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絶好調。三菱アウトランダーPHEVヒットの秘密に迫る

Writer:カー・アンド・ドライバー編集部 

▲三菱アウトランダーPHEV   受注開始から3カ月で1万台のオーダーを得ている
▲三菱アウトランダーPHEV 受注開始から3カ月で1万台のオーダーを得ている

 三菱自動車が2021年12月に発売した(発表は10月)アウトランダーPHEVの販売が、先行受注開始から3カ月間で1万台を超えた。販売計画が1カ月で1000台ということで、3倍を超える売れ行きとなっている。

 旧型の年間過去販売台数が約1万1000台だったから、その勢いがいかにスゴイものかが理解できるだろう。

 社内の分析では、「PHEVシステムによる環境にやさしく、滑らかで力強く静かな走り」、「ツインモーター4WDによるさまざまな天候や路面における安心感の高い走り」、「非常時やアウトドアで役立つ給電機能」が高い評価を受けていると見ているが、絶好調の理由は果たしてそれだけか。ちょっとその理由を探ってみた。

▲ツインモーター4WDが高い走行性能を提供

 まず、どんなグレードが売れているのかを調べてみると、最上級グレードのPが受注全体の約8割を占めているという。このPグレードは、上質な内外装とBOSEプレミアムサウンドシステムなどを標準装備したモデル。

 車両価格は532万700円。一見すると高いな、と感じるかもしれないが、この裏にひとつ売れているワケが隠されている。

▲最上級のPグレード(写真)はBOSEプレミアムサウンドシステムを標準装備

 というのは、アウトランダーPHEVの購入時には国と自治体から補助金が適用される。Pグレードの場合、国から50万円(暫定)、自治体から45万円(東京都)、合計95万円の補助金が出るために、実質437万700円で購入できる。

 この金額差は大きい。どうせ購入するなら高級感があるPグレードにしようというユーザーが多いのだろう。

 税金面での優遇も受けられる。たとえば東京都の場合、自動車税は最大6年間免除される。

 プラグインハイブリッド車は維持費の面で間違いなくガソリン車よりもアドバンテージがある。

▲トヨタRAV4PHV 写真は最上級グレードのブラックトーン

 次にライバルとなるトヨタRAV4・PHVとの違いで考えてみる。こちらの最上級グレード、ブラックトーンは539万円。アウトランダーPHEVのPとそれほど価格差はない。

 この両車の決定的な相違点は、アウトランダーPHEVには7名乗りの設定があるが(というより7名乗りがメイン)、RAV4は5名乗りだけである。

 アウトランダーPHEVの3列目シートはそれほど広くはないものの、それでも3列目があるPHEVのSUVは、他にはボルボXC90だけ。

 しかし、ボルボXC90は1149万円と2倍以上の価格となるだけに直接競合となることはない。お手ごろな7人乗りSUVがほしいというユーザーに、アウトランダーPHEVが売れているというわけだ。

▲アウトランダーPHEVはユーザーの声に応えて3列シートを新設定

 それ以外にもヒットの理由はある。とにかく走りが楽しいのだ。充電状況がいい場合、通常はモーターのみで走るのだが、その加速感は素晴らしく気持ちのいいもの。さらにハンドリングがいい。

 三菱独自の4WDシステム、S-AWCと7つのドライブモードを駆使すれば、路面コンディションを問わず、まさに意のままの走りを実現してくれる。また、乗り心地がよく、乗員が快適に過ごせるところも特筆したい。

▲7種類の走行モードが多様な路面コンディションに対応

 V2H(ビークル・トゥ・ホーム)に対応しており、満充電の状態でエンジンでの発電を組み合わせれば、ガソリン満タンで最大約12日分の家庭用電力供給が可能というのも大きなメリットとなる。

▲V2H機能搭載 ガソリン満タンの場合「一般家庭の12日分の電力」が供給できる

 アウトランダーPHEVはプラグインハイブリッド車という環境性能のよさをベースに、補助金を生かしたリーズナブル価格、7名乗り仕様の設定、そして走りのよさなど、魅力満載のSUVだ。

 販売絶好調なのは納得できる。

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