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「ガンバレNISSAN!!」2020年モデルは、さらに速く上質にリファイン! GT-Rが「進化し続ける」秘密

Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

日産GT-Rプレミアムエディション 試乗記

特大メイン・タイヤ回転・風あり・全体ぼかし.jpg日産GTーRプレミアムエディション 価格:6SMT 1210万5720円 GTーRはピュアエディション/ブラックエディション/プレミアムエディションの 3グレード構成 ほかにスペシャル版のニスモとトラックエディションを設定 エンジンは全車3.8リッターV6ツインターボ

最新型は高効率ターボ新採用。シフトプログラムと足回りを改良

 スカイラインGT-RからGT-Rの単独ネームとなり、スーパースポーツとしてのキャラクターを鮮明にしたR35型がデビューしてから、早くも12年が経過した。

 ロングライフの現行モデルが、現在でも〝日本を代表するスポーツモデル〟として紹介される理由は、デビュー後も積極的にリファインされ、新たに登場する世界のライバルに対して見劣りしない走りのポテンシャルを獲得しているからだ。

 実際、モデルイヤー更新後のGT-Rに乗るたびに「今回もまたよくなったナ_」と実感する。圧倒的なスピード性能の持ち主という点は、デビュー当初から最大の特徴。そして年を追うごとに走りの質感が向上する点も、R35型の持ち味になっている。GT-Rほど〝進化し続けるスポーツカー〟は、世界でもまれだ。

 今年4月に発表された2020年モデルは、ニスモ・バージョンに採用されてきたターボチャージャーの高効率化技術を全グレードに展開。R走行モード選択時のシフトプログラムは、いちだんとスポーティになった。さらにブレーキブースター特性の設定変更や、サスペンションの再チューニングを実施。パフォーマンス向上にとどまらず、ドライビングフィールにまで踏み込んだ改良を施した。

 なお、GT-Rを名乗ったスカイラインの1stモデル、PGC-10型の誕生は1969年。2020年モデルの発表とともに公表された50周年記念車(2020年3月末までの期間限定)は、そんなヒストリーを踏まえたアニバーサリーモデルだ。

IMG_3189.JPG2020年モデルはGTーRニスモと同様のターボ高効率化技術(アブレダブルシール)を採用 R走行モードの変速制御や足回りもリファイン

圧倒的な走りの安心感。ハンドリングはシャープ

 試乗車は、GT-Rならではのスポーツ性に加えて、プレミアムなオーディオシステムやヒーター付きのフロントシート、バックビューモニターなどを標準装備としたプレミアムエディション。これに、ワンガンブルーと称する新ボディカラーや、セミアニリン本革シートやナッパレザーを用いたダッシュボードなどで構成するファッショナブルインテリアなどのオプションを装備し、総額で1300万円超となる仕様だった。

 試乗の舞台は一般公道。小雨交じりの天候で、GT-Rが秘めたすべてのポテンシャルを引き出すのは不可能な状況だった。それでも、実力の半分ほどを使った走りで素晴らしいパフォーマンスを体感した。

 最新モデルは、走りの安心感が非常に高い。速度が増すにつれて路面をしっかりグリップする感触が強まる。このフィーリングはデビュー初期のモデルとまったく異なる。タイヤがランフラット構造という関係もありトレッド面はそれなりに固く思えるものの、荒れた路面でも決して跳ねない。路面を確実にとらえている感覚がつねに伝わってくる。

 ステアリング操作に対するコーナリングフォースの立ち上がり(コーナリングパワー)は鋭い。大柄で重量級のモデルにもかかわらず、ハンドリングは低速域からシャープだ。それでも、いっさいの不安感がないのは、速度が高まっても後輪が遅滞なくコーナリングフォースを発し、ステアリング操作の初期から4輪が踏ん張る感覚が強いからだ。

 タイヤがつねにしっかり路面をとらえるセッティングは、結果として優れたコンフォート性にもつながっていた。乗り心地のフィーリングはデビュー当初とはかなり異なる。サスペンションのセッティングそのものは固めなのだが、路面の凹凸に対してスムーズにストロークしてくれる。この感覚は、モデルイヤーが新しくなればなるほど増している。

IMG_3159.JPGGT-Rはトランスミッションとトランスファーを車両後方に配置しファイナルドライブと一体化させた「独立型トランスアクスル4WD」採用 最高速は300km/hオーバー

怒濤の加速、速さ世界トップ級。50周年はひとつの経過点

 轍路面などに遭遇した際にその影響を受けにくく、つねに直進性に優れている性能も2020年モデルの見どころ。このあたりも、外乱によって進路が乱れがちだった初期型を思い返すと「隔世の感」がある。

 最高570㎰という高出力を誇るエンジンは、3.8リッターという余裕ある排気量の利点で、低回転域から実用的なトルクを生む。とはいえ、本領を発揮するのは3800rpm以上。アクセルペダルを大きく踏み込むと、1.8トン近い重量を忘れさせる怒濤の加速力が味わえる。圧倒的なパワーとスピードは、いまなお世界の超一級品だ。

 さすがに、そろそろ次期型の登場を期待する気持ちはある。とはいえ現行型は「世界の最先端を行く走りの実力の持ち主」と断言できる。現行モデルの磨き込みを続けながら、GT-Rらしい新型の開発も積極的に行ってほしい──ファンとしての正直な気持ちだ。GT-Rにとって、50年はひとつの経過点にすぎない。

IMG_3482.JPG室内は機能的な造形 写真はセミアニリン本革シートとレザー張りインパネがセットのファッショナブルインテリア(op54万円) ステアリングの反応はシャープ

IMG_3536.JPG前席はスポーツ走行時のホールド性と日常時の快適性に配慮した造形 後席は足元が狭いプラス2スペース 乗り心地はしっかりとした印象

IMG_3458.JPG3799cc・V6DOHC24Vツインターボ 570ps/6800rpm 637Nm/3300~5800rpm 各部改良で2007年モデル比90ps/25Nmパワーアップ

※次ページでスペックを紹介

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