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誕生25周年を迎えたアウディのRSモデル。新たなる旅立ちは原点となるRS6アバントの第4世代から

Writer:大貫直次郎 

フォーリングスの高性能ワゴン「RS6アバント」が第4世代に進化。パワーユニットはMHEVの4.0TFSIツインターボV8

 独アウディは9月12日(現地時間)、高性能ステーションワゴンの新型RS6アバント(RS6 Avant)を発表した。本国での車両価格は11万7500ユーロ(約1397万円)で、販売は本年末にスタートする。日本への導入は、決定次第アナウンスされる見込みだ。

 今回で4代目となる新型RS6アバントは、ハイパフォーマンスと環境性能を高レベルで両立させ、新時代の超高性能ステーションワゴンに昇華したことが特徴である。

Audi_RS_6_Avant 1.jpg▲アウディ・RS6アバント フェンダーのワイド化によって全幅はベース車比で約40mm拡大。パワーユニットには48Vのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を備えた4.0TFSIの3992cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを採用。最高出力は600hp、最大トルクは800N・mを発揮する

 パワーユニットには48Vのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を組み込んだ4.0TFSIの3992cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボユニットを搭載する。最高出力は600hp、最大トルクは800N・mを発生。エンジン自体にはシリンダーオンデマンド(COD)システムを導入し、低負荷時には2番、3番、5番、8番のシリンダーを休止して4気筒で稼働する。また、MHEVシステムではベルト駆動式オルタネータースターターが減速時に最大12kWの電力を回生。55~160km/hの速度範囲でアクセルペダルから足を離すと、運転状況とアウディドライブセレクトの設定に応じてリチウムイオンバッテリーに充電するか、エンジンを停止した状態でコースティング(惰性走行)を行うかを決定する。さらに、22km/h未満の速度域で作動するアイドリングストップ機能も組み込んだ。

 組み合わせるトランスミッションは高出力に対応した8速ティプトロニック(8AT)で、駆動機構にはセンターデフを備えたクワトロ=フルタイム4WDをセット。スリップが発生する前にコーナー内側のホイールに軽くブレーキをかけることによって俊敏かつ正確なハンドリングを提供するホイールセレクティブトルクコントロールも設定する。また、オプションのダイナミックおよびダイナミックプラスパッケージでは、スポーティなコーナリング中に必要に応じてトルクを左右のリアホイール間に配分するクワトロ・スポーツディファレンシャルを用意した。性能面では、0→100km/h加速が3.6秒、最高速度が250km/h制限(ダイナミックパッケージでは280km/h、ダイナミックプラスパッケージでは305km/hに変更)と公表している。

Audi_RS_6_Avant2.jpg▲トランスミッションには高出力に対応した8速ティプトロニックをセット。駆動機構にはセンターデフを備えたクワトロ=フルタイム4WDを採用し、ホイールセレクティブトルクコントロールも設定する

 シャシー面の強化も要注目。標準装備されるダンパーコントロール付きRSアダプティブエアサスペンションはRS6アバント専用のチューニングが施され、スプリングレートを50%高めた新しいエアスプリングモジュールによって305km/hの最高速度に対応する。また、RSスポーツエアサスペンションでは任意のモードに設定可能で、自動車高調整機能も内蔵。ノーマル時は標準仕様に比べて20mm低く設定され、速度が120km/hを超えるとさらに10mmダウンする。必要に応じて車高を20mm上昇させることができるリフトモードも組み込んだ。さらに、オプションとしてグリップレベルとハンドリングがさらに向上するダイナミックライドコントロール(DRC)付きRSスポーツサスペンションプラスを選択することもできる。一方、操舵システムにはスポーティでダイレクトなギアレシオを備えたプログレッシブステアリングを標準で装備。オプションでダイナミックオールホイールステアリング(4輪操舵)を選択することも可能だ。

 足もとには10スポークスターデザインの21インチ鋳造アルミホイールと275/35タイヤを標準で装着する。また、オプションで22インチ5Vスポーク台形デザインホイールと285/30タイヤの組み合わせを用意。このホイールではシルバー、マットチタニウム(グロス旋削仕上げ)、アンスラサイトブラック(グロス旋削仕上げ)を選択することができる。一方、制動機構には穴あきタイプのベンチレーテッドディスク(直径:フロント420mm/リア370mm)を採用。キャリパーカラーはブラックが標準で、オプションでレッドも用意する。また、オプションのRSセラミックブレーキを装着した場合、キャリパーはグレー、レッド、ブルーから選択可能。セラミックディスクの直径はフロントが440mm、リアが370mmとなり、重量も標準仕様に比べて計34kgも軽くなるという。

Audi_RS_6_Avant3.jpg▲新造形のRSバンバーやルーフエッジに装備したリアスポイラー、クロームカラーの楕円テールパイプなどにより、RS6アバントならではの力強い後ろ姿を演出した

 エクステリアについては、たとえ静止していても見る者の目を一瞬で惹きつける革新のワゴンスタイルを特徴とする。ベース車両のA6アバントとの共通部品は、ルーフとフロントドア、テールゲートのみ。ワイドなフェンダー(全幅はベース車比+約40mm)にパワードームを備えた新しいボンネット、フラットで幅広いシングルフレームグリルおよび立体的なハニカム構造のグロスブラック仕上げラジエーターグリル、LEDヘッドライトの下に配したサイドエアインレット、新造形のRSバンバー、ルーフエッジに装備したリアスポイラー、クロームカラーの楕円テールパイプ(オプションのRSスポーツエグゾーストシステム選択時はブラック仕上げのテールパイプ)などにより、RS6アバントならではのアグレッシブで力強いルックスを創出した。

Audi_RS_6_Avant4.jpg▲水平基調で上下に階層化された立体的な構造のインパネにフルデジタルのインターフェイス、アンスラサイトカラーのアルミニウムインレイなどによってスポーティかつドライバー重視のキャビン空間を創出する

 インテリアに関しては、水平基調で上下に階層化された立体的な構造のインパネにフルデジタルのインターフェイス、アンスラサイトカラーのアルミニウムインレイなどによってスポーティかつドライバー重視のキャビン空間を演出する。アウディバーチャルコックピットのRS専用ディスプレイには、タイヤ空気圧やトルクメーター、油温、ブースト圧、ラップタイム、加速、Gフォースなどの詳細情報を表示。ステアリングホイールには、大型RSアルミ製シフトパドル付きのフラットボトムスポーツタイプを装着した。シートはRSエンボス加工を施したランバス(菱形)パターンのブラックパールナッパレザー/アルカンターラが標準で、オプションとしてハニカムパターンとRSエンボス加工を施したヴァルコナレザーを用意。最上レベルのインフォテインメントシステムやアシスタンスシステムも豊富に採用している。

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