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世界で一番スタイリッシュなSUVと評判のマツダCX-30。そのベストチョイスに迫る!

Writer:桂伸一 Photo:小久保昭彦

マツダCX-30 試乗記

IMG_4519.JPGマツダCXー30・20S・Lパッケージ(FF) 価格:6MT/6SAT 279万4000円 CXー30は2リッターガソリン(156ps/199Nm)/1.8リッターディーゼルターボ(116㎰/270Nm)/2リッタースカイアクティブX(2020年1月発売予定)の3種のパワーユニットを設定 写真は2リッターガソリンの上級仕様 本革シートなど快適装備充実

滑らかで美しいデザイン。ボディサイズは都会で利便性の高いジャストな設定

 市街地を走りはじめた新型クロスオーバー、マツダCX-30を見ると、マツダ・デザインの推移がわかる。おなじみのCX-5やCX-3とは明らかにボディの抑揚が異なっている。変化に富み、滑らかで美しくなった。

 CX-30はスタイリッシュな外観と端正なマスク、そして適度なサイズが好印象。ボディサイズは全長×全幅×全高4395×1795×1540mm。CX-3(同4275×1765×1550mm)とCX-5(同4545×1840×1690mm)の中間の設定は、とくに立体駐車場を含む都会での利便性に優れている。

 室内からの眺めは通常のセダン以上の広がりを感じさせ、高すぎない着座位置は優れた乗降性につながる。パッケージングは優秀。室内は広く、大人4名での長距離クルージングもOK。荷室は広く、使いやすい。

 走りの性能は素晴らしい。国際試乗会でドイツの超高速アウトバーンや、流れの速いカントリーロードをドライブ。極めて高い直進性と旋回性能は確認済みだ。

 そしていよいよ日本で試乗した。ドイツで乗った量産試作段階のモデルは、耳障りではないが、エンジン音の侵入など、透過音が感じられた。今回の量産モデルで、透過音は感じなかった。量産化までに開発陣は弱点部分を徹底的に改善したのだろう。市販モデルの完成度は高い。

 静粛性という面でCX-30は、マツダ3と同様、プレミアムクラスと呼べるレベルに達している。新たなシャシーコンセプトを共有するマツダ3と同様にCX-30は不快な音が耳に届かない。

IMG_4535.JPG造形コンセプトは「スリーク&ボールド」 クーペののびやかさとSUVの力強さを融合 ボディ下部にクラッディングパーツ装着

1.8リッター・ディーゼルターボの高い実力。豊かなトルクとパワーの伸びがいい

 最初の試乗車はXD・Lパッケージ。エンジンはボクがお勧めするスカイアクティブD1.8(116ps/270Nm)である。ディーゼル特有の、低回転域からの豊かなトルクと、高回転での高パワー、伸びのよさを誇るエンジン特性は、スカイアクティブDの大きな魅力である。ここに、回転振動が少ない、世界一といえる高い静粛性が加わる。

 エンジン単体が発生するメカニカルノイズの低減と、ノイズの室内透過を抑え込む遮音性は見事だ。まさにプレミアムSUVの個性である。

 一方で「1.8リッターディーゼルはもの足りない」という声を聞く。どこを指しているのかが気になるので子細に観察する。当然ながら、CX-5やCX-8が搭載する2.2リッターディーゼル(190ps/450Nm)と比べれば差はある。とくにゼロ発進の瞬発力、低速走行域のアクセルに対するツキは、1.8リッターの弱い部分だ。

 1.8リッターディーゼルはスロットルを若干早開きする手法で、この点に対応している。本来はアクセル操作に対するギミックともいえる制御だが、実に自然に感じさせるよう入念に調整している。

 ボクは、排気量よりも6速しかギアがないATが不満だ。動力性能に関していえば、現状の6速ATで不足はない。が、一層ローギアードの1速があれば、アクセル開度がいちだんと少ない状態で、より力強くゼロ発進できると思う。

 100km/hの高速巡航時のエンジン回転数は、現状で2000rpmを超える。いくら静粛性の高い室内とはいえ、巡航時はもうひとつ上のオーバードライブにシフトアップしたい衝動に駆られる。1速の下と6速の上に1段ずつ、つまり最低でも8速ATがほしい。これはCX-30だけでなく、最近のマツダ車に乗るたびに思う。

 CX-30の街乗り時の美点は、アクセル、ブレーキの自然な操作性と応答性、そして操縦感覚だ。旋回、転回などステアリング操作によるボディ左右の傾き、ロールの変化と量は、クロスオーバーSUVの高い全高を感じさせない。自然な変化と安定感が素晴らしい。

 この操縦感覚の分野は、現在のマツダのお家芸だ。人間中心の操作性と操作に対する変化の仕方、自然なつながりは、国内のどのメーカーよりも優れている。

 お勧めグレードは、1.8リッターディーゼルを積み、本革シートが標準になるなど装備が充実したXD・Lパッケージ。駆動方式は4WDだ。路面状況や環境の変化に対する全天候対応はやはり安心感が高い。

IMG_4627.JPG室内は上質な雰囲気 Lパッケージは各部を本革で仕上げたラグジュアリー仕様 写真はトリム類をブラウン/シートをオフホワイトでコーディネートしたリッチブラウン内装 CXー30は全車高音質オーディオ標準

2リッターガソリンは軽快な走り味。サウンドもスポーティ

 FWDのガソリン仕様、スカイアクティブG2.0の20S・Lパッケージも高い商品性を誇る。2リッター直4ガソリンのスペックは156ps/199Nm。1.8リッターディーゼル比でパワーが勝り、トルクは劣る。だが、車重は130kg軽いので、軽快な走りが心地よい。

 ただしディーゼルのような中速からわき上がるようなトルクの変化、盛り上がりはない。アクセルを踏んだなりの加速Gであって、エンジンの余裕という意味ではちょっと寂しい。

 20Sはエンジンのサウンドチューンにもこだわっている。回すと勇ましい音が耳に届き、ワクワクする。ただしそれに見合う加速Gではない、と感じた。通常領域のパフォーマンスに不満はないが、プラスアルファを求めるユーザーは、もの足りないかもしれない。

 操縦安定性は、ともかく操作に自然に応答して、全域軽快。価格は1.8リッターディーゼルと比較して30万円ほどリーズナブルだ。

IMG_4670.JPGIMG_4676.JPG室内はCXー5と同等の広さ シートは前後席とも腰をしっかり支え着座時に脊柱が理想的なS字カーブを描く快適設計 本革シートのカラーは写真のオフホワイトとブラックから選べる 室内長1830mm

CX-30のライバルは何か?ショートインプレッション

 最後にCX-30のライバルについて考えてみた。高い完成度を考えると、最も手ごわいのはトヨタC-HRあたりだろうか。スタイリングの好みは分かれるだろうが、クルマ自体の完成度は高い。走行性能、動力性能はCX-30、中でも1.8リッターディーゼルにアドバンテージがある。ハンドリングは両車ともリアタイヤの接地性が高水準だ。

 一方、プレミアムというキャラクターに注目すると、レクサスUXが浮上する。現状CX-30はハイブリッドが未設定。間もなく発売される世界初のSPCCI(火花点火制御圧縮着火)仕様のスカイアクティブXは、モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様だ。

 スカイアクティブXは、ガソリンユニット特有の伸びのよさと、ディーゼルに匹敵するトルクと応答性、そして優れた燃費性能を実現したといわれる。レクサスUXの好敵手になる可能性は高い。楽しみだ。

20191018_01_07 (1).jpgトヨタCーHR・G 価格:THS 299万5000円 CーHRは2019年10月にマイナーチェンジ 各部を改良すると同時にスポーティなGRスポーツと1.2リッターターボ車の6速MTを新設定した 写真のGのパワーユニットは1.8リッターエンジン(98ps)+モーター(72ps)のハイブリッド 全長×全幅×全高4385×1795×1550mm

IMG_2401.JPGレクサスUX250hバージョンL(4WD) 価格:THS 544万9074円 UXは2018年11月デビュー 新世代プラットフォームを使用したプレミアムクロスオーバー 250hは2リッターエンジン(146㎰)+モーター(109㎰)のハイブリッド WLTCモード燃費は21.6km/リッター(4WD) 全長×全幅×全高4495×1840×1540mm

※次ページでスペックとボディカラーを紹介

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