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今日は何の日?タイヤの日! 2000人に聞く「タイヤの空気圧点検実態調査」

Writer:横田康志朗 

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、4月8日を「タイヤの日」とし「月に1度はタイヤの空気圧点検を」と呼び掛け、さまざまな啓発活動に取り組んでいる。今回は、全国のドライバー2,000人を対象に、タイヤの空気圧点検に関する実態調査を行った。

2.jpg月に1回以上の空気圧点検 「月1回以上の空気圧点検」 できている方は2割台「タイヤの空気圧点検実態調査」調査結果

ドライバーの6割以上が空気圧点検はできていると回答するも、4人に3人は「月1回以上の点検」を知らない

[図1]タイヤの空気圧点検頻度(Q2).PNG

▲図1 タイヤの空気圧点検頻度(クリックすると拡大します)

 自分で車を運転する20代~60代のドライバー男女2,000人を対象に、 タイヤの空気圧に関する調査を行った。 まず、タイヤの空気圧点検の頻度について聞くと、「十分に足りていると思う」15.8%、「足りていると思う」47.5%と回答した全体の63.3%が、タイヤの空気圧点検の頻度は「足りている」と答えている結果となった[図1]。

[図2]「月1回以上の空気圧点検」認知度(Q5-4).PNG▲図2 「月1回以上の空気圧点検」認知度(クリックすると拡大します)

しかし、タイヤの安全のために「月に1回以上の空気圧点検が推奨されて いること」については、全体の4人に3人が「知らない」(72.5%)と答えており、女性ドライバーでは84.6%とさらに高くなっている事が分かった[図2]。

ドライバーの4人に1人は「走行距離が短いから空気圧点検は必要ない」と誤解したまま

[図3]タイヤの点検頻度(Q4).PNGのサムネイル画像▲図3 タイヤの点検頻度(クリックすると拡大します)

 そこでタイヤの空気圧点検を行うと答えた1,935人に、タイヤの空気圧点検の頻度を具体的に聞くと、「月に1回以上」と答えた人は24.3%しかおらず、「直近1年以内には行っていない」と答えた方が15.2%もいた。タイヤの空気圧点検を月に1回以上点検する割合は、男性(32.7%)に比べ女性(15.9%)は半数近く少なく、年間走行距離別に見ると、走行距離が短いほど月1回以上の空気圧点検をする人が少なくなっている[図3]。

 この結果から、日常的に車に乗る人より週末などの限られたときだけ車に乗る人が、タイヤの空気圧点検をまめに行っていないことが推測される。

[図4]自身のタイヤの空気圧点検頻度が不足していると思う理由(Q6).PNG▲図4 自身のタイヤの空気圧点検頻度が不足していると思う理由(クリックすると拡大します)

 [図1]でタイヤの空気圧点検の頻度が不足していると答えた735人にその理由を聞くと、「自分でチェックする方法がわからない」(47.2%)が最も 多く、次いで「面倒だから」(36.9%)と答えた人も少なくない。また、4人に1人は「あまり距離を走ることがないため」(25.6%)と間違った認識を持っていることも分かってきた[図4]。

 距離を走らずとも、タイヤの空気圧は外気温度の変化などに影響して徐々に減っていく。長距離のドライブに出掛けるときはもちろん、タイヤの空気圧は普段からの点検が必要だ。また、タイヤの傷やひび割れ、溝の深さ、ホイールの点検、ボルトやナットの緩み、スペアタイヤの点検なども同時に行うのが推奨される。

1年以内にパンクを経験した人は100人に4人!

[図5-1]これまでに経験した運転中のトラブル(Q9).PNG▲図5-1 これまでに経験した運転中のトラブル(クリックすると拡大します)

 これまで運転中に体験したトラブルを聞くと、「バッテリあがり」(39.6%)に次いで多いのが「タイヤのパンク・バー スト」で、ドライバーの27.2%が経験している結果となった。 走行距離別に見ると、「バッテリあがり」は走行距離が短い方が経験しやすく、「タイヤのパンク・バースト」は走行距離が長い方が多くなっていく傾向がある[図5-1]。

[図5-2]直近1年間に経験したの運転中のトラブル(Q9).PNG▲図5-2 直近1年間に経験した運転中のトラブル(クリックすると拡大します)

 直近1年での経験で見ても、「タイヤのパンク・バースト」 は「バッテリあがり」に次いで多く、100人に4人(4.1%) は1年以内にタイヤのパンクを経験している[図5-2]。

 また、JAF(日本自動車連盟)「2018年度ロードサービス救援データ」でも、高速道路での出動理由のトップは「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」(36.97%)で、全体出動の4割近くを占める。 普段から乗る人も週末にしか乗らない人も、走行距離にかかわらず、車に乗る前の点検が重要だ。

「燃費を重視」8割超も、エコ意識があるのにもったいないドライバーが多数

[図6]燃費が気になる(Q10).PNG▲図6 燃費が気になる?(クリックすると拡大します)

[図7]今の自家用車を選んだ理由(Q11).PNG▲図7 今の自家用車を選んだ理由(クリックすると拡大します)

 次に、運転しているとき燃費の良さをどのくらい気にするか聞くと、ドライバーの82.5%が燃費を「気にする」と答えている[図 6]。さらに、今の自家用車を選んだ理由を聞くと、「燃費の良さ」(37.4%)を挙げた人が最も多くなっている結果となった[図7]。

 タイヤの空気圧は燃費と密接な関係があるのはご存知だろうか。車には適切な空気圧がそれぞれ設定されているが(空気圧の適正値は、多くの場合車の運転席ドアを開いたところなどに表示されている)、空気圧が適正よりも低いと、タイヤの接地面が増え抵抗が大きくな ることで、適正で走った場合と比べ多くのエネルギーが必要になり燃費性能は低下する。

タイヤの空気は、運転していてもしていなくても自然に抜けていくものだ。タイヤの空気圧をチェックせずに乗り続けていると、走行安全性が低下し、燃費の悪い状態で車に乗っていることになってしまう。

エコや節約意識も高まっているのにタイヤの空気圧は忘れられがち...

[図8]消費税増税により意識したこと(Q14).PNG▲[図8]消費税増税により意識したこと(クリックすると拡大します)

 2019年10月1日より8%から10%に引き上げられました消費税率について、このことにより生活意識や態度がどのように変化したかを尋ねてみた。すると、「ハイブリッドカーやエコカーへの関心が強くなった」(38.8%)、「自動車の燃費を意識しエコドライブを心掛 けるようになった」(38.5%)、「軽自動車やコンパクトカーなど維持費の安い自動車への関心が強くなった」(36.2%)が上位となり、エコや節約、燃費への関心が一層高くなっていることが分かる[図8]。

 車を選ぶ際や運転しているとき、そしてこれからも気になるのが車の燃費。今乗っている愛車の燃費を悪化させないためにも、月1回のタイヤの空気圧点検をお忘れなく。

長距離運転前には必ず空気圧点検を!

[図9]年末年始の長距離運転(Q15).PNG▲図9 年末年始の長距離運転(クリックすると拡大します)

 昨年の年末年始の長距離運転について聞くと、長距離運転を した方は42.1%だった。このうち、「出発前点検を行ってから運転をした」人は38.1%で、61.9%の方は「出発前点検をまったく行わずに運転をした」と答えている[図9]。

手軽にできるタイヤの空気圧点検 ガソリンスタンドやカー用品店などに立ち寄ったついでにぜひ!

[図10]タイヤの空気圧点検はガソリンスタンドやカー用品店でできる.PNG▲図10 タイヤの空気圧点検はガソリンスタンドやカー用品店でできる(クリックすると拡大します)

 最後に、ガソリンスタンドやカー用品店でタイヤの空気圧点検をしてもらえること知っているかと聞くと、ガソリンスタンドやカー用品店で空気圧点検をしていない人の87.3%が「知っている」と答えた[図10]。

知っているにもかかわらず点検をしていないということは、残念ながらタイヤの空気圧点検がそれほど重要ではないと捉えているからだと推測される。しかし、適正ではないタイヤの空気圧状態では燃費が悪化し、 パンクやバーストといった非常に危険な事故の原因にもつながってしまう。

 タイヤの空気圧点検は手軽にできる安全確認です。月に1回の空気圧点検を、是非習慣化しましょう!

自動車ジャーナリスト協会 菰田会長に聞く、タイヤの空気圧点検の重要性

3.png▲菰田潔(こもだ・きよし)氏 日本自動車ジャーナリスト協会会長。1950年生。自動車レース、タイヤテストドライバーを経て、1984年からフリーランスのモータージャーナリストになる。著書「ドライビングの常識・非常識―あなたの運転ここが危ない!」「カラー図解 あなたの"不安"をスッキリ解消! クルマの運転術」など執筆活動も行う。モータースクールのカリキュラム監修なども担当。 2016年から日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、JAF交通安全・環境委員会委員、 NPO法人ジャパンスマートドライバー機構理事長など歴任。本誌カー・アンド・ドライバーでは「CDゼミナール」連載中

月1回以上の空気圧点検 実現のためにも「2週に1回」を心がけて

 今回の調査では、タイヤの空気圧点検を月1回以上行っているドライバーは2割しかいませんでした。なぜ空気圧点検を行わないのかと言えば、点検をすること自体を知らない、もしくは、しなくてもいいと思っている人が多いからでしょう。 実際、タイヤの空気圧が多少減っても、見た目や乗り心地で分かる人はなかなかいません。例えば、タイヤがくぎを踏んでも、す ぐに走れなくなるわけではなく、徐々に空気が抜けていきますが、すぐに運転には影響しないケースもあります。そのため気が付かず に数日走っていると、タイヤの劣化が激しくなり、気が付いた頃にはボロボロになって使い物にならなくなるわけです。パンクして徐々 に空気が抜ける現象、いわゆるスローパンクチャーが多々あります。自分では気が付かなくても、空気圧を測ることでスローパンクチャーも発見でき、タイヤが傷まないうちに修理することもできます。 タイヤの空気圧点検をすることは、タイヤを大事に使うためだけではなく、車の燃費やコーナリング、乗り心地にも影響します。 そして何よりも乗る人の安全に関わる問題です。タイヤの空気圧は月1回以上の点検が叫ばれていますが、個人的には「2週間 に1回」を心掛けることで、月1回が実現できるようになるのでは、と思っています。

タイヤの空気は抜けるもの 「マイエアゲージ」を常備して空気圧測定を習慣化しよう

 距離を走らないから点検はしないという人少なくないようですが、何もしなくてもタイヤの空気は抜けていくものです。自転車のタイ ヤが穴が空いていなくても自然と空気が抜けるのと同じこと。「車は高性能だから、空気が自然と抜けるなんて...」と思っていませんか?確かに車の性能はどんどんよくなって、暖機運転も不要になり、エンジンオイルの交換時期も長期化し、メンテナンスも手軽になったことから、タイヤもメンテナンスフリーと勘違いしてしまうのかもしれませんが、ゴムの性質上、タイヤの空気は抜けます。 空気圧はガソリンスタンドなどで測定してもらえますが、私のオススメは空気圧が自分で測れる「マイエアゲージ」を持つことです。 空気圧は温度と関係し、気温が高いと気圧も高く気温が低いと気圧も下がるので、季節や気温差はもちろん、日なたと日陰でタイヤごとに違ってきます。空気圧は走行前のタイヤが冷えた状態で測定することが望ましいのですが、「マイエアゲージ」があれば乗車前にすぐに測定できます。空気圧は簡単に測れるので、乗車前測定を習慣化するとタイヤの変化が手にとるように分かるようになり、あれこれこだわりたくなりますよ。エアゲージはカー用品店などで、シンプルなものから多機能なものまで、1,000円前後から販売されています。

ドライブ前に空気圧だけでなくタイヤまるごとチェックして

 普段から運転する人も、久しぶりに運転する人も、まずは点検をしてください。タイヤに関しては空気圧はもちろんですが、タイヤの溝もチェックしてください。△マークのスリップサイン(残溝1.6mm)が出ていなければ、車検も取れて走行可能ですが、安全 性を考えれば溝は深い方が安心です。溝の深さが足りないと、雨天の高速道路では要注意。タイヤが水に浮いてハンドルもブ レーキも効かなくなるハイドロプレーン現象も起きやすくなります。新品のタイヤの溝はおおよそ8mm程度ありますが、私は半分程度になったら要注意だと考えています。

4.jpg▲タイヤの側面に記載された製造年月。この場合「2016年44週目」に製造されたことが分かる

 また、タイヤはゴム製品なので、溝が残っていても経年劣化している場合があります。中古車の場合、車の製造年は分かっていても、タイヤがいつ製造されたかは案外知らないものです。タイヤの側面には4桁の数字が表示されており、後ろの2桁が製造年、前の2桁が製造週を示しています。例えば「4018」なら2018年の40週目(10月上旬) に製造されたことになります。保存状態にもよりますが、6年以上たっているようであれば交換の目安としているメーカーもあるようです。ちなみにJATMAでは、10年を目安に交換を推奨しています。 また、タイヤを同じ位置で長期間使用すると、前後で摩耗が異なる場合があります。タイヤを長持ちさせ安全に走行するためには、タイヤの位置を入れ替える定期的なローテーションなどの対応も必要です。連休の1日を車のメンテナンスの日にすることも、 有意義な過ごし方ではないでしょうか。

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