつつ派手ではない点だ。「機能美」という言葉が思い浮かぶエリーゼの造形は、根強い支持を受ける理由のひとつだ。

 インテリアはライトウエイトスポーツカーであることを強烈にアピールする。インパネやフロアにアルミフレームがむき出しになっているし、MTのシフトレバーは根元のリンケージの部分が露出している。シートの調整機構は前後スライドだけ。着座位置は驚くほど低い。一般的なモノコックボディのスポーツカーとの出発点の違いを感じることができる。

IMG_7375.JPGエリーゼはアルミ製フレーム スプリント220は各部にカーボンファイバー素材を使用 アクセントストライプ標準

自在なハンドリング。走りは別次元

 ロータスは、量産メーカーからエンジンの供給を受けるのが伝統。現在のエリーゼはトヨタ製1.8リッターにスーパーチャージャーを装着したユニットを積む。

 車名のとおり最高出力は220㎰だが、とにかく車体が軽いのでかなりの瞬発力がある。ターボではなくスーパーチャージャーを使用した効果による扱いやすさ(=低回転域からリニアなトルクを発生)は、フットワークを満喫しようという気持ちにさせてくれる。

 ハンドリングは自在。軽量ボディのおかげで目の覚めるような身のこなしをもたらす。ノンパワーアシストのステアリングはミリ単位の正確な操舵を可能にしており、路面の感触をリニアに伝える。コーナーに入ってからはロータス伝統のしなやかなサスペンションが4輪をしっかり接地させ、生き物のような振る舞いでコーナーを脱出していく。コーナリングは、まるで路面に張りつくような感覚。あらゆる動きが他の多くのスポーツカーとは別次元である。

 エリーゼが孤高の存在になり得ているのは、「軽量性こそロータスの原点」と作り手が理解し、独創的かつ革新的な設計に挑んだ成果だろう。おそらく四半世紀後も、「とびきりのスポーツカー」として語り継がれているに違いない。エリーゼは名車である。

IMG_7475.JPG室内はアルミパネルが各所に露出 サイドシルは高く幅広い ハンドリングはシャープ 異次元のコーナリングが楽しめる

IMG_7544.JPGシートはカーボンファイバー製バケット形状 着座位置は非常に低い

IMG_7409.JPGロータス・エリーゼ・スプリント220 寸法・重量:全長×全幅×全高3800×1720×1130㎜ ホイールベース2300㎜ 車重878㎏ エンジン:1798㏄直4DOHC16Vスーパーチャージャー 220㎰/6800rpm 250Nm4600rpm JC08モード燃費:未公表 サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン 駆動方式:MR 乗車定員:2名 
※1995年デビュー/20176月マイナーチェンジ(スペックは20195月現在)

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