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「世界で進行するクルマの電動化」ステランティスは2026年までに電動車保有コストをエンジン(ICE)と同等にするのが目標

Writer:世良耕太 

▲ジープ・レネゲード4×eトレイルホーク 価格:503万円 PHV ジープは米国ではラングラー4×eなど数多くのPHVをリリースしている
▲ジープ・レネゲード4×eトレイルホーク 価格:503万円 PHV ジープは米国ではラングラー4×eなど数多くのPHVをリリースしている

 FCAは2020年の段階で、2025年までに、電動パワートレーンを搭載したモデルを30車種投入する計画だと発表した。最新事例のひとつはジープ・レネゲード4xeで、PHVである。フィアットブランドでは、2020年に新型フィアット500を発表した。新型はBEVのみの設定で、2021年中の日本導入を目指しているという。

 FCAは2021年1月16日にPSAグループとの経営統合が完了し、新会社ステランティスが発足した。ステランティスは2021年中にBEV、PHV、レンジエクステンダーEVの電動車10車種を追加する計画だ。

▲新型フィアット500e BEVとしてデビュー 欧州以外で初の輸出国として日本が選ばれ2021年中に上陸予定

 最新のステランティスの発表によると、ステランティスは電動化(Electrification)に注力すると同時に、調整後営業利益率を二桁台に乗せる中期目標を発表した。

 2025年までに電動化と関連するソフトウェア開発に300億ユーロ(約3兆9,000億円)超を投資する一方で、つねに最先端を走る自動車メーカーであり続けるとともに、投資回収効率で業界平均を3割上回ることを目指すという。

 2030年までに、低排出車(LEV)の販売構成比率をヨーロッパで7割以上、アメリカで4割以上とする。

 また、ステランティスの全14ブランドで、ベスト・イン・クラスのBEV(電気自動車)を提供する。

 顧客のニーズに応え、航続距離500~800kmで32km/分の急速充電が可能なBEVを提供する。

 BEV専用プラットフォームを4タイプ開発し、拡張性を持った3タイプのEDM(エレクトリック・ドライブ・モジュール)と合わせて、全てのブランドとセグメントをカバーする。

 ヨーロッパと北米の「ギガファクトリー」5拠点のサポートにより2030年までに260GWhに相当するバッテリーを調達する。

 バッテリーは2種類を活用し、高密度・高エネルギータイプとニッケル・コバルトフリーの新型バッテリーを2024年までに開発。2026年に全固体バッテリー搭載車を導入する計画だ。

 さらに、ステランティスでは製品を適正な価格で販売することを事業の優先順位の一つに掲げており、2026年までに電動車両の保有コストを現在の内燃機関エンジン(ICE)と同等にすることを目標に掲げた。

 電動化において「ワンサイズですべてを賄う」方法論は採らない。ステランティスの14のブランドにはそれぞれ際立つ個性があり、電動化にあたってはブランドのDNAをより強化してベスト・イン・クラスのブランド体験を提供する責務がある。今回、ステランティスでは電動化にあたってのブランドごとのステートメントを以下のように決定した。
Abarth – “Heating Up People, But Not the Planet”
Alfa Romeo – “From 2024, Alfa Becomes Alfa e-Romeo”
Chrysler – “Clean Technology for a New Generation of Families”
Citroën – “Citroën Electric: Well-Being for All!”
Dodge – “Tear Up the Streets… Not the Planet”
DS Automobiles – “The Art of Travel, Magnified”
Fiat – “It’s Only Green When It’s Green for All”
Jeep® – “Zero Emission Freedom”
Lancia – “The Most Elegant Way to Protect the Planet”
Maserati – “The Best in Performance Luxury, Electrified”
Opel/Vauxhall – “Green is the New Cool”
Peugeot – “Turning Sustainable Mobility into Quality Time”
Ram – “Built to Serve a Sustainable Planet”
Commercial Vehicles – “The Global Leader in e-Commercial Vehicles”

 BEVの普及に不可欠なのが航続距離と充電スピードである。ステランティスではこの課題に対し、航続距離で500~800km、充電スピードで分当たり32kmを実現するBEVの開発に取り組んでいく。

プラットフォームは以下の4種類を用意する。
1.STLAスモール:航続距離500km
2.STLAミディアム:航続距離700km
3.STLAラージ:航続距離800km
4.STLAフレーム:航続距離800km

 パワートレーンには3タイプのEDM(エレクトリック・ドライブ・モジュール)を開発し、それぞれがモーター、ギアボックス、インバーターから構成。いずれのEDMもコンパクトで柔軟性が高く、拡張も容易。また、全てのEDMがFF、FR、AWD、4xeの全ての駆動方式に対応する。

 4タイプのプラットフォームと3タイプのEDMに高密度バッテリーを組み合わせることによって、ステランティスの電動車両は効率性、航続距離、充電スピードのいずれをとってもベスト・イン・クラスとなるという。

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