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0→100km/h加速6.6秒!! スポーツするディーゼル登場

Writer:西川 淳 Photo:小久保昭彦

アルファロメオ・ステルヴィオ2.2ターボディーゼルQ4 試乗記

ステルヴィオ01.jpgアルファロメオ・ステルヴィオ2.2ターボディーゼルQ4 価格:8SAT 617万円

待望のディーゼルが上陸!

 ステルヴィオは、アルファロメオならではのブランド性やスポーティなデザインが魅力だ。これに加えてSUVとしては異例の、スポーツカー顔負けのハンドリングパフォーマンスがある。ステアリングを握ると、メーカーの走りに対する強い意思が即座に理解できる。操縦フィールはシャープでリニア。ドライバーによっては過激と感じるほどのレベルにある。高次元の運動性能は、多くのライバルとは明らかに異なる。ステルヴィオには、クルマの魅力を知り尽くしたイタリアブランドらしい、ホットな血が流れている。

 いままで日本仕様ステルヴィオのパワーユニットは、2リッター直4DOHC16Vターボ(280ps/40.8㎏m)と、フェラーリ開発の2.9リッターV6DOHC24Vツインターボ(510ps/61.2㎏m)という2種類のガソリンだった。

 アルファロメオにはもうひとつ、クルマ好きを刺激するパワートレーンがある。ボクとしては、そのエンジンのほうがSUVのステルヴィオには最適、と考えていた。そう、ディーゼルエンジンである。

 はたして、その願いはかなった。最新2.2リッター直4DOHC16Vディーゼルターボ(210ps/47.9kgm)が8AT4WDの組み合わせで新たにラインアップされた。

ステルヴィオ02.jpgパワーユニットは新設計 アルミ製軽量2.2リッター直4ディーゼルターボ(210㎰/47.9㎏・m)搭載 駆動方式は電子制御4WD

最大トルクはガソリン5リッターに匹敵

 アルファロメオとディーゼルはあまり結びつかない印象だが、実はアルファロメオを擁するフィアット・グループ(FCA)はディーゼルに対して豊富な経験を持っている。最新ディーゼルエンジンに一般的なコモンレール方式は、フィアット・グループが1990年代半ばに世界で初めて乗用車用を開発。その後、コモンレール技術はボッシュ社に引き継がれ、1997年にアルファ1562.4JTD(直5)として結実した。

 ボクは156159など歴代アルファロメオ・ディーゼルに海外で試乗してきた。運転するたびに「日本に輸入してほしい」と思ったが、その願いはステルヴィオでやっと実現した。

 ステルヴィオが搭載するディーゼルは、排気量2142ccのオールアルミ製ユニット。圧縮比は15.5と、最新ユニットらしく低めの設定である。

 スペックは210ps/3500rpm47.9kgm/1750rpm。2リッター・ガソリンと比較すると、最高出力は控えめだが、最大トルクは7.1kgmも豊か。自然吸気ガソリンなら5リッター級のトルク値を1750rpmの低回転で発揮する。エンジンは軽量で、ガソリン2リッター比で10kg重いだけ。ディーゼル仕様の車重は1820㎏だから、パワーウエイトレシオは8.67kg/ps、トルクウエイトレシオは38.00㎏/㎏mと、スポーティカーレベルの数値だ。メーカーによると、0100km//h加速は6.6秒でクリアするという。まさにスポーツディーゼルである。

 ステルヴィオは、セダンのジュリアQ4の全高を高くしたSUVだ。したがって、キレ味抜群の操舵感はジュリアと同じ。ステアリングギアレシオは121とクイック。ディーゼルでも基本的にドライブフィールは変わらない、いやトルクアップの分、走りにはいっそう期待が持てる。

ステルヴィオ03.jpgインパネはスポーティで上質 中央ディスプレイは8.8インチ スマホ連動で多彩な機能を呼び出せる設計 視界はワイド 車両感覚は把握しやすい

走りは大人っぽい味わい。燃費経済性は優秀

 喜び勇んで走りだしたら、少し面食らった。通常走行モードでの発進加速は、意外にもジェントル。トルクが一気に立ち上がらないので、アクセルコントロールが容易だ。軽く踏み込んでドーンと前に出るセッティングではない。もっと大人っぽい走り味だ。これだけの大トルク車である。ステアリングとアクセルが敏感であれば、ドライビングが難しくなっていただろう。そう考えると、ちょうどいいチューニングか。現状でもスピード性能は十分。上品な走りを好むドライバーにとって、最適な味つけになっている。加速中のエンジンは滑らかな回転感が際立ち、パワーとトルクは丁寧に制御されていた。

 ディーゼル特有の音は、アイドリングストップからの再始動時や微速域でちょっぴり気になる。ただし、ライバルのBMW・X3と同等レベルだ。50km/h以上なら、ディーゼルであることを忘れるほど静かになる。

 燃費はWLTCモードで16.0km/リッター。日本では、軽油がガソリンよりリーズナブルな価格設定だから、ランニングコストの優位性は圧倒的。本革シートをはじめ装備が充実しており、価格は617万円と、商品性は非常に高い。

 パフォーマンスで異彩を放つステルヴィオにディーゼルが加わり、プレミアムブランドのSUV選びは、ぐっと楽しくなった。

ステルヴィオ04.jpg本革シート標準 室内スペースは前後席ともに余裕たっぷり 乗り心地はやや固め 高速走行時はフラット

※次ページでスペックを紹介

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