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ホンウェル社のカララマ・シリーズ

Writer:森永卓郎 Photo:森永卓郎

コスパ優秀、難点はシリーズの全体像が見えない

森永卓郎さん160.jpg■プロフィール もりながたくろう●1957年、東京都出身。東京大学経済学部卒業。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。個人のコレクションを展示する"博物館(B宝館)"を、埼玉県・新所沢で一般公開中(毎月第1土曜日)

2020年7月号森永卓郎さん.jpg▲ホンウェル社は1970年に香港に設立されたAチェオンプラスチックマニュファクトリーがルーツ カララマ・ブランドはバリエーション豊かなモデルをラインアップしている 写真のビートルはモデル化した年式が入っている

 ホンウェル社は、20年ほど前から日本に登場した新進の香港メーカーだ。ミニカーのブランド名はカララマで、トミカより少し小ぶりの72分の1シリーズと43分の1の標準スケールシリーズがある。ボクは見たことがないが、会社のホームページによると24分の1と87分の1のシリーズもあるようだ。

 カララマの最大の特徴は、コストパフォーマンスが高いことだ。72分の1シリーズでも、ヘッドライトが別パーツだったり、ウィンドウモールが塗装されていたり、ホイールもリアルだ。プロポーションも素晴らしい。それでいて、価格は72分の1シリーズで200円前後と、信じられないほど手ごろな価格で販売されている。数年前までは、百円ショップで売られていたようにボクは記憶している。

 カララマの一番の問題は、ラインアップの全体像がまったく見えない点だ。英語版のホームページに現行品の一覧は出ているのだが、品番が振られているわけではなく、ホームページに載っていないバリエーションも、多数存在する。

 その原因のひとつが、ホンウェル社が、積極的にOEM(相手先ブランドでの製造)をしていることだ。シュコー・ブランドでの販売は有名だが、百円ショップでの販売のほかに、フルタ製菓が「Rタイプカー」というブランドで、チョコレートとセットで売っていた。最近、そこに加わったのが、モロゾフのバレンタインチョコレートとのセット販売だ。

 印刷された年号が毎年変わるので、面白い存在なのだが、バリエーションが多い。ボディタイプは、基本のビートルとカブリオレ、そしてタイプⅡも存在する。さらにカブリオレには、幌を閉じた状態の製品と、開けた状態のものがある。そのうえ、限定品という問題がある。

 たとえば名古屋高島屋のショコラティエというイベントで限定カラーが販売されたりする。ここまで来ると、とても集めきれない。

 ヤフオクやメルカリに出品されたモデルを集めるしか、とりあえず手がないのだが、少なくとも1000円以上、限定品だと2000円以上と、なかなかの高値がついている。元々の値段が2000円からという商品なので、仕方がないとも思うのだが、普通のカララマにほとんどプレミアがついていないのと比べると割高感は否めない。

 本当は、バレンタインでもらえたら、一番よいのだが、残念ながらボクにこのミニカー付きのモロゾフチョコレートをくれる女性はいない。

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