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あおり運転の被害に遭わないために。自己防衛運転のススメ

Writer:カー・アンド・ドライバー編集部 

▲渋滞に巻き込まれてイライラが募らないようドライブプランは綿密に
▲渋滞に巻き込まれてイライラが募らないようドライブプランは綿密に

 ゴールデンウィーク真っ只中。外出制限のない休日を早くも満喫した方、これから満喫するという方と、それぞれだろう。

 大型連休は、ドライブを楽しむ絶好のチャンス。こんなときこそ、安全運転に努めよう。事故を起こさない、事故に巻き込まれない、そして「あおり運転の被害」に遭わないよう気をつけよう。

 あおり運転に関する調査と、未然に防ぐヒントを紹介する。ぜひ参考にしてほしい。

▲車間距離は適切にあける 不用意に車間距離を詰めると「あおられている」と誤解されかねないので注意

 昨年7月、チューリッヒ保険会社が発表した『2021年あおり運転実態調査』(回答者2230人)によれば、「あおり運転をされたことがある」という答えは50%に達した。「あおり運転をされないように、以前よりも注意している」ドライバーは70%強だった。

 つまり、注意していても、あおられる恐れはあるのだ。

 この調査は昨年7月16〜20日にかけて実施されている。ご存じのとおり2020年6月末に、あおり運転に対する罰則が厳しくなった。

 あおり運転は「妨害運転罪」と規定され、妨害することを目的に車間距離不保持・急な進路変更・急ブレーキ・執拗なクラクション・執拗なパッシング・高速道路での低速走行など、10類型に分類された違反行為を行うと、最大で5年間の懲役または100万円の罰金が科されるようになった。
 
 そして妨害運転をしたドライバーは違反点数が最大で35点・免許取消(欠格期間3年)となる。

▲合流時は譲り合ってスムーズに 「割り込まれた」と勘違いされてあおられることがないように

 この厳罰化はニュースにもなったが、それから1年後の調査にもかかわらず、「1年以内(つまり厳罰化後)にあおり運転をされたことがある」ドライバーは18%以上いた。警察庁のデータによれば、あおり運転の23%は高速道路で発生している。

 被害内容は「後方からの著しい接近」が80%超をマーク。高速道路を走っているときは、しっかり後方を確認して不幸なトラブルに巻き込まれない心構えが大切だ。

 今年のゴールデンウィークは、高速道路各社が休日割引を適用しない。これはクルマでの移動が増えると予測しているため、通行料金を引き上げて通行量を抑制しようと考えているからだ。

 交通集中による渋滞が増えれば、イライラが募り、ついつい粗暴な気持ちになって暴力衝動が抑えられないドライバーがいる。アメリカなどでは「ロードレイジ」と呼ばれる。日本のあおり運転、それに伴う暴力行為もロードレイジといっていい。

▲ドライブレコーダーはトラブルに巻き込まれたときの証拠映像が記録できる 写真はデータシステム製(前後2カメラタイプ)

 チューリッヒ保険の調査によれば、あおり運転をされたキッカケは「車線変更をしたとき」がトップだった。「制限速度で走っていた」ことがあおられるキッカケだったという回答もトップ5に入っている。

 あおり運転に遭わない心がけとして、警察庁は「追い越し車線を走り続けない」、「追いつかれたら早めに道を譲る」、「急な割り込みをしない」、「急発進や急停車はしない」ことを挙げている。
 
 動画投稿サイトにアップされているドライブレコーダー映像を見ても、割り込みがトラブルの引き金になっているケースがある。当人は「順番を待って本線に合流した」つもりでも、後続車は「割り込まれた」と激怒するケースと考えられる。

 あおり運転対策としてチューリッヒ保険の調査は、半数がドライブレコーダーを挙げた。警察庁もドライブレコーダーやカメラの画像で相手の行為を記録していることは捜査に役立つ、としている。

 不幸にもロードレイジの被害に遭遇した場合には、110番通報をして警察が到着するまで車内で待機する。

「話せばわかる」と考えて、あるいは相手の挑発に乗って車外に出るのは危険だ。話してもわからない危険な人物が、あおり運転を仕掛けてくるのだとキモに銘じておこう。

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