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自動車技術会主催 第8回カーデザインコンテスト 受賞者決定

Writer:横田康志朗 

 公益社団法人自動車技術会は、4月15日に第8回カーデザインコンテストの受賞者を発表した。最優秀賞には、伊藤詩唯さん(名古屋市立菊里高等学校1年)による「MACETA」が選出された。

1.jpg▲自動車技術会主催 第8回カーデザインコンテスト 受賞者決定

 本コンテストは、中高生の時期にカーデザインを通じてものづくりの魅力に触れることで、自動車産業の発展に寄与する人材を育成することを目的として企画された。第8回の開催となった今回のコンテストは、2019年11月より「10年後の暮らしを楽しくする乗り物」をテーマに募集し、全国から352件(内 高校生311件、中学生41件)の応募が寄せられた。審査員には、自動車・部品メーカー各社のデザイナーなど各分野で活躍されているプロフェッショナルを迎え、厳正な審査を行った結果、カーデザイン大賞1点、カーデザイン賞2点、ダビンチ賞2点、審査員特別賞1点、佳作23点が選出された。

 なお新型コロナウィルス感染症の情勢を鑑み、予定していた表彰式は中止となった。例年、表彰式では受賞した学生達を対象に現役のデザイナーによるマンツーマンのスケッチ指導を行っていたが、これに代わり本年は現役のデザイナーからビデオレターによるアドバイスを送る予定だ。

img01.pngのサムネイル画像▲カーデザイン大賞:伊藤詩唯さん「MACETA」

■講評
 地球温暖化というグローバルな社会問題をテーマに取り組んだ意欲的な提案です。
車体を植木鉢に見立て、FCのクルマから排出される「水」を使って植物を育てるというアイデアがとても斬新です。将来このクルマが街中を走るようになれば、ヒートアイランド現象の対策にもなりそうです。植木鉢をイメージした親しみやすいスタイリングデザインは、車の踏ん張り感をしっかりとスケッチに表現し、カーデザインの魅力も良く伝わっています。また、各ユーザーが育てている植物がクルマの特徴となり、クルマの新しいドレスアップ提案になっていることにも好感が持てます。とても上手なスケッチで、説明文を読まなくても一瞬でコンセプトが伝わるとても素晴らしい作品です。

img02.png▲カーデザイン賞(高校生の部)赤坂京香さん「Fun! Mock」

■講評
 一見、新しい車椅子の提案に見えるが、前輪の間に深く座るシートポジションは、路面が近くスポーティーな走りを予感させる。スタイリングデザインは、オープンエアで風を感じて走るバイクのような爽快感と、ハンモックのような心地よさを追求した網状のシートによって、新しいモビリティデザインの可能性を感じます。
左右に可変するボディと、スタイリングの特徴になっているリアステアの動力部は、駐車時の省スペース化も考えた都市部での駐車場問題を解決する意欲的な作品です。

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▲カーデザイン賞(中学生の部):浜名克聡さん「COCOON」

■講評
 ハニカム構造で強度を確保した安全性の高そうな卵型キャビンと三角断面のフレームで、上手くスタイリングを両立させている。
スポーティーな外観は走る楽しさを予感させるスタイリングで、とても格好良くまとまっている。安全性と快適性をテーマにしながらも、クルマの走る楽しさをデザインに表現したとても好感が持てる提案です。ハニカム構造をキャビン後方に少しだけ表したデザイン上のアクセントと、ハニカムをモチーフとしたロゴデザインも、このデザイン提案への作者の強いこだわりを感じます。1つだけ付け加えるとしたら、クルマの新しい動力源の提案もあれば、より一層良い提案に繋がったと思います。

img04.png▲ダビンチ賞(高校生の部):宮敬汰さん「I'm Eye」

■講評
 目でコントロールが出来る新しい車椅子の提案は、手足が不自由な人でも簡単に操作ができるアイデアで、使用する人に優しいユニバーサルデザインです。スタイリングの大きな特徴となっている目をモチーフにしたカプセル状のボディは、守られている感じが乗っている人に安心感を与え、ホイールの発光部の色の変化で、乗っている人の健康状態を外からもわかりやすくするなど、随所に作者の優しさが伝わってくる提案です。世の中にある困りごとを新しいアイデアで解決することがデザイナーの仕事の1つなので、また次回のカーデザインコンテストへの提案を楽しみにしています。

img05.png▲ダビンチ賞(中学生の部):魚住 拓磨さん「Himmel」

■講評
インホイールモーターの動力源を使い、くるまの時はホイールとして、ドローンモードの時はプロペラとして空も飛ぶことができる。またこの可変する車体を利用し、車高を高くした時は走破性が良く、高速走行時は車体を低くし空気抵抗を減らすことで速く走ることも出来るアイデアが斬新です。4名乗車を可能にしたシートレイアウトによって絞り込まれたフロントノーズとリアまわりのスタイリングが、さらにスポーティーでカッコイイです。SF映画に出てくるような空を飛ぶ自動車が現実になる未来がすぐそこまで来ていると予感させる、誰でも一度は乗ってみたくなる素晴らしい提案です。

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▲審査員特別賞:丸山凜子さん「こもれびのバス」

■講評
現代のストレス社会で癒されるオアシスを求める人達に大歓迎されるモビリティの提案です。癒やされながら気が付いたら目的地に着いている。そんな移動が可能になる未来にワクワクしますね。タイヤを見せない配慮や、球体の外観デザインと植物で見た目にも癒やされそうです。雲をイメージしたふわふわのシートとシートベルトは安全性にもちゃんと配慮されています。整然と配列されたシートとは違いランダムに配置されたシートがより一層リラックスした移動をすることを予想させます。木漏れ日をイメージした着眼点と、その世界観を丁寧に表現したスケッチとアイデアが審査員一同に、強い情熱が伝わった力作です。

受賞作品一覧
https://www.jsae.net/car_design/result8/result.html

協賛
株式会社アールエス タイチ、株式会社小糸製作所、株式会社SHOEI、株式会社榛葉鉄工所、株式会社セイコー、土屋工業株式会社、東京貿易テクノシステム株式会社、株式会社トゥールズインターナショナル、日本精機株式会社、株式会社フィアロコーポレーション、株式会社ワコム(五十音順)

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