トヨタ・プリウスPHV、災害時にも頼りになる改良モデル登場

プリウスPHVが一部改良によって5名乗りに変更。蓄電機能の強化も実施!

 トヨタ自動車は59日、プラグインハイブリッド車のプリウスPHVの一部改良を行い、同日より発売した。車両価格は3178440円~4266000円に設定する。また、ウェルキャブ(メーカー完成特装車、3353400円~3836160円)についてもベース車と同様の改良を実施した。

プリウスPHV1.jpg▲トヨタ・プリウスPHVAプレミアム"ナビパッケージ" 価格:THS4266000円 全長4645×全幅1760×全高1470mm 車重1530kg パワートレインには2ZR-FXE1797cc4DOHCガソリンエンジン(98ps)1NM53kW)/1SM23kW)型モーター+リチウムイオン電池(25Ah)を搭載 乗車定員を5名に変更したほか蓄電機能や安全・安心装備の進化も果たした

 今回の改良の最大の訴求点は、乗車定員を従来型の4名から5名に変更したことにある。後席を左右独立式の2名掛けからベンチ式の3名掛けに切り替え、利便性の高い車内空間を実現した。

プリウスPHV2.jpg▲後席を従来の左右独立式2名掛けからベンチ式の3名掛けに変更し、利便性の高い車内空間を創出した

 また、改良型のプリウスPHVは、クルマに蓄えた電気を住宅に供電するためのシステムである「V2H(ブイツーエイチ)」を新たに装備する。V2HVehicle to Homeの意で、災害などの停電時でもクルマを頼れる"蓄電池"として活用できる点が特徴だ。具体的には、急速充電インレットに外部給電機能(V2H)をオプション設定し、V2H機器(別売)と接続することで、プリウスPHVの駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭用電力として利用することができる仕組み。あわせて、住宅の太陽光発電などで生じた余剰電力を車両の駆動用バッテリーに蓄電することが可能で、電力需要の平準化に対する効果も期待できる。さらに、充電時間も通常の200V用充電ケーブルを使った場合と比べ、約1時間30分(充電時間は使用するV2H機器によって異なる)と大幅に短縮できた。

プリウスPHV3.jpg▲改良型のプリウスPHVはクルマに蓄えた電気を住宅に供電するためのシステムである「V2H(ブイツーエイチ)」を新たに装備した

 安全・安心装備の拡充にも抜かりはない。駐車場から後退する際に左右後方から接近してくる車両を検知して注意喚起するリアクロストラフィックアラートや、車両を上から見たような映像をナビゲーション画面に表示するパノラミックビューモニターを新たに設定。インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)の設定グレードも拡大させる。さらに、専用通信機DCMData Communication Module)を全車に標準搭載し、遠隔で走行アドバイスおよび車両診断を受けられる「eケアサービス」や「LINEマイカーアカウント」といった様々なコネクティッドサービスを利用できるように配慮した。

SNSでフォローする