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日産の精鋭社員が休日返上で仕上げる名車再生クラブ。2022年のレストアモデルは大人気のあのモデル

Writer:カー・アンド・ドライバー編集部 

▲R32型スカイラインGT-RのN1耐久レース仕様が2022年のレストレーション対象モデル
▲R32型スカイラインGT-RのN1耐久レース仕様が2022年のレストレーション対象モデル

 日産名車再生クラブは開発部門の社員が中心となり、2006年に発足。社内倉庫にある名車を、動態保存したいという思いのもと、業務時間外に自主的に集まってレストア活動を続けている。

 現在はコアメンバー12名が毎年テーマごとにクラブ員を募集する形式を取っている。

▲日産240RS 2006年に再生された1983年のモンテカルロ・ラリー仕様車

 2006年の240RS(1983年モンテカルロ・ラリー仕様車)を筆頭に、現在まで15台のレストアを実施。 
 
 今年のテーマ車両は1990年、R32型スカイラインGT-RのN1耐久レース仕様に決定し、クラブ員が集められキックオフ会が開催された。

▲左が渡邉衡三氏/左から3人目が加藤博義氏

 この車両はR32スカイラインの実験主担だった渡邉衡三(わたなべこうぞう)氏が社内テストドライバーの評価能力向上を目的にN1耐久レース参戦を企画し、実験部のメンバーが製作したもの。

 当時のドライバーは現代の名工・加藤博義氏、R35GT-R開発ドライバー松本孝夫氏、現在ニスモ車両開発を務める神山幸雄氏が抜擢された。

 N1耐久レースの戦績は7位が最高だったが、「実験部隊は速く走ることより貴重な実験車を壊さないことを重視する」といったエピソードから、「そもそも渡邉さんがピットで指示するかっこいい写真を撮りたかっただけだから!?」などの裏話が暴露され会場を盛り上げた。

 ファンの間でよく知られている日産901活動(90年代までに技術世界一を目指す活動)最大の成果といわれるR32型スカイラインGT-Rだが、レース用ロールバーを組み付けると明らかに剛性がアップした。

 この経験からR33型の開発時は「どこの剛性が不足している」といったことが明確に指摘できるようになり、開発のレベルアップに大きく役立ったという。

▲多くの仲間が集ってレストア作業を進める レストアを通じて技術や知識が高まり人的ネットワークが充実する

 やはりFR車、とくにスカイラインやGT-Rの人気は高く、今回参加するクラブ員はすでに100名近く集まっている。クラブ員は各部署のバイタリティあふれる若手が中心。

 現代のクルマ開発は、ややもするとコンピュータの前に座ったまま、という場合もあるが、クラブへの参加で実際にクルマに触れ、先輩から当時のエピソードが伝承され、連携できる他部署の知り合いやサプライヤーも増える。この効果だけでもかなり有意義だが、レストア後の車両はファンに大歓迎されるのだから、クルマ好き社員にとってかけがえのない部活なのだ。

 週末の活動成果は2022年6月に発表される予定だ。

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