今回の東京モーターショーは派手なスポーツカーの出品がない!? いえいえ、ダラーラが初の市販ロードカーをお披露目します!

名門レーシングコンストラクターのダラーラが製作した初の市販ロードカー「ストラダーレ」が東京モーターショー2019に見参

 アトランティックカーズは10月17日、イタリアの名門レーシングコンストラクターのダラーラ・アウトモビリが開発した初の市販ロードカー「ダラーラ・ストラダーレ(Dallara Stradale)」東京モーターショー2019の日本スーパーカー協会内ブースに展示すると発表した。

Dallara Stradale1.jpg▲ダラーラ・ストラダーレ 価格:6MT22565000(ベースモデル) 全長4185×全幅1875×全高1041mm ホイールベース2475mm 車重855kg(最低乾燥重量) 東京モーターショーでは「グロスブラックカーボンファイバーボディ」仕様のデモカーが展示される

 ダラーラ・ストラダーレは、世界各地のレーストラックで培われたレースカー造りへの多大なノウハウを持つダラーラ・アウトモビリが、そのカーボンファイバー・テクノロジーや究極のエアロダイナミクス(空力性能)&ビークルダイナミクス(車両運動性能)の開発リソースによって生み出した、同ブランド初の市販ロードカーである。基本骨格にはカーボンファイバー材を使用したモノコック構造を採用し、車両デザインはミッドシップレイアウトのバルケッタで構成。フロントガラスを装着してロードスター、Tフレームを追加してタルガ、ガルウィングドアを組み込んでクーペに早変わりする。有効なダウンフォースを発生するリアウィングも設定した。

Dallara Stradale3.jpg▲ミッドシップに配置されるエンジンは2.3リットル直列4気筒ツインターボ。最高出力は400ps/6200rpm、最大トルクは500Nm/30005000rpmを発生する

Dallara Stradale4.jpg▲車両デザインはバルケッタが基本。フロントガラスを装着してロードスター、Tフレームを追加してタルガ、ガルウィングドアを組み込んでクーペ(写真)に早変わりする

 コクピットには固定式のバケットシートを装着し、ドライビングポジションは可動式のステリングコラムやペダルで調整する。ステアリング自体はブラックスエードまたはブラックレザー巻きが選択可。シート表地やダッシュボードにはエコレザーおよびレザーステッチを採用し、それ以外の部分はカーボンパネルなどで覆った。

Dallara Stradale6.jpg▲コクピットには固定式のバケットシートを装着し、ドライビングポジションは可動式のステリングコラムやペダルで調整。ドアが未装備のため、乗降の際はシート中央の"STEP HERE"表示の部分に片足を置き、ボディサイドを跨いで着座する

 搭載エンジンはフォード製2.3リットル直列4気筒ユニットをベースに、ダラーラがツインターボ化し、またボッシュと共同開発した電子制御システムを組み込むなどチューンアップを実施。最高出力は400ps/6200rpm、最大トルクは500N・m/3000~5000rpmを発生する。トランスミッションは6速MTが標準で、オプションとしてパドルシフト付きの6速ロボタイズATを用意。駆動レイアウトはMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)で仕立てた。懸架機構は前後ダブルウィッシュボーン式で、EPA電気システムによる調整が可能な3ウェイ・ダンパーをセット。最新のボッシュESPスタビリティコントロールシステム(ABS-EBD-TCS-VDCを含む)も導入する。車両重量は855kg(最低乾燥重量)で、トップスピード時におけるダウンフォース量は820kg。性能面では最高速度が280km/h、0→100km/h加速が3.25秒と公表している。

Dallara Stradale5.jpg▲基本骨格はカーボンファイバー材を使用したモノコック構造で構成。懸架機構は前後ダブルウィッシュボーン式で、EPA電気システムによる調整可能な3ウェイ・ダンパーを組み込む

 ダラーラの日本における正規代理店のアトランティックカーズが掲げるダラーラ・ストラダーレの車両価格は、6速MTのベースモデルで2256万5000円。なお、同車は5年間で限定600台の生産を予定している。

SNSでフォローする