トヨタのTMS2019における出展車両発表の第3弾は、次世代の燃料電池自動車

トヨタが東京モーターショー2019で次期「MIRAI」の開発最終段階モデル「MIRAI Concept」を初公開

 トヨタ自動車は1011日、東京モーターショー2019MEGA WEB会場で催されるFUTURE EXPOにて、次期「MIRAI」の開発最終段階モデル「MIRAI Concept」を初披露すると発表した。

MIRAI Concept1.jpg▲トヨタMIRAI Concept 全長4975×全幅1885×全高1470mm ホイールベース2920mm 乗車定員5名 ボディカラーとして複層工程により鮮やかさと深み感を強調した「フォースブルー マルチプルレイヤーズ」を新規に開発した

 燃料電池自動車(FCV)の次なるステージに向けて、鋭意開発を進めているトヨタ自動車。その最終レベルの試作車である「MIRAI Concept」は、エコカーの枠を超えた、走りを予感させるダイナミックさと誰もが思わず振り返るエモーショナルな美しさを併せ持つスタイリングを追求するとともに、走る楽しさを持つクルマづくりに徹底的にこだわり、今までにない気持ちのよい走行フィーリングの実現を目指して企画される。また、FCシステムをすべて一新することで、燃料電池自動車としてのポテンシャルを大幅に向上させた。

MIRAI Concept2.jpg▲駆動方式は後輪駆動。航続距離は従来型比で約30%延長することを目標に開発を進めている

 まずエクステリアについては、「走りを予感させるダイナミックさとエモーショナルな美しさの追求」がメインテーマだ。4ドアセダンのボディで構築した外装は、TNGAプラットフォームの採用により低重心で伸びやかなプロポーションを実現。さらに、20インチの大径タイヤを組み込んでダイナミックさと軽快感を付与する。また、ボディカラーとして複層工程により鮮やかさと深み感を強調した「フォースブルー マルチプルレイヤーズ」を新規開発。スポーツマインドを刺激するような"強いブルー"を具現化した。

MIRAI Concept3.jpgTNGAプラットフォームの採用により低重心で伸びやかな4ドアセダンのプロポーションを実現する

 内包するインテリアは、ドライバーを包み込むようなインストルメントパネルと12.3インチのワイドモニターを取り込んだセンタークラスターにより、"運転する楽しさ""先進のくつろぎ感"を併せ持つシンプル&モダンで温かみある空間を追求する。また、居住性をいっそう向上させ、5名乗りのキャビンルームを創出した。

MIRAI Concept4.jpg▲ドライバーを包み込むようなインパネと12.3インチのワイドモニターを取り込んだセンタークラスターにより、"運転する楽しさ""先進のくつろぎ感"を併せ持つシンプル&モダンで温かみある空間を創出した

 パワートレインに関しては、FCスタックをはじめ、FCシステムをトータルで一新することで、燃料電池自動車としての性能を大幅に向上させる。さらに、水素搭載量の拡大などにより、航続距離を従来型比で約30%延長することを目標に開発を進めているという。性能進化の詳細については、今後公表する予定だ。

 一方で走りにおいては、TNGAプラットフォームの採用による上質な乗り心地などの素性のよさに加え、燃料電池自動車ならではの異次元の静粛性や剛性の高さなど、細部にこだわったパフォーマンスを実践する。さらに、スタック性能の向上などにより、リニアで滑るような質の高い動き出しとレスポンスの優れた気持ちのいい加速、高速域までトルクフルな走りを実現し、同時にワインディングでは意のままのハンドリングを可能にするなど、今までにない走行フィーリングを目指して試験を繰り返しているそうだ。

 なお、市販モデルの次期型MIRAIは日本をはじめ、北米や欧州などにおいて2020年末からの発売を予定している。

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