なぜ今までなかったのか!? ダイハツとトヨタがタッグを組んだ軽オープンスポーツがデビュー

ダイハツがコペンの第4のモデルとなる「GR SPORT」を発売。走行性能に一段の磨きをかける

 ダイハツは1015日、軽オープンスポーツカー「コペン」の第4のモデル「GR SPORT(ジーアール スポーツ)」を発売した。車両価格は7速スーパーアクティブシフト付CVT238万円、5MT2435000円に設定する。

DAIHATSU GR SPORT1.jpg▲ダイハツ・コペンGR SPORT 価格:7CVT238万円/5MT2435000円 全長3395×全幅1475×全高1280mm ホイールベース2230mm 車重CVT870MT850kg 乗車定員2名 搭載エンジンはKF658cc直列3気筒DOHC12Vインタークーラーターボ(64ps9.4kgm)で駆動方式はFF。ボディカラーは写真のトニコオレンジメタリックを含めて全8色を用意

 コペンGR SPORTは、そのグレード名が示す通り、トヨタのモータースポーツ部門で、市販車のスポーツチューンモデルのGRブランドも展開するTOYOTA GAZOO Racingとタッグを組んで開発した、いわばメーカーの垣根を超えて誕生した稀有な軽オープンスポーツカーである。開発コンセプトは、「意のままに操ることができる気持ちのよい走り」の創出。この目的を達成するために、ボディやシャシー、そして内外装デザインを徹底して磨き込んだ。

 まずボディでは、アンダー部へのフロントブレース(補強材)の追加やセンターブレースの形状変更および専用床下スパッツの設定などを実施して剛性をアップ。また、足回りには路面との接地感を引き上げた専用チューニングのショックアブソーバーと赤塗装のコイルスプリングを、操舵系には中立位置の明確さとクルマの動きとの一体感を向上させた専用チューニング電動式パワーステアリングを採用する。さらに、MT車にはフロントスーパーLSDを組み込んで駆動力を高めた。

DAIHATSU GR SPORT2.jpg▲車両側面に整流効果を持たせた専用デザインのフロント&リアバンパーや床下スパッツなどを装備し、側面および下面の風の流れを整流化した

 空力性能の向上も見逃せない。車両側面に整流効果を持たせた専用デザインのフロント&リアバンパーやフロントバンパーエアアウトレット、床下スパッツを装備し、側面および下面の風の流れを整流化。ローブと比べて車体にかかる揚力を約10%抑制し、直進安定性や路面との接地性を引き上げた。

 エクステリアについては、前述の専用フロント&リアバンパーに加え、前後ともにブラックアウト化したLEDランプをブラックラインで繋ぎ、水平基調の構成を強調して一体感のある"ワイド&ロー"を演出。また、前後とサイドにGR SPORTエンブレムを配したほか、コペンエンブレムを前後に装着する。さらに、フロントフェイスにはトヨタのGRシリーズの一部車種に組み込んでいる"Functional MATRIX"グリルを、足もとにはコペンGR SPORT専用のBBS製鍛造16インチアルミホイール(マットグレイ塗装)を装備した。

DAIHATSU GR SPORT3.jpg▲内装にはスポーツカーとしての機能性を追求した専用アイテムや大人の上質感を演出する専用加飾を採用。座席にはGR刺繍ロゴを配したレカロシートを装着する

 インテリアに関しては、スポーツカーとしての機能性を追求した専用アイテムや大人の上質感を演出する専用加飾を採用したことがトピック。具体的には、GR SPORT専用のピアノブラック調加飾ドアグリップ/センタークラスター、レカロシート(GR刺繍ロゴ)、MOMO製本革巻ステアリングホイール(GRエンブレム+スポーク部ガンメタリック加飾)、自発光式3眼メーター(GRロゴ・針赤・赤照明)、電子カードキーなどを装備した。

 コペンGR SPORTの魅力と個性をより高めるディーラーオプションの「GRパーツ」を鋭意設定したことも訴求点だ。空力性能に加えて見た目のインパクトも強めるフロントスポイラーやサイドスカート、リアサイドスポイラー、フロントコーナースポイラー、リアトランクスポイラーなどを取りそろえている。

DAIHATSU GR SPORT4.jpg

▲写真左よりセロ(Cero)/ローブ(Robe)GR SPORT/エクスプレイ(XPLAY)。高剛性の新骨格構造「D-Frame」と内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」が可能にした4つのデザインがコペンの個性を広げている

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