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ピレリ、新型タイヤ開発シミュレータのオペレーションを開始。開発期間を約30%短縮

Writer:横田康志朗 

 ピレリは、ミラノの研究開発部門で最新型シミュレータのオペレーションを開始した。このシミュレータを効果的に使うことで、タイヤの開発期間を短縮し物理的なプロトタイプの数を削減することができる。

3.jpg▲ピレリ、新型タイヤ開発シミュレータのオペレーションを開始
 新型シミュレータは、ピレリと世界の主要なプレステージ&プレミアムカーメーカーとの開発工程に、より俊敏な手法を取り入れることによる開発サイクルとタイヤテストのスピードアップを目的としており、リードタイムを削減し、リーディングカーメーカーとのパートナーシップ強化に貢献するとしている。


2.jpg▲最新技術によって公道用およびモータースポーツ用タイヤの開発期間が約30%短縮可能だとしている

 新型シミュレータは、伝統的な開発手法と比較して、あらゆる車のバーチャルモデル (カーメーカーが作成したもの、シミュレータ内で作成されたものを問わず)を迅速にシステムに取り込むことを可能にしている。 これにより、タイヤ開発のリードタイムが、カーメーカーの期待に沿ったものになる事が可能だ。

さらに、バーチャル開発工程を最大限に活用するシミュレータの使用は、物理的なプロトタイプ開発数の削減にも繋がる。これは、環境改善に貢献するピレリのサスティナビリティ精神により沿うものとなる。

1.jpg▲Formula1を始めとするモータースポーツで得られた知見を公道用タイヤへ継承

 Formula1を始めとするモータースポーツ用のタイヤ設計および開発においては、既に10年以上前から先進的なシミュレーションが採用されている。現在、ピレリの研究開発部門の豊富な知見とともに、このテクノロジーが公道用のタイヤ設計および開発に活用されている。

 直径7.5 メートル、210度パノラマスクリーンで構成されるVI-grade社製のこのシミュレータは、広範囲に渡るドライビングコンディション、公道、サーキットをシミュレートする。このシミュレータの心臓部は、ドライバーが実際の車で感じる感覚を忠実に再現する様々なテクノロジーを備えた運転席部分で、シート、ステアリング、シートベルト、振動システムを通じてサスペンションやエンジンの動きを正確にシミュレートする。

 シミュレータの全ての工程はコントロールルームで制御される。コントロールルームからの制御によって、 タイヤや車の多様な技術的仕様をシミュレータ上で再現することができ、タイヤと「路面」やタイヤ動作に関連するその他の要素との相互作用を測定したシミュレート結果が、詳細に記録される。この記録は、 テスト「ドライバー」が感じた主観的な印象を補完する。

 このシミュレータ上で実行される重要な工程は、ミラノ工科大学に設置される予定のダイナミック・シミュレータプロジェクト(横方向および縦方向の加速と回転を再現可能にすべく設計されたもの)と統合することが可能になる。ピレリは、ミラノの研究開発センターで補完的なテスト作業を行いつつ、ミラノ工科大学との長年に渡るコラボレーションを行っている。

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