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ミッドシップエンジンに8速DCT、右ハンドルの設定と新型コルベットは初めてづくし

Writer:大貫直次郎 

ミッドシップスポーツカーへと大変貌を遂げた第8世代のコルベットが登場! 右ハンドル仕様もラインアップ

 米国ゼネラルモーターズ(GM)は7月19日、8代目となる新型コルベットの2020年型を発表した。正式な車名は「シボレー・コルベット・スティングレイ(Chevrolet Corvette Stingray)」。アカエイを意味するスティングレイのペットネームを付記するのは、1976年モデルのC3以来だ。

2020-Chevrolet-Corvette 1.jpg▲シボレー・コルベット・スティングレイ 全長4630×全幅1934×全高1234mm ホイールベー2722mm トレッド前1648×後1586mm 車重1530kg シューズには前8.5J×19アルミホイール+245/35ZR19タイヤ/後11J×20アルミホイール+305/30ZR20タイヤを装着 タイヤの種類はスティングレイがミシュランパイロットスポーツALS、スティングレイZ51がミシュランパイロットスポーツ4S 制動機構には前後4ピストンのベンチレーテッドディスク(Eブーストアシスト付)を装備

 伝統のネーミングを復活したのとは正反対に、新型コルベットは史上初採用の機構が満載される。まずエンジン搭載位置。スモールブロックの"LT2"6.2リットルV型8気筒OHV直噴VVTユニットを、ミッドシップ配置したのだ。コルベットといえばフロントエンジン&リアドライブの駆動レイアウトを長年採用してきたが、実はシボレーの開発部門は1960年代からコンセプトモデルの「CERV(Chevrolet Engineering Research Vehicle)」を使ってミッドシップスポーツカーの研究を続けており、今回の8代目コルベットでついにその研究成果が市販モデルとなって花開いたわけだ。LT2ユニット自体は、鋳鉄製シリンダーライナーおよびノジュラー型メインベアリングキャップを組み込むA319-T7キャストアルミニウム製ブロックに319-T7アルミニウム製鋳造シリンダーヘッド、OHV16Vおよびデュアルイコール可変バルブタイミングのバルブトレイン、直噴アクティブフューエルマネージメントの燃料供給(最大圧力2175psi/150bar)、ドライサンプのオイル潤滑方式を採用。パフォーマンスエグゾーストシステムとの組み合わせによって、最高出力は495hp/6450rpm、最大トルクは637N・m/5150rpmを発生する。

2020-Chevrolet-Corvette 2.jpg▲ミッドシップレイアウトのエキゾチックなプロポーションと大胆かつ未来的なデザインを採用 水平方向に流れるクラシックなプレスラインやアグレッシブなフェンダー造形など、コルベットの伝統的なデザイン要素も取り込む ルーフトップは脱着が可能

 LT2エンジンに組み合わせるトランスミッションは、これまたコルベット初採用の8速デュアルクラッチトランスミッション(8速DCT)だ。TREMEC社と共同開発した8速DCTは、マニュアルトランスミッションのダイレクトで小気味いい操作感とオートマチックトランスミッションの快適性を高次元で両立させたことが特徴。ダブルパドル式のシフターも装備する。また、このDCTには新しい電子制御トランスミッションレンジセレクターをセット。シフトレバーとトランスミッションの間に機械的なインターフェースはなく、リバースとドライブ用のプル式トグルスイッチ、パーキング、ニュートラル、ロー/マニュアル用のプッシュボタンスイッチを配置している。

2020-Chevrolet-Corvette 3.jpg▲キャビン部は航空機やレーシングカーの造形をモチーフにキャノピー(風防)をフロント寄りに置いたデザインで構成 内装はバックボーンとなるセンタートンネルを中心に各部を設計する 操舵機構には進化版のラック&ピニオン式電子制御ステアリングシステムを採用した

 ドライバーモードの進化も訴求点だ。従来のWeather、Tour、Sport、Trackのモードに加えて、マイモードとZモードを設定。マイモードはキーをオフにしても、次に乗るときには自分の好みに合わせて調整したドライビングスタイルの設定を維持する機能。一方、ZモードはZ06、ZR1、Z51といったコルベットのパフォーマンスパッケージにちなんで名づけられた機能で、マイモードの設定をさらに一歩進めるシングルユースモードとし、ドライバーはエンジンとトランスミッションの調整を行うことも可能とした。

 懸架機構は前後ともに新設計のショート/ロングアーム(SLA)ダブルウィッシュボーン式で、コイルオーバーダンパーなどを組み込みことで、革新の乗り心地とハンドリング特性を実現。さらに、操舵機構には進化版の電子制御ステアリングシステムを採用し、ドライバーの入力に即座に反応する高度なシャシーを具現化した。

2020-Chevrolet-Corvette 4.jpg▲着座位置を低めにレイアウトした本格バケットタイプのシートを装着 乗車定員は2名 コルベット初の右ハンドル仕様も用意する

 車両レイアウトに関しては、リア寄りの重量配分によりストレートおよびサーキットでのパフォーマンスが向上。また、ドライバーがほぼフロントホイールの真上に座るようなフロントアクスル寄りのドライビングポジションに設定し、レスポンスと操作性を引き上げる。さらに、デュアルトランクを採用して約357リットルの荷室容量を確保した。

2020-Chevrolet-Corvette 5.jpg▲厚さ3.2mmの軽量ガラスパネル・リアハッチの下に"LT2"6.2リットルV8気筒OHV直噴VVTユニットを縦置きでミッドシップ配置 トランスミッションにはコルベット初採用の8DCTを組み込む 正式な車両価格は未発表だが、エントリーグレードで6万ドル(約650万円)を切る価格帯を実現したという

 エクステリアについては、ミッドシップレイアウトのエキゾチックなプロポーションと大胆かつ未来的なデザインが特徴。同時に、アスリートの引き締まった筋肉質ボディのような彫刻的な造形を採用し、コルベット伝統のマッスルなイメージを表現する。一方でキャビン部は、航空機やレーシングカーの造形をモチーフに、キャノピー(風防)をフロント寄りに置いたデザインで構成。内装はバックボーンとなるセンタートンネルを中心に設計し、同時にボンネットやインストルメントパネル、ステアリングホイールを低く配置したことで、ドライバーと同乗者に対する優れた前方視界を実現した。

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