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好きなクルマを表紙用に描く

Writer:渡邊アキラ(まとめ●山内会津) 

わたなべあきら 1957年生まれ、本誌の表紙を担当するとともにタミヤ模型のボックスアート、HONDA CARSのカレンダー、広告やキャラクター制作など仕事は多岐にわたる。AAF(オートモビル・アート連盟)理事。アトリエは東京。千葉県在住

縮小1940_Willys Coupe.jpg作品1 1940年 ウィリス・クーペ

*『カー・アンド・ドライバー』のイラストはいつごろから担当されていますか?

■ボクが20代後半のころからです。昭和、平成、令和と、もう30年以上になります。時間とともにボクの描き方、技法にも変化がありました。

で、記憶に残る作品を紹介したいと思います。

*右の作品1は初期の絵ですか?

■はい。初めの1年間は、少しポップな雰囲気でリアルになりすぎないようにと、手描き特有の柔らかさと味を出しました。エアブラシは使わず筆だけで表現していました。作品は、1940年式のウィリス・クーペです。ボクが大好きで、有名なレーシングチーム、ストーン/ウッズ&クックのウィリス・ガッサーなどを参考にしました。当時はアメリカンホットロッドがカッコよくて、〝車高が低いほどカッコいい〟説は当てはまらない!と思いました。

縮小1955_Jaguar D_type.jpg作品2 1955年ジャガーDタイプ

*作品2は

■ル・マンで大活躍したCタイプの後継車、1955年式のジャガーDタイプです。編集部の意向や読者の要望もあり、2年目からスーパーリアリズムに軌道修正した初期作品です。Dタイプは当時100台生産の予定でしたが、工場が火災に遭い、ロードゴーイングのXKSSとともにすべて消失。不運でした。

 最近、「75台で止まった生産台数の残り25台を生産する」という発表がありました。当時の設計を忠実に再現するというので、仕上がりと価格が気になりますが、うれしいニュースです。

縮小1964_MiniCooper_Mk1.jpg作品3 1964年ミニ・クーパー Mk1

*作品3は

■『カー・アンド・ドライバー』の特集企画「大人のスポーツカー」で描いたデジタル作品のミニ・クーパーMk1です。実は、ボクがいまいちばんほしい、乗りたいクルマですネ。最近はどうもミニが気になって気になって......。BMC時代のクラシック・ミニ・クーパーのたたずまいが素敵に見えます。いろいろ考えたところ、「小さい、軽い、丸目、小型のテーランプ、そしてタイヤが四隅に踏ん張るなど、ボク好みの条件をすべて備えているからだ」と思いました。モンテカルロ仕様なんて最高ですね。

*プライベートでドライブを楽しまれたとか

■昨夏、湯治を兼ねて家族で群馬県の四万温泉に行きました。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』(2001年)のモチーフになったともいわれる日本最古の湯宿建築の宿〝積善館〟に泊まりました。実に素敵なところでした。水よし、食よし、人よしで群馬が好きになりました。

 出発直前にクルマが故障し、代車で旅行しました。これがちょっと古いドイツ車のワゴンで、重い・非力・遅い、とボクには辛いドライブとなりました。家族は、バケットシートでない4ドアだから乗降性がよく、荷物もたくさん積める広い室内に喜んでいましたけど......やはり山岳路はライトなスポーツカーで走りたいですね。

*今後のご予定は

■昨年末から今年の2月ごろまで、ボクにとっては大作(30号)の、縦1m近いサイズの作品に集中して取り組んでいました。定期的に自分を追い込まなければいけないと感じ、あるテーマに挑戦しました。この作品は6月21日から市ヶ谷の山脇ギャラリーで開催される「AAF作品展」に出展します。令和となって新たな気持ちで発表するボクの新作を見ていただけるとうれしいです。

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