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[マツダ3特集]端正なスタイル。セダンの良さを実感させる高い実力

Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

マツダ3セダン20S・Lパッケージ 試乗記

IMG_0145.JPGマツダ3セダン20S・Lパッケージ 価格:6SAT 264万9000円 セダンの造形テーマは「凛としたのびやかさ」 2リッターガソリン(150ps)搭載 セダンのパワーユニットは3種 1.5リッターは未設定

伸びやかな造形のハンサムサルーン。際立つ静粛性

 端正でジェントル、セダンはそうした佇まいの持ち主だ。「凛としたのびやかさ」という開発陣が語るキーワードが素直に納得できる造形は実に魅力的。正統派のセダンパッケージングを踏襲しながら、独自の個性を発散する。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4660×1795×1445mm。シビック・セダン(同4650×1800×1415mm)と同等だ。

 試乗車は2リッターガソリン(156ps/199Nm)の20S・Lパッケージ。最大トルクは199Nmと、1.8リッターディーゼル(270Nm)に及ばない。一方、最高出力は40psの上乗せとなる。

 車重は1350kg。ディーゼル比で60㎏軽い効果もあり、走りはじめの軽快感は高い。ファストバックより一段と静かに感じられたのは、後方からのノイズが侵入しにくいセダンのメリットだろう。一方で、こうして静粛性全般が向上したためか、セダンは排気音がより目立つ傾向にあった。とくに、エンジン回転数が2400rpm付近になると、こもり音がやや耳障りだった。

IMG_0156.JPGセダンは全車215/45R18タイヤ+7Jアルミ標準 20Sのアルミはダークシルバー 最小回転半径は5.3m 20Sのパワーウエイトレシオは8.65kg/ps

各種設定はドライバビリティ重視。運転好きに最適

 トランスミッションは6速AT。100km/h走行時のエンジン回転数は2000rpm。太めのトルクが実感できる領域は2000~4500rpmという印象だった。Dレンジで走行していても、強めの減速時にはギア位置が早めに下のポジションに切り替わり、次の加速に備えてくれる。このあたりは、わずかな燃費の向上よりもドライバビリティを重視した証明か。"運転好きがチューニングした"とイメージできる。

 評価が分かれそうなのはブレーキの利き味だ。マツダ3のブレーキは剛性感に富んだペダルタッチを持つ。ボクは「非常に優れている」と感じている。一方で、初めて乗った多くのユーザーに、「利かない......」と受け取られる可能性が高いフィーリングでもある。

 ボクも「初期の減速Gの立ち上がりをもう少し高めてもいいのでは?」と感じた。担当のエンジニアに質問すると、「当初は社内でも賛否両論があったが、ペダル踏力に対する減速感をよりリニアに発揮させるため、意図的にチューニングした」という説明だった。

 マツダ3の第一印象は素晴らしかった。公道上での長時間ドライブが待ち遠しくなる、期待のニューモデルである。

IMG_4976.JPG本革巻きステアリングは操作性に優れた新形状 センターコンソールのブラックパネルは上質な2層構造 光が当たると独特の模様が浮かび上がる 各部の作りは上質 セダンはファストバック以上に静粛な印象 乗り心地はしなやか

IMG_0225.JPGLパッケージは本革シート標準 シートカラーは写真のホワイトとブラックの2色 前後席ともスペースにゆとりがあり快適性はハイレベル 室内長1860mm

IMG_0523.JPG走りは高水準 ブレーキは踏力に応じてリニアに制動力が立ち上がるチューニング

※次ページでスペックを紹介

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