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F1ベルギーGP フェラーリ、ルクレールがF1初勝利!!ホンダPU勢は3台入賞の大健闘

Writer:横田康志朗 

 9月1日現地時間午後3時10分、ベルギーのスパ・フランコルシャンにて2019年F1第13戦ベルギーGP決勝が行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールがF1初優勝を飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはリタイアしたものの、Hondaパワーユニットを搭載するマシン4台のうち3台がポイントを獲得した。

f1190902010H.jpg▲ベルギーGPの決勝、フェラーリのシャルル・ルクレールが初優勝!!

 決勝日、路面は乾いているものの、レース前に降った雨の影響で気温は15度と低い中でのスタートとなった。レース前、グリッドでは土曜日に起きた事故で22歳の若さで逝去したF2ドライバー、アントワーヌ・ユベール選手を追悼するための黙祷が捧げられた。

 予選ポールポジションはフェラーリのシャルル・ルクレール、2番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテル、その後ろにメルセデスのルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスと続く。レッドブルホンダのマックス・フェルスタッペンは5番手からスタートする。

f1190902008H.jpg▲アントワーヌ・ユベール選手を追悼のため、ホンダは「Racing for Anthonie」のステッカーを貼って出走した

 シグナルがブラックアウトしレーススタート!ターン1でルクレールがホールショットを奪い先行する。しかしすぐ後方で発進加速で遅れたフェルスタッペンとそれをかわしてコーナーに入ったアルファロメオのキミ・ライコネンが接触。ライコネンの右後ろタイヤとフェルスタッペンの左前タイヤがぶつかり、衝撃でライコネンのマシンが大きくジャンプ。フェルスタッペンは左フロントサスペンションを壊しターン2オールージュを曲がりきれずそのままウォールに接触し、残念ながらリタイアとなった。ライコネンもダメージを負いピットインを余儀なくされ最後尾まで順位を落としてしまう。

f1190902009H.jpg▲レッドブル・ホンダに移籍して初のレースとなったアレクサンダー・アルボン選手

 1台のみとなったレッドブル・ホンダだが、この日17番手からスタートしたアレクサンダー・アルボンが、素晴らしい追い上げを見せた。夏休み中、レッドブル・ホンダは急遽、成績不振のピエール・ガスリーとトロロッソ・ホンダのアルボンをベルギーGPから交代させると発表していた。

 アルボンは序盤をロングスティントにするためミディアムタイヤを装着してスタート。オーバーテイクを複数成功させてトップ10までポジションアップ。23周目にソフトタイヤを装着すると、ダニエル・リカルド(ルノー)をアウト側からオーバーテイクするなど、アグレッシブで力強い走りを見せ、8番手へとポジションを上げていった。バトルは国際映像で映し出され歓声が沸き起こった。

 レース終盤ではDRSを使用してトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトを追い抜くと、最終ラップにはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に迫った。激しいバトルの中でコース外へ追い詰められ、マシン右側が芝生の上を走行することになりながらも、オーバーテイクに成功。アルボンはレッド・ブルホンダでのデビュー戦を5位という結果で締めくくった。

f1190902013H.jpg▲アルボンはレッド・ブルホンダでのデビュー戦を5位という結果で締めくくった!

 レースは終始ルクレールが1位を独走する形となっていたが、32周目に3位を走っていたハミルトンが2位ベッテルのDRS圏内に入り、順位を上げる。レース終盤に入ると、ルクレールは中団グループのトラフィックに引っかかったこともあってペースが伸び悩みハミルトンが一気にギャップを縮めていった。

 最終ラップの44LAP目、ハミルトンはルクレールに迫りその差は1.5秒を切るものの、時を同じくしてターン10でアルファロメオのジョビナッツィがタイヤバリアにクラッシュ。セクター2でイエローフラッグが振られ、ルクレールはポジションを守り切り待望の初優勝を挙げた。

 2位には0.981秒差でハミルトン(メルセデス)、3位ボッタス(メルセデス)、4位ベッテル(フェラーリ)、5位アルボン(レッドブル)、6位ぺレス(レーシングポイント)、7位クビアト(トロロッソ)、8位ヒュルケンベルグ(ルノー)、9位ガスリー(トロロッソ)、10位ストロール(レーシングポイント)という結果になった。

 また、決勝レースを11番グリッドからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスは、終盤まで中団グループトップの5位を走行していたが、あと1周というところでマシントラブルによりストップ。最終結果は残念ながら11位完走扱いとなった。

f1190902004H.jpg▲トロロッソ・ホンダのダニール・クビアト選手は安定した走りで7位入賞を飾った

 後方の19番手からスタートしたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、ミディアムタイヤからスタートする作戦を採り、24周目にソフトタイヤへ交換。スタートに成功したクビアトは13周目にはトップ10に食い込む追い上げを見せると、ピットイン後もペースは衰えず、ポイント圏内へ復帰。7位でレースを終え、6ポイントを獲得した。

 また、Toro Rossoでの復帰戦となったピエール・ガスリーも、9位でフィニッシュしてポイントを獲得。13番手からスタートしたガスリーは、最初のスティントで8番手までポジションアップ。13周でミディアムタイヤに交換したため、残り30周以上をピットストップなしで走行しなくてはならなかった。しかし、ガスリーはタイヤをマネージメントしながら最後まで粘り強く走行。ランス・ストロール(レーシングポイント)を抑えきって、2ポイントを獲得した。ホンダパワーユニットを搭載するマシン4台のうち3台がポイントを獲得した。

f1190902014H.jpgHONDA F1テクニカルディレクター 田辺豊治 「両チームにとっていい結果。収集したデータを分析して次につなげます」

■HONDA F1テクニカルディレクター 田辺豊治 コメント

「今日のレースでは、5番手からスタートのフェルスタッペン選手がスタート直後にリタイアとなりましたが、後方からスタートした残りの3台のマシンが確実にレースを走りきり、入賞を果たしました。両チームにとっていい結果になったと思います。なにより17番手からスタートしたアルボン選手がAston Martin Red Bull Racingでのデビュー戦で非常に力強い走りを見せ、5位を獲得できたことは素晴らしかったです。Red Bull Toro Rosso Hondaの2台もいいペースをみせ、アルボン、クビアト、ガスリーの3選手で見応えのあるバトルを展開しました。我々としては、今週末に投入したスペック4のPUが問題なく機能し、多くのデータを収集できました。ここからさらに分析を進め、今後のレースにつなげていきたいと思います」

19.jpg▲「Racing for Anthonie」

 この日、ポールトゥウィンを成し遂げ、初のF1優勝を達成したルクレールは、F1に昇格する前からずっとアントワーヌ・ユベール選手ユベールと共にレースを戦ってきた世代だ。表彰台でもシャンパンファイトは行われず乾杯のみ行われた。21歳のルクレールはインタビューに「昨日の出来事は本当に残念だ。初勝利を心から楽しむことは難しいけれど、永遠に心に刻まれる思い出になった」と語った。

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