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ボッシュ 視界の確保と安全性が向上する革新的なサンバイザーを開発

Writer:横田康志朗 

 ボッシュは、ラスベガスで行なわれる世界最大の家電見本市「CES 2020」にて、新しい形のサンバイザー(Virtual Visor)がCESイノベーションアワードと、ベストオブイノベーションを受賞したと発表した。

1.jpg▲ボッシュ 太陽のまぶしさに起因する自動車事故に効果 新しいバーチャルバイザーを開発

 太陽の光は一時的に目が見えない状況を生み出すこともあり、他の天候条件と比較すると約2倍の自動車事故を誘発している。高速道路安全局によれば、太陽のまぶしさに起因する自動車事故が年間数千件発生していると報告されており、また別の調査報告書では、強い日光の下では、自動車事故の危険性が通常の条件よりも16%高くなることが示されている。これまでのサンバイザーでは、日光の一部が目に入らないように遮ることは出来るものの、同時に視界の一部までも遮ってしまい、この懸念に十分には対応できているとは言えなかった。

 そこでボッシュは、透明な液晶ディスプレイパネルと、ドライバーに向けられた人工知能(AI)顔検出機能付きカメラを用いて、太陽のまぶしさを判断して遮断しながら、ドライバーの前方の視界は遮ることがない「バーチャルバイザー」を開発。100年間変わることのなかった従来の自動車用サンバイザーの常識を変えるものだ、としている。

「多くのドライバーは、バイザーコンポーネントが危険な運転につながる太陽からのまぶしい光を避けるには不十分であると認識しています。とりわけ、夜明けと夕暮れ時にドライバーの視力を大幅に減退させることがあります」と、ボッシュのカー マルチメディア事業部長のSteffen Bernsはコメント。

「シンプルなイノベーションの組み合わせが、最大の効果をもたらします。バーチャルバイザーは、ドライバーの視界を変えるのです」 。

2.jpg▲太陽のまぶしさに起因する自動車事故は年間数千件と、他の天候条件の約2倍に達する

「開発の初期段階に、ユーザーが従来のサンバイザーを使用するにあたり、常に目に影が落ちるように調整していることに気づきました」と、ボッシュ北米法人のテクニカルエキスパートを務め、バーチャルバイザーの共同開発者の1人であるJason Zinkはコメントした。「この気付きはとても大きく、製品コンセプトの簡素化と、テクノロジーデザインの加速に繋がりました」。

 バーチャルバイザーは、液晶ディスプレイパネルとドライバーまたは乗員をモニターするカメラとを結び付け、太陽がドライバーの顔に落とす影を追跡。システムは人工知能(AI)を使って、ドライバーに向けられたカメラの画像に基づきドライバーの位置を特定する。また、AIを活用して目、鼻、口を含む顔の特徴的な要素を判定することで、顔の上の影を識別することができ、専用のアルゴリズムがドライバーの視界を分析し、ディスプレイ上でドライバーの目に光が届く部分のみを暗くする。ディスプレイの残りの部分は透明なままで、ドライバーの視界を大きく遮ることはない。

液晶技術の独創的な利用により特定の光源を遮断することで、危険をもたらす太陽のまぶしさ、ドライバーの不快感および事故のリスクを減らし、同時にドライバーの視認性、快適性および安全性を向上する。

 ラスベガスで開催されるCES 2020において初公開されるバーチャルバイザーは、28の分野を対象としたコンペティションにおいてCESイノベーションアワードを受賞。バーチャルバイザーはまた、車載エンターテインメントおよび安全性部門において、デザイナー、エンジニアおよびテクノロジー関連メディアのメンバーで構成される審査員から最高得点を獲得し、ベストオブイノベーションも受賞している。

■CES 2020について
【ボッシュブースのご案内】
出展期間:2019年1月7日(火)~10日(金)
場所:Central Hall、ブース番号 #12401
Twitter (Bosch CES 2020 ハイライト): #BoschCES

【Bosch エキスパート・セッションのご案内】
日時: 2020年1月8日(水)10:15 ~ 11:15 a.m.(現地時間)
登壇者:Charlie Ackerman(チャーリー・アッカーマン)人事担当シニア・バイス・プレジデント
テーマ:「ニューカラー」職向け研修制度の拡大
場所: Las Vegas South Convention Center

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