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ビッグトルクを誇る新2.5リッターターボ新搭載。「走る歓び」を追求したマツダ6のパフォーマンスはライバルを凌いだか?

Writer:河村康彦 Photo:河村康彦

マツダ6セダン2.5T・Sパッケージ 試乗記

メインIMG_0005.JPGマツダ6セダン25T・Sパッケージ 価格:6SAT 431万7500円 マツダ6はアテンザの後継となるフラッグシップ 話題の2.5リッターターボはスタート直後から太いトルクを実感 アクセル操作に対するリニアリティに優れる

世界統一ネーミング新採用。マツダ6はブランドの頂点に立つ走りのリーダー

 マツダ6が登場した。セダンとステーションワゴンの2ボディで構成されるマツダ6は、アクセラがマツダ3に「発展」したのと同様に、従来のアテンザの延長線上に位置する存在である。

 マツダ6/3/2(旧デミオ)という新世代マツダ車を代表する3台は、いずれも日本市場固有のモデル名称を改め、これまで海外市場用だった〝マツダのブランド名と、1桁の数字〟で構成する世界統一ネーミングを採用。その結果、最も大きな数字が与えられた〝6"が、ブランドの頂点に立つフラッグシップだと、わかりやすくなった。

 マツダ6のベース車、アテンザは、2012年のデビュー以降、度重なる改良で完成度を高めてきた。マツダが追求する「走る歓び」を追求するため、パッケージングは「低重心にこだわった」という。

 マツダ6が「アテンザ時代」と大きく異なる点は、エンジンのバリエーションだ。ツインターボ付き2.2リッターディーゼル(190ps/450Nm)、2リッター(156ps/199Nm)と2.5リッター(190ps/252Nm)の自然吸気ガソリンという既存の布陣に加え、「4リッター自然吸気ガソリンエンジン並みのトルクを発生」と開発陣が説明する、ターボ付きの2.5リッターガソリン(230ps/420Nm)が新設定された。マツダ6ならではの大きな見どころは、この2.5リッターターボになる。

IMG_0029.JPG安心感のある走りを実現するマツダ独自技術「Gベクタリングコントロールプラス」を標準装備 25T・Sパッケージは写真のセダンとワゴンを設定 駆動方式はFF

話題の2.5リッターターボ搭載。精悍な内外装は「凄み」が感じられる

 試乗したセダンは、話題の新ユニットを搭載した25T・Sパッケージ。スタイリングは精悍だ。マツダ6きってのスポーツ性を意図したバージョンであることは、そのたたずまいからすぐに理解できた。

 ボディカラーはジェットブラックマイカ。最新マツダ車らしく、優れた陰影表現力を備えた魅力的なカラーリングが、流麗でダイナミックな魂動デザインを引き立てていた。端正ながら、ちょっとばかり「凄み」が感じられたのは、19インチのアルミホイールに施されたブラックメタリック塗装とボディ色の効果だろう。

 このグレード専用のブラック基調インテリアも、エクステリアの雰囲気にマッチした仕上がり。各部に配された本革とスエード調素材がフラッグシップらしい上質性を表現する。

 ドライバーズシートに身を委ねる。好印象を抱いたのは自然なドライビングポジション。最新マツダ車のこだわりの部分でもあり、座るだけでクルマとの一体感が得られる。広い視界と相まって、全長×全幅×全高4865×1840×1450mmののびやかなサイズながら、車両感覚が把握しやすい。これも魅力だ。

 ただし、細かい点だがステアリングコラムの調整機構は電動化してほしい。同様に、パワー機構の設定がないトランクリッドに関しても、「このモデルであれば"あって当たり前"なのに」と感じた。

IMG_0287.JPG足回りはフロント:ストラット/リア:マルチリンクの4輪独立システム フットワークは高水準 滑らかで質感の高い走りが味わえる 写真のボディカラーはジェットブラックマイカ

印象的な動力性能。強力でリニアリティが高い加速が魅力

「排気脈動の活用で効率を高め、クールドEGRで燃焼温度を低減。ノッキング発生を抑制」とその特徴をうたうエンジンが生み出す動力性能は、印象的なレベル。「4リッターエンジン並みのトルク」という表現は決して誇張ではない。230ps/4250rpm、420Nm/2000rpmのスペックどおりのパフォーマンスが楽しめた。

 スタート直後から太いトルクが得られ、アクセル操作に対する加速力変化のリニアリティが高いなど、「いい意味でターボ付きエンジンらしくない」点は、大いに魅力的である。

 ブレーキも好印象。他グレードに対してフロントが大径化されたブレーキは、剛性感に富んだ優れたペダルタッチを実現させている。これも高い走りの質感に貢献する要素だ。トラクション能力は、日常シーンでは十分に確保されている。「急ぎ」の場面ではステアリングにわずかなトルクステア感が伝わってきた。

 静粛性は全般的にハイレベル。回転数が高まったゾーンで「4気筒らしい音」が耳に届くのは、ちょっと残念だが、燃費性能はWLTCモードで12.4km/リッターと優秀。ガソリンはレギュラー指定と、ユーザーフレンドリーだ。

 新たなパワーユニットを得て、マツダ6はいよいよ期待が高まる存在になった。力強いパフォーマンスとスムーズな走り味、上質な内外装は、欧州勢を含めたライバル車と比較しても明確な個性を形成している。

IMG_9906.JPG25T・Sパッケージは上質なブラックレザーインテリア仕様 インパネトリムはレッドステッチ入りスエード調素材でコーディネート 11スピーカーBoseサウンドシステム標準 室内中央には8インチディスプレイ標準装備

IMG_9976.JPGIMG_9985.JPGナッパレザーシートは大型サイズ 前席はシートヒーター&ベンチレーション機能付きの快適仕様 室内長1960mm

タイトル01IMG_0053.JPGLEDヘッドライトは走行状況に応じ照射範囲を変えるグレアフリーアダプティブ機能付き シャープな造形をメッキ仕上げシグネチャーウイングが引き締める

※次ページでスペックを紹介

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