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「ガンバレNISSAN!!」ホットなキャラクター。サーキットを射程に収めたZニスモの本気の走り

Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

日産フェアレディZニスモ 試乗記

メイン.JPG日産フェアレディZニスモ 価格:6MT 629万3160円/7SAT 640万1160円 豊富なレース経験を持つニスモの技術を投入したリアルスポーツ 標準比19ps/9Nmパワフルなチューンド3.7リッターV6搭載

豊富なレース経験を注入。チューンドFRスポーツ

 現行Zシリーズの中で、最もホットなキャラクターの持ち主......それがニスモだ。日産のモータースポーツを統括するニスモがボディとサスペンション、そしてエンジンにまで手を加えた特別なモデルである。

 エクステリアは、ニスモのレース経験を生かしたボディキットでイメージチェンジ。インテリアは、本革とアルカンターラのコンビ仕様ステアリングと「レカロ社と共同開発した」という専用シートを装着する。

 エンジンは3.7リッターV6( 355ps/374Nm)。「マネジメントソフトの最適化」により標準比19ps/9Nmのパワーアップを図った。足回りは専用チューニングが施されたハード仕様。タイヤは前後異サイズの19インチを履く。

 6速MT仕様と7速ATが選択できるが、試乗車は前者。MT仕様は2017年7月にクラッチ関係の一部改良を実施。ダイヤフラムの特性やスプリングレバー比、アシストスプリング特性や摩擦材などに変更が施された。

IMG_8030.JPGニスモのボディはパフォーマンスダンパー/フロントメンバーブレース/ストラットタワーバーを装着した高剛性仕様

掛け値なしにパワフル。足回りは硬派な味付け

 Zニスモの加速感は、さすがは3.7リッターという大排気量だけあって、豪快にして痛快だ。掛け値なしにパワフルで、アクセル操作にリニアな反応を示す。「やはりエンジンは自然吸気に限る」というファンの声が納得できる仕上がりだ。

 374Nmという大トルクを受け入れるクラッチの踏力は、それなりに重い。しかし、ミートポイントはわかりやすく、アイドリング状態のまま簡単にスタートが切れる。クラッチの優れた操作性には17年のリファインがきいている。

 サーキット走行を意識したフットワークの設定は、硬派な味つけ。反力が強く、重いステアリングの設定にも、サーキット対応という狙いを感じた。

 一般道走行で目立ったのは、外乱に対する耐性が弱いという特性。中でも、高速道路では路面のわずかな轍にも反応し、直進性が極端に低下してしまう。

 もう1点、大ボリュームのロードノイズも興ざめだ。せっかくの「チューンドV6サウンド」が消されてしまう。いまや貴重な大排気量自然吸気エンジンの魅力のひとつは、サウンドにある。不快なノイズをしっかりカットしたうえで、ピュアなスポーツカーらしい吟味されたサウンドを聞きたい。600万円を大きく超える「特別なフェアレディZ」には、そんなプレミアムな演出がほしい。

 走りのパフォーマンスに磨きをかけたニスモは、Z伝統のタフでワイルドなキャラクターの持ち主。独自の走りの世界が魅力のリアルスポーツだった。今後の発展が楽しみである。

IMG_8184.JPG室内は標準Zと共通形状 ニスモは本革+アルカンターラ巻きステアリング標準 フットワークはサーキット走行を意識したハード設定 ステアリング操舵感はやや重め 走行中のロードノイズは大きめ

IMG_8223.JPGシートはレカロ社と共同開発した本革コンビ仕様のバケット サポート性はハイレベル 乗り味はややスパルタン

IMG_8170.JPG3696cc・V6DOHC24V  355ps/7400rpm  374Nm/5200rpm 専用エンジンコンピュータ採用 エンジンカバーは専用レッド仕様

※次ページでスペックを紹介

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