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偉大な「世界標準」。Theベーシック

Writer:西川 淳 Photo:小久保昭彦

VWゴルフTSIハイライン 試乗記

ゴルフ01.JPGVWゴルフTSIハイライン 価格:7SMT 3319000

成熟の域に達した7thモデル

 VWゴルフは、ハッチバック界の世界的な王者であり、スタンダードである。

 ゴルフを語らずして、ハッチバックは語れない。世界中のライバルはつねにゴルフを目標に研鑽を積み、前進してきた。新型マツダ3のようにスタイリッシュなデザインのハッチバックが登場したのは、パッケージングを第一に考えるとゴルフのようなスタイルになり、あえて個性を求めたチャレンジの結果、とも考えられる。

 現行ゴルフは7thモデル、2012年秋にデビューし、13年半ばに日本で販売を開始した。17年春には各部のリファインが行われ、完成度は一段と高まった。次期8thゴルフのうわさも聞こえてくるが、7thゴルフの最終型とされる現行モデルの商品力は抜群に高い。

 モデルライフ終盤を迎えたクルマの魅力は何か。欧州車の場合、それは「成熟」と表現できる。改良を繰り返し、その世代の理想像に達した存在が最終型だ。

ゴルフ02.JPGTSIハイラインは低負荷時に2気筒を休止する可変シリンダー機能付き1.4リッターターボ(140ps)搭載 歩行者検知式衝突被害軽減ブレーキや全車速対応アクティブクルーズコントロールなど安全運転支援システム標準

加速は力強く、意のままに走れる!

 主力グレードとなるハイラインのパワーユニットは1.4リッターターボ(140ps25.5kgm)。低負荷時に2気筒を休止するシステムが搭載され、優れた効率を追求。トランスミッションは7速DCTを組み合わせる。JC08モード燃費は18.1km/リッターだ。パワーは十分。加速は力強く、まさに意のままに走れる。

 ゴルフのドライブフィールの特徴は、ボディ骨格のしっかり感が際立っている点だ。そのため直進安定性をはじめ、ステアリングホイールの操作に対する前輪の動きは実に自然で軽快だ。乗り心地は全般的にやや固めの設定。速度が上昇するほどフラットで快適になる。このあたりのチューニングは平均速度域の高いヨーロピアンスタンダードを実感する。

ゴルフ03.JPG室内各部の作りは上質 ナビ付きインフォテイメント機能「ディスカバープロ」はオプション(228600円) 液晶メーターはナビ画面をはじめ多彩な情報を表示

長距離ドライブの安楽さはクラストップ

 低中速域では、ステアリングを握る手に路面段差のショックがダイレクトに伝わってくる場面もあるが、収まりがよく後を引かない。だから不快な感触はない。それよりも軽快で一体感のある乗り味が、好印象を後押しする。

 長距離ドライブの安楽さは、このクラスでは傑出した仕上がり。とくに天候の変化に左右されない安定した性能には舌を巻く。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4265×1800×1480mmと取り回し性に優れ、室内は広く上質。いつ乗っても、長年つきあってきたパートナーのようにドライバーを受け入れてくれる。誰に対してもウエルカムなハッチバックだからこそ、世界標準なのだ。

ゴルフ04.JPGハイラインはマイクロフリース地のスポーツシート標準 前後席とも足元スペースにゆとりがある 静粛性は高水準

ゴルフ05.JPG後席使用時の荷室容量380リッター 最大1270リッター 後席は64分割

※次ページでスペックを紹介

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