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Aクラスの新顔、ディーゼルを買う意味

Writer:西川淳 Photo:小久保昭彦

メルセデス・ベンツA200d 試乗記

IMG_5607.JPGメルセデス・ベンツA200d A200dはFFレイアウトのメルセデス初のディーゼルモデル 150㎰/320Nmのスペックは1.3リッターガソリン仕様のA180比14㎰/120Nmパワフル WLTCモード燃費はA180を3.8㎞/リッター上回る18.8㎞/リッター

新ディーゼルは時代が求めるクリーン設計

 メルセデス・ベンツの日本市場用FFコンパクトカーに、初めてディーゼル車が登場した。人気のAクラスのニューグレード、A200dである。パワーユニットはCクラスやEクラスで好評の2リッター直4ディーゼルターボ(150㎰/320Nm)。FR用として実績のあるOM654型ををFF用にモディファイしたOM654q型だ。
 A200dは、ブランニューモデルらしく排ガスの浄化対策に2重3重の配慮がなされている。従来の排出ガス処理システムに加え、アンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるSCR触媒が増設された。ドライバビリティ面でも可変タービンジオメトリーや8速化されたDCTなど、大幅にリファインされている。
 A200dは現行Aクラスの上級グレード。燃費性能を重視するユーザーをはじめ、メルセデスの最新技術を投入したショーケースとして、特別感を望むユーザーにもいい選択肢になるだろう。価格はA180スタイル比30万円高の399万円。少々値は張るが、それとてプレミアムブランドの場合はプラス要素だ。
「いち早く新型Aクラスを購入したお隣さんよりもウチのほうが少し先進的」という事実が満足感につながる。

IMG_5620.JPG写真のAMGライン(25万5000円)装着車の全長×全幅×全高4440×1800×1420㎜ 外観はエンブレムを除きガソリンA180と共通

爆発的な加速!静粛性は高水準

 肝心の乗り味はどうか。エンジン始動時の音はさほど気にならない。窓を開けていても、「うるさい」と気になるレベルではない。加速時のディーゼルノイズも低い。右足を思いきり踏み込んで燃料を盛大に送り込まないかぎり、心配無用。ディーゼル車だと気づくユーザーは少ないはずだ。
 パフォーマンスは優秀。最新の4気筒ディーゼルにしては抜群に力強い加速を見せた。最近のディーゼル車は、トルクフルだが比較的マイルドな設定が主流。A200dのような爆発的な加速を示すクルマは珍しい。A200dは8速化されたDCTの効果もあって、スポーティと表現できるスピードを身につけた。トランスミッションの多段化は、パフォーマンス面で大きなメリットを生んでいる。
 もっとも、マイナスもあった。微速域におけるDCTのマナーはやや乱雑で、改善の余地がある。マイルドハイブリッドシステムなどで補正する必要があるのかもしれない。オプションの18インチタイヤを装着した試乗車は、日本の高速道路速度域では乗り心地がいまひとつだった。とくにフロントサスペンションが跳ねぎみに思えた。
 A200dの総合的な完成度は高い。パフォーマンスも使い勝手もクラス水準を大きく上回る。MBUX(対話型インフォテイメント)ばかりに注目せずとも、間違いなくハイレベルなFFハッチバックである。

IMG_5727.JPGインパネはメーターとセンターディスプレイが連続したツインモニター仕様 ESクラスと同一イメージ 対話型インフォテイメントシステムMBUX標準

IMG_5800.JPGシートは前後ともハイバック形状 素材はレザーとファブリックのコンビ仕様 乗り心地は固めの設定 室内色はブラック

※次ページでスペックを紹介

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