本格的なサーキットモデルながら公道走行も可能なBMW Mの新しい旗艦モデルが登場!

BMW Mのフラッグシップモデルとなる新型「BMW M8」が日本デビュー! 車両価格は2230万円~

 BMWジャパンは625日、BMW Mの旗艦モデルとなる新型「BMW M8」を発表し、同日より予約受注を開始した。車種展開はM82230万円)とM8コンペティション(2433万円)の2車種で構成。納車は12月以降を予定する。

m8-1.jpgBMW M8 価格:2230万円 全長4867×全幅1907×全高1362mm ホイールベース2827mm 車重1885kg 制動機構にはM8で初めて採用されるM専用インテグレーテッドブレーキシステムを装備

 新型M8は、本格的なサーキットモデルながら公道走行も可能とした新世代のハイパフォーマンスモデルだ。ベース車は8シリーズ・クーペで、BMW M社が専用開発したパワートレインやシャシー、内外装パーツなどを鋭意採用する。

 パワーユニットに関しては、Mモデルで最も力強い600ps/6000rpm750Nm/18005600rpmのパワー&トルクを発生する4395ccV8気筒DOHCMツインパワーターボエンジンを搭載する。2基のターボチャージャーに排気ガスを供給するエグゾーストマニホールドにはクロスバンク型を導入し、排気エネルギーを最大限に活用しながら素早いレスポンスを実現。また、燃焼室に燃料を供給するダイレクトインジェクションシステムの最高噴射圧力を350barにまで高めることで、より高効率な燃焼を達成した。さらに、オイル供給については高いレベルでのサーキット走行を考慮して、オイルパンのフロント側に小型のオイルチャンバーをセット。極度の横方向および前後方向の負荷がかかる状況下でも、必要に応じて小型チャンバーからオイル供給が追加できる吸引システムを採用している。

m8-2.jpg▲駆動機構には後輪駆動重視の専用チューニングを施したインテリジェント4輪駆動システムのM xドライブを採用する

 高性能エンジンに組み合わせるトランスミッションには、専用セッティングのドライブロジック付き8Mステップトロニックを装備する。駆動機構には、ダイミックスタビリティコントロール(DSC)の介入を極端な状況のみに限定し、かつリアホイールに優先的に駆動力を振り分けて車両が安定性を保つために必要なタイミングを見極めてフロントホイールに駆動力を供給する後輪駆動重視のチューニングを施したインテリジェント4輪駆動システムのM xドライブを採用した。また、このM xドライブはドライバーが必要に応じてフロントアクスルとリアアクスルの間の駆動力配分を設定することも可能で、初期設定の4WDモード、ほぼ後輪駆動に近い4WD SPORTモード、DSCをオフにして完全な後輪駆動走行となる2WDモードを設定している。

m8-4.jpg▲エグゾーストマニホールドにクロスバンク型を採用した新開発の4395ccV8気筒DOHCMツインパワーターボエンジンを搭載 パワー&トルクは標準モデルで600ps750Nm、コンペティションモデルで625ps750Nmを発生する

 BMW Mモデルでは、エンジンレスポンスやステアリング、サスペンションなどの特性をドライバーが任意に設定変更できる機能を有しているが、今回の新型M8では、新たにM専用インテグレーテッドブレーキシステムも組み込まれた。BMW Mモデル初採用となる同ブレーキシステムは、アクセル全開時の高負荷条件下でも優れた安定性および制動性を実現するように開発。非バキューム式のブレーキブースターによって2kgの重量削減を果たしたほか、ブレーキ圧を電動アクチュエーターによって生成してより素早く正確な制御を実現する。また、快適性重視のCOMFORTと素早い反応を重視したSPORT2モードを設定し、車両を減速させるのに必要なブレーキペダルの踏み込み量を変更することも可能とした。

 エクステリアについては、低重心かつ伸びやかなシルエットをまといながらフロントおよびサイドのパネルに幅広なデザインを取り入れることで、ボディ表面に光の反射による美しい帯を生成。究極を求めた高性能モデルであると同時に、繊細かつ優雅なラグジュアリーモデルとしての個性を演出する。また、ダブルバー・キドニーグリルやボディ側面のエアブリーザーに配したMギルなど、随所にBMW Mモデルの象徴的なアイテムを装備した。

m8-3.jpg▲インテリアはモータースポーツ由来のアグレッシブなデザインとラグジュアリーな優雅さを兼ね備えたことが特徴 新開発のスポーツシートは立体的にデザインされてホールド性を高めた ハンドル位置は右/左を設定

 内包するインテリアでは、モータースポーツ由来のアグレッシブなデザインとラグジュアリーな優雅さを兼ね備えたことが訴求点。Mレザーステアリングホイールに組み込んだ赤色のMボタンとセンターコンソールに配した赤色のスタート&ストップボタンをはじめ、新造形のセレクターレバーにMのロゴを刻むとともにMモデルカラーのステッチを施し、効果的にMモデルらしさを主張する。また、インテリアトリムにはカーボンファイバー材を採用し、高性能スポーツモデルの個性を際立たせた。さらに、新開発のスポーツシートは立体的にデザインされ、ホールド性を向上。ヘッドレストにはMのロゴをデザインした照明付きモデルバッジを装備している。

 よりアグレッシブなスポーツ走行を想定したM8コンペティションに関しては、エンジンからデザインまで特別なセットアップが施される。専用チューニングの4395ccV8気筒DOHCMツインパワーターボエンジンは、最高出力が625ps/6000rpmにまでアップ。車両構造部との接続部をより強固にする、極めて硬い専用のエンジンマウントも採用する。また、外装面ではハイグロスブラックで仕立てたキドニーグリルやモデルバッチ、ドアミラー、リアスポイラーを装備。そして、前述のMモードボタンには標準モデルのROADSPORTに加えて、運転支援システムの快適性と安全性に関する全ての機能が無効になるTRACKモードを設定した。

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