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先進運転支援システムの普及に伴い、新しい自動車整備制度が4月1日から施行開始。BOSCHがトータルソリューションを提供

Writer:横田康志朗 

 国土交通省は、先進運転支援システム(ADAS)の普及に伴い、特定整備制度を含む改正道路運送車両法を4月から施行すると発表した。それに伴い、自動車大手機器サプライヤーメーカーBoschは、自動車整備事業所に向けトータルソリューションを提供する。

1.jpg▲先進運転支援システムの普及に伴い、求められる変革新しい自動車整備制度が4月1日から施行開始

 自動車の「分解整備」には安全性の確保、公害の防止、環境の保全が図られるという重要性から、車の分解整備を行う人には、一定の基準に達するよう、道路運送車両法に「認証」という制度が定められている。

これまで、車の基本動作である「走る、曲がる、止まる」といったエンジンやブレーキなどを取り外して行う際に適応されていた本制度だったが、先進運転支援システム(以下ADAS)の普及に伴い、搭載されているカメラやレーダーが装着された箇所(フロントバンパーやグリル、フロントガラスなど)の修理・整備をした際にも、システムが正しく機能する様にするには「ADASの再調整(エーミング)作業」という高度な技能が必要になることが分かってきた。

 4月1日から施行開始される新しい改正道路運送車両法によって、これまでの「分解整備」という名称を改め、対象をより広げた「特定整備」という名称に変更する。また、その範囲を取り外しを伴わなくとも装置の作動に影響を及ぼす整備又は改造等(電子制御装置整備)に拡大するとともに、対象装置として、自動運転レベル3以上の自動運転を行う自動車に搭載される「自動運転装置」を追加し、施工する整備事業者への認証制度として、新たにスタートさせる。

sub2.jpg▲平成29年における運転支援技術の搭載状況(クリックすると拡大します)

 今日、先進運転支援システム(ADAS)を搭載した車は2020年には新車販売の9割に迫る。交通事故低減のため2021年11月より搭載の義務化が予定されている自動ブレーキに加え、レーンキープアシストなど先進運転支援システム(ADAS)が数多く実用化され今後もさらに普及が進むと予測されている。

 車に乗る人の安全を確保するこのADASの再調整(エーミング)作業は高い精度と正確性を必要とし、またこれらの不具合を解消するためには高度な技能が必要となる。

 4月1日から施行されるこの制度に対応するため、国内に約10万以上の板金工場・ガラス修理工場・塗装工場といった自動車整備事業所は対応に追われている。世界的な部品メーカーで実績のあるボッシュは、この新しい自動車整備に対してトータルソリューションを提供しており、採用が広がっている。

2.jpg▲レーザー光を使用したボッシュADASエーミングツールを用いた作業風景

 先進運転支援システム(ADAS)には単眼・複眼カメラやミリ波レーダーなどが用いられ、検知した情報をもとに作動する。ADASの故障や整備不良はシステムの停止、さらには予期せぬ事故につながる可能性があると言われている。そのため、フロントバンパーやグリル、フロントガラスなど、ADASが装着されている箇所の脱着を含む修理・整備を行った際に、カメラやレーダーの「ゼロ点」をシステムに正確に認識させる「エーミング」作業が必要となる。

3.jpg▲ガラス交換時必要なADASエーミング作業

 自動車整備工場や、車体整備事業者、ガラス修理業者などは、この認証を取得しこれまでの事業を継続するために、新しい「技能」、「機器」、「作業環境」、「作業記録システム」など、多くの要素を必要とする。特に、自動車メーカーと契約を結んでいない整備事業者は、74年間適用されてきた従来の機械的な点検・整備から、新たに電子制御による車両システム不具合の原因と、その対処方法を短期間で独自に学ばなければいけないという困難に直面している。

 また、エーミングツールのような新たな校正機器や、診断ツール(スキャンツール)を必要とし、車種やシステム、状況に応じてそれらを正確に使用する必要がある。そして、このカメラやレーダーの「ゼロ点」をシステムに正確に認識させる作業には平滑な作業場と一定の広さの屋内環境が必要となる。

しかし、正確な作業を施した事が証明できない場合、整備後に発生した不具合や最悪な場合は事故の責任を問われる可能性もあり、実際、アメリカでは既に整備工場に約35億円の求償が発生したケースがあるという。そのため、適切な整備が正確に施されたことを証明する作業記録システムが必要だ。

sub3.jpg▲国交省資料より(クリックすると拡大します)

 既に欧州・国産車メーカーで採用実績のあるボッシュはこの整備業界の変革に際してトータルソリューションを提供する。ボッシュのエーミングツールは長年にわたる自動車メーカーへの純正ツール納入実績を元にしたノウハウを採用しているため自動車メーカー指定のエーミングプロセスに準じながらも、正確かつ短時間でADASのカメラやミリ波レーダーの正確なエーミング作業を行う事ができ、幅広い車種に対応するための付属品を取り揃えているのが特徴だ。

 また、自動車整備事業のサービス品質を担保するために「ボッシュ ADASエキスパート認定店制度」を設けており、エーミングツール、診断ツール(スキャンツール)、工場監査、認定トレーニング、クラウド上の作業エビデンス(証拠)、ホットラインのトータルソリューションを提供。そして、これら全ての要件を満たす事が困難な自動車整備事業所も存在するため、地域毎に共同事業体を組んで対応する必要が出てきている。

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