[N-WGN特集]これからは小さくて賢いクルマがトレンド。新型N-WGN魅力解説

新型ホンダN-WGN&N-WGNカスタムデビュー!

IMG_9736.JPGホンダNーWGN・Lターボ・ホンダセンシング(FF) 価格:7CVT 150万1200円 標準車は丸型ヘッドライトのヒューマンフェイス ラインアップはLターボ/L(FF:133万9200円)/G(FF:127万4400円)の3グレード構成

IMG_9874.JPGホンダNーWGNカスタムLターボ・ホンダセンシング(FF) 価格:7CVT 166万3200円 カスタムは9灯LEDヘッドランプを採用 フロントグリルはクローム仕上げ ラインアップは標準車と同様Lターボ/L(FF:158万7600円)/G(FF:151万2000円)の3種

コンセプトは「私のN」、自然体で乗りこなせるクルマ

 ホンダNシリーズの中堅モデル、N―WGNがモデルチェンジした。2ndモデルとなる新型は、「私のためのN」をコンセプトに開発されたパーソナルモデル。日常のパートナーとして、生活に寄り添い、自然体で乗りこなせるクルマを目指している。

 ラインアップは、従来どおり標準とカスタムの2シリーズ構成。ボディタイプはオーソドックスな5ドアHB。パワーユニットは、自然吸気(58ps)とターボ(64ps)の2種。駆動方式はFFと4WDが選べる。

 新型のセールスポイントは、優れた安全性。全車に衝突被害軽減ブレーキ、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)など10種の機能を持つホンダセンシングを標準装備。ボディ構造はより強靭となり、サイド&カーテンエアバッグを組み込む。全方向の視界も改善された。

 グレード構成は、標準、カスタムともG、L、Lターボの3グレード。標準には乗降性を高めた助手席回転シート仕様を設定する。ボディカラーは標準シリーズがモノトーン9色、ルーフカラーが異なる2トーン4種の13タイプ。カスタムはモノトーン7色、ツートン4種の11タイプ。

N-WGN室内.JPG標準シリーズの室内はブラウン基調の明るい配色。インパネは水平基調 助手席側インパネトレイなど各部に小物入れを配置した実用設計 軽自動車初のテレスコピックステアリング(前後30mm)を採用

N-WGNカスタム室内.JPGカスタムはチタン調加飾パネルが精悍なイメージをアピール 助手席トレイやカップホルダーは専用イルミネーション付き Lターボのステアリングは本革巻き 室内はルーフライニングを含めブラック基調

内外装は「シンプルな美しさ」を追求。室内長2055mm

 新型は、「暮らしになじむデザイン」をコンセプトに造形。各ボディパネルに張りを持たせ、あえてキャラクターラインを排除し、「シンプルな新しさ」を追求した。ボディサイズは全長×全幅×全高3395×1475×1675mm(標準車・FF)。全高はN―BOXと比較すると115mm低く、ライバルとなる日産デイズ(1640mm)より35mm高い。なおカスタムの全高が705mm(FF)と高いのは、ルーフ後端に軽自動車初のドルフィンアンテナを装着しているため。実質的なルーフ高は標準車と変わらない。

 標準とカスタムの大きな相違点はフロント回り。標準シリーズは丸型ヘッドライトとスクエア形状グリルの組み合わせ。カスタムはLEDヘッドライトとビレットイメージのメッキグリルで精悍な雰囲気にまとめた。ヘッドライトは標準車の自然吸気がハロゲン、ターボはLED。カスタムは全車9灯式LEDとシーケンシャルウインカーのセットになる。

 ホイールは標準が14インチスチール+ホイールキャップ、カスタムはアルミ標準。自然吸気が14インチ、ターボは15インチサイズを装着する。

 インテリアは広さと心地よさを追求。スクエア設計の開放的な空間に大型シートを配置。誰もがくつろげる室内を目指した。インパネはドライバー正面に3連メーター、中央に8インチナビ(ディーラーop)と空調コントロールをレイアウト。室内各部には多彩な収納スペースを用意した。

 室内カラー基調色は、標準車がブラウン、カスタムはブラック。シートは標準がソファのような優しい座り心地のジャージー張り。カスタムはサポート性を高めた起毛調トリコット。ターボはプライムスムース(合成皮革)とのコンビ仕様となる。

 後席は全車、前後スライドとリクライニング機能付き。下側には、従来モデルで好評だった傘や靴を収納できるトレイを用意する。新型はトレイが簡単に脱着できる構造となり、汚れた場合にすぐに洗える。

 新型のセールスポイントはドライビングポジションの見直し。ステアリングにはチルト機能に加え、軽自動車初のテレスコピック機構(前後30mm)を追加。運転席のハイトアジャスター(50mm)と相まって、多彩な体格のドライバーに最適な運転姿勢を提供する。ペダルのレイアウトも改善し、操作性をリファインした。さらに電動パワーステアリングのアシスト量制御は、舵角センサーの実測値をベースに決定する方式に変更。ステアリングフィールは「一段とリニアで安心感が高まった」という。

 ラゲッジスペースの使い勝手も向上した。新型は荷室フロアを大幅に低床化。荷室を上下2段に区切れるボードがあり、多彩なユーティリティを実現する。荷室下段にペットボトルなどの重い荷物を収納したうえで、上段にはショッピング用Myカゴが2個並べられる。使用シーンに応じて最適な荷室スペースが作れる。後席のスライド位置は荷室側から調整できる。

IMG_9766.JPG写真のボディカラーはホライゾンシーブルー・パールホワイト(op5万9400円) リアワイパー標準装備

IMG_9830.JPG標準車のシートはジャージー張りのソフトな座り心地 運転席は上下50mmの調整機構装備 室内長は2055mm

IMG_9813.JPG荷室は上下2段に区切れる 下段にペットボトルなど重量物 上段にショッピングカゴが積める 後席を倒すとフラット空間出現

IMG_9879.JPG写真のボディカラーはミッドナイトブルービームメタリック&シルバー(op8万1000円) N―WGNのボディは実用的な5ドアHB

IMG_0030.JPGカスタムのシートはサポート性を高めた専用形状 ターボは起毛調トリコットとプライムスムース(合成皮革)のコンビ仕様 後席はスライド&リクライニング付き

全車ホンダセンシング標準。エンジンは高効率新世代

 新型は10種の機能をセットしたホンダセンシングを標準装備(ターボ系を除き非装着車をop設定)。衝突被害軽減ブレーキは夜間時歩行者だけでなく、横断している自転車を検知する方式をホンダ車初採用。アダプティブクルーズコントロール(ACC)は、渋滞追従機能付き。前方車両が停止した場合は自動的に停止し、停止後3秒以内なら自動的に再発進する。AACCはN―BOXとは異なり、渋滞時の高速道路でも有効なシステムである。

 ドライバーのうっかりミスをサポートする前後誤発進抑制機能や、車線維持支援システム、オートハイビーム、標識認識機能など、ホンダセンシングは内容が充実した。

 ボディは高強度化に効果を発揮するハイテン材(高張力鋼板)を、全体の64%に使用。フロアを左右に横切るクロスメンバーを装着し、高剛性を追求している。新型は、信頼できるセーフティ機能と、パッセンジャーをしっかり守るボディの持ち主だ。

 エンジンは新型に変更。ボア×ストロークを従来の64.0×68.2mmから60.0×77.6mmのロングストロークタイプに一新し、安定した急速燃焼を行うタンブル流強化燃焼室と、燃焼効率を高める鏡面バルブを採用した。

 自然吸気(58ps/65Nm)はVTEC(可変バルブタイミングリフト機構)で高出力化。ターボ(64ps/104Nm)は過給圧を最適に制御する電動ウエイストゲートでレスポンスを高めた。カスタムのWLTCモード燃費は、自然吸気が23.2km/リッター(FF)、ターボは21.2km/リッター(FF)だ。

 トランスミッションは全車CVT。通常のブレーキ操作だけでエンジンブレーキを併用した走りが楽しめる、ブレーキ操作ステップダウンシフト制御を全車に新採用。ターボは、7速マニュアル機能とパドルシフトを標準で装備する。

 足回りはダンパーに対してスプリングをオフセット配置した横力キャンセル方式を導入。各部のフリクション低減を図り、滑らかな乗り心地を目指した。コーナリング時の安定性を高めるフロントスタビライザーは全車標準。カスタムのターボはリアにもスタビライザーを装着する。

IMG_9756.JPG新型N-WGNの開発キーワードは「New Simple」 生活のパートナーに最適なクルマを追求 スタイリングはキャラクターラインを排したボクシー造形 駆動方式はFFと4WD

IMG_9868.JPGカスタムは前後エアロバンパーとサイドシルガード標準 専用Ⓕマスクと相まってエクステリアはスポーティな雰囲気 エンジンは自然吸気(58ps)とターボ(64ps)の2種

IMG_9597.JPGN-WGNはディーラーopアイテムが多彩。写真は「シンプルリラックス」をテーマにコーディネートしたホンダアクセス用品装着車 カラードグリルやアルミを装着

P21_2019年9月号ホンダNワゴン_表組縮小.png

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