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走りパワフル。定番は完成度の高さでリードする

Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

メルセデス・ベンツC200アバンギャルド 試乗記

Cクラス01.jpgメルセデス・ベンツC200アバンギャルド 価格:9SATC 552万円

骨太な基本設計が魅力

比較的コンパクトで、上質な走りのクオリティを備えたサルーン――そんな評価軸で見た場合、真っ先に名前の挙がる1台がメルセデス・ベンツCクラスだ。

 Cクラスは、ある種「ベンチマーク」のような存在である。パッケージング、装備品、走行性能は、決して突出していない。その一方で、すべての面でライバル車を凌駕する高い平均点をマークする。Cクラスは1982年に登場した190シリーズをルーツに持つ伝統モデル。40年近い歴史を持つが、高い完成度とポジショニングは一貫している。

 現行モデルは2014年デビュー。すでに相応の時間が経過した。それでも競合モデルと比較して商品力は見劣りしない。それどころか、見ても乗っても魅力にあふれている。昨年のマイナーチェンジで「6500個所を改良」した効果もあるが、なにより骨太な基本設計が魅力の源泉だ。

Cクラス02.jpgC200のパワーユニットはマイルドハイブリッド仕様の1.5リッターターボ(184ps) C200FR4WD4マチック/580万円)をラインアップ

C200は先進マイルドハイブリッド仕様

 試乗車はマイナーチェンジで新エンジンを搭載したC200アバンギャルド。メルセデス・ベンツの場合、グレード名の3桁数字とエンジン排気量がリンクしなくなって久しいが、C2001.5リッター直4ターボ(184ps28.6kgm)と、48V仕様のスタータージェネレーター(14ps16.3kgm)を組み合わせたマイルドハイブリッドユニットを搭載する。

 ボディサイズが全長×全幅×全高4705×1810×1430mm(AMGライン装着車)と引き締まっているとはいえ、1.6トンに達するボディを「果たして1.5リッターユニットで満足に走らせるれるのか!?」と思う。

 実際に走ると、加速力にまったく不足は感じられない。C200のパフォーマンスは、スポーティカーと呼べるレベルに達している。走行モードがC(コンフォート)の場合、9速ステップATは2速で発進する。それでも十分活発なスタートを切る。走りは全域パワフルで、加速力は力強い。

Cクラス03.jpgインパネ中央に10.25インチセンターディスプレイ装備 AMGラインは本革巻きスポーツステアリング標準

滑らかなフットワークは絶品

 モーターアシストの効果は、エンジン回転数が下がってもそのまま高めのギアで粘ってダウンシフトの機会が減った点と、力強い感覚という点で実感できる。スタータージェネレーターの出力は14psと小さく、エンジン停止状態での「EV走行」はできないが、マイルドハイブリッドの利点は大きい。JC08モード燃費は13.6km/リッターをマークする。

 かつて採用されていたランフラットタイヤが廃止され、フットワークはいっそう上質で滑らかになった。これも最新モデルの特徴だ。そろそろ次期モデルの噂も聞こえはじめたが、現行モデルをチョイスするのは賢い選択だ。

Cクラス04.jpg写真の本革シートはセットオプション(55万円) AMGラインはエアサスペンション標準 乗り心地はしなやかで快適

Cクラス05.jpg写真のカラフルな12.3インチフル液晶メーターはオプション 3種の表示モードを設定

※次ページでスペックを紹介

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