シェフラーとアウディ、来季以降もフォーミュラEに引き続き参戦

 フォーミュラEにおいて、シェフラーとアウディは今後もチームを継続することで合意した。2020年秋に始まる第7シーズンに向けたアウディ「e-tron FE07」の共同開発はすでに始まっているという。

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▲フォーミュラEでの提携を継続する契約書に署名 シェフラーの自動車事業部OEM担当CEOであるマティアス・ジンク氏(写真左)はシェフラーおよびアウディとフォーミュラEは開発を始めた当初から完璧な組み合わせと語る 写真中央:アウディのモータースポーツ責任者であるディーター・ガス氏 右:シェフラーの電動モビリティ事業部門の責任者であるヨッヘン・シュレーダー博士

 フォーミュラEのシリーズが始まった2014年秋以来、シェフラーは「Audi Sport ABT Schaeffler」の技術パートナーを務めてきた。チームは、第6シーズン開始前までに40回表彰台に上がり、1000ポイント以上を獲得。シェフラーは今後も、技術・開発パートナーとして、主にトランスミッション、エンジン、ドライブコンセプトの開発といった分野で、試験設備での作業とプロトタイプの製作、軸受の開発と製造をサポートして、関わり続けていくとしている。

 同社の自動車事業部OEM担当CEOであるマティアス・ジンク氏は「シェフラー、アウディとフォーミュラEは、開発を始めた当初から完璧な組み合わせでした。私たちは、ドライブトレインおよびシャシー技術を活用して、持続可能なモビリティを革新的な方法で形作ることを目指しており、フォーミュラEは、未来の電動モビリティのアイデアを披露し、最高峰のスポーツの場で自分たちのパフォーマンスを評価するのに最適な場所です。それと同時に、弊社の参戦は長年、ファンと従業員の両方を楽しませています」と説明する。

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▲シェフラーとアウディがドライブトレインを共同開発 アウディ「e-tron FE06」 2019/2020年シーズン活躍が期待される

 また、シェフラーにとって、この電気自動車レースシリーズは、未来のモビリティ社会のためのソリューションを開発するのに理想的な実験の場だ。
 同社の電動モビリティ事業部門の責任者であるヨッヘン・シュレーダー博士は「フォーミュラEで得た豊富な専門知識は、弊社のさまざまな開発部署で活用されています。包括的な駆動システム、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションの分野でのこの専門知識の関連性はすでに、2018年からアウディ「e-tron」向けに製造しているシェフラーの電動アクスル駆動で実証されており、将来的には、現在シェフラーで大量生産品の開発段階にある電気駆動システムと部品にもこの専門知識が集約されます」とコメントしている。

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