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すべてが未来発想。充実プラグインハイブリッド

Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

三菱アウトランダーPHEVGプレミアムパッケージ 試乗記

アウトランダー01.jpg三菱アウトランダーPHEVGプレミアムパッケージ 価格:4793040

各部大幅改良。完成度アップ

 アウトランダーPHEVは、2018年秋に大幅なリファインが実施された。駆動用バッテリーの容量を15%ほど増すとともに、リアモーターの出力を10%以上アップして「EV(電気自動車)」としての基本機能を大幅に強化。同時に、低回転域から高効率の発電をする2.3リッター・アトキンソンサイクルエンジンを搭載し、「ハイブリッド」としての機能も改良した。満充電時のEV走行可能距離は、WLTCモードで57.6kmに達する。

 アウトランダーPHEVの技術的な特徴は、前後輪にそれぞれ専用の駆動モーターを用いている点。最新モデルは三菱独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」をいっそう発展させて、スポーツモードを新設した。

アウトランダー02.jpg最新モデルはPHEVシステムを大幅リファイン 満充電時のWLTCモードEV走行可能距離は57.6km 走りはピュアEVの感覚

2モーターが生むパワフルな走り

 フル充電状態でスタートする。第一印象は「ピュアなEVそのもの」だ。急な上り坂でアクセルペダルを深く踏み込んでも、エンジンは簡単には始動しない。前後トータルで130kW177ps)に達するモーターの出力を、駆動用バッテリーが十分に引き出している。

 アクセル操作に対してレスポンスがよく、また"ゼロ発進"の瞬間に大きなトルクを発揮するモーターならではの駆動力によって、日常シーンでの加速は力強い。まさに"意のまま"に走れる。

 一方、高速走行中の追越時など、いっそうの加速力が必要になるシーンでも、エンジン始動にともなって一気にノイズが高まる印象はない。実に静かだ。新型は、シャシーの剛性感が大きく向上した改良の成果で、走りの質感全般が大きくレベルアップしている。

アウトランダー03.jpg室内の作りは上質 静粛性は全域ハイレベル 最新モデルの操舵フィールはステアリングギア比の見直しで滑らかのクイック

優れた旋回性能。運転が楽しい

 アウトランダーPHEVは、日常シーンで洗練されたパフォーマンスが味わえるし、スタッドレスタイヤに履き替えて雪上走行にトライすると、自在なハンドリングが楽しめた。日本のSUVの中でトップレベルの"ドライバーズカー"といえる。

 強化されたリアモーターがアクセル・オンの場面で積極的な駆動力を生むため、アンダーステア傾向を効果的に打ち消し、優れた旋回性能を生み出してくれる。新設されたスポーツモードを選択すると、シャープなハンドリング感覚にいちだんと磨きが掛かる特性を実感した。

 アウトランダーPHEVの実力は高水準だ。プラグイン機能の採用で航続距離の不安なしにEV感覚が楽しめる。

 このモデルは、「世界で最も売れているプラグインハイブリッドSUV」。日本と欧州を中心にワールドマーケットで好評を博しているのは、魅力的だからだ。先進技術のメリットが味わえるマルチユースモデルである。

アウトランダー04.jpgキルティング仕上げ本革シート標準 前席はサポート性を重視したデザイン 乗り心地はしなやかな快適指向 室内長1900mm

アウトランダー05.jpg荷室最大長1740mm 後席は左右分割ダブルホールド式 電動リアゲート標準

※次ページでスペックを紹介

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