[ワークスチューン特集]体幹を鍛える!ポテンシャルを磨いたフォレスターとSTIのコラボレーション術

SUBARUフォレスターXブレイクSTIパフォーマンスパーツ装着車 試乗記

IMG_9367.JPGSUBARUフォレスターXブレイクSTIパフォーマンスパーツ装着車 空力バランスを整え高速時の安定性をリファイン 「疲れにくい」走りを目指したSTIエアロパッケージ(21万8900円)装着

「フレキシブル』をキーワードにSUBARU各車をファインチューン

 いたずらに剛性を高めるのではなく、必要な部分はきちっと剛性アップを図りながら、「いなし」を入れたほうが好結果が得られると考えられる場合は、フレキシブルな構造を採用する――SUBARU(スバル)のモータースポーツ活動を担当するSTI(スバルテクニカインターナショナル)が、そうしたコンセプトの下に開発を行っている製品が、フレキシブル・シリーズだ。これらのパーツ類はシャシーに用いられている。

 試乗したフォレスターにも、「クルマの土台となる〝体幹"を鍛える」という目的から、フレキシブル・パーツ類が多数設定されている。

 テスト車のXブレイクに装着されたSTIパフォーマンスパーツは、フレキシブルタワーバーにフレキシブルドロースティフナー、サポートフロントキットなど。見た目のドレスアップ効果をはじめ、走行安定性向上にも貢献するエアロパッケージ(フロントリップスポイラーやフロントサイド&サイドアンダースポイラー、リアドアガーニッシュで構成)が装着されていた。

IMG_9377.JPG試乗車はサポートフレキシブルキット(5万1700円)とフレキシブルドロースティフナー(3万4100円)とフレキシブルタワーバー(3万6300円)でボディを適切に補強

シャープで正確なハンドリングに感心。心地よさが高まった

 今回ボクが注目した最新アイテムは、「ステアリング機構周辺の剛性最適化を図り、操舵に対するレスポンス向上を図る」という、サポートフロントキット。

 最新のボディ骨格〝SGP"に対して、従来の構造がキャリーオーバーで採用され、相対的に弱さが目立つことになったパワーパックを支持するクロスメンバー周辺のねじれやたわみを抑制する目的で開発されたアイテムだ。

 走りをオリジナル仕様と比較すると、STIパーツ装着車のほうがステアリング操作初期の挙動が明らかにシャープで正確だった。

 街乗りシーンをイメージした穏やかな走りでも、あたかもコーナリングパワーの一段と高い、スポーティなタイヤに履き換えたかのようなハンドリング感覚を味わわせてくれた。

IMG_9452.JPGステアリング周辺の剛性を高めるサポートフレキシブルキットは好印象 操舵初期の挙動が標準車比で明確にシャープで正確に変化

IMG_9386.JPGフロント回りのエアロパーツはリップスポイラーとサイドアンダースポイラーで構成

IMG_9393.JPGSTI・18インチアルミ(5万50円/1本)は軽量設計 カラーは写真のガンメタのほかシルバーとブラックを設定

IMG_9411.JPGインプレッサ・スポーツ2.0i-SアイサイトSTIパフォーマンスパーツ装着車 フロント&サイドアンダースポイラーとリアルーフスポイラーで構成するSTIスタイルパッケージ(14万8500円)装着

IMG_9465.JPGSTIはSUBARUのモータースポーツ活動を統括 写真は2019年ニュルブルクリンク24時間レースSP3Tクラスで優勝したWRX・STIと辰巳英治総監督

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