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爽快オープンカー特集。パワフル4リッター/フラット6を積むポルシェ718ボクスターGTS4.0の官能世界

Writer:河村康彦 Photo:PORSCHE

ポルシェ718ボクスターGTS4.0 価格:6MT 1111万円

S20_0896_fine.jpgポルシェ718ボクスターGTS4.0 ポルシェ・モータースポーツ部門が開発した718スパイダー/718ケイマンGT4と基本的に共通の4リッター水平対向6気筒ユニットを積む エンジンスペックは400ps/420Nm

400ps/420Nmのハイスペック。珠玉の自然吸気フラット6搭載

 718ボクスターに魅力的なニューモデルGTS4.0が登場した。オープンボディのシート背後に搭載されるのは、ケイマンGTS4.0と共通の4リッター自然吸気水平対向6気筒ユニット。 400ps/420Nmという最高出力と最大トルクも、同一だ。

 718スパイダー/718ケイマンGT4用エンジンを「出典」とした4リッターの最新エンジンに組み合わされるトランスミッションは、現時点では6速MTのみ。ただし、ポルシェは「7速DCTを現在開発中で、年内には追加設定する」とアナウンスしている。

 2.5リッターのターボ付き4気筒エンジンを積んでいたGTSグレードの心臓部を、自然吸気4リッター・6気筒へと換装するプロジェクトにGOサインが出されたのは、2年半ほど前だという。

 モータースポーツ部門が開発したスパイダー/GT4だけでなく、通常のカタログモデルとなるGTSにも新4リッターエンジンを搭載するとなれば、当然2ペダル・トランスミッションは不可欠。MT仕様との発売にタイムラグが生じたのは、6速MTはスパイダー/GT4用で対応できるが、2ペダルDCTは新規に開発が必要だからである。

 ボクスターGTS4.0の試乗の舞台は一般道。ポルトガルのシーサイドラインで、エストリルサーキットでゴキゲンな走りを味わわせてくれたケイマンGTS4.0とは異なる、魅力的なキャラクターを味わわせてくれた。

S20_0108_fine.jpgGTS4.0は電子制御式可変減衰力ダンパー「PASM」標準 試乗車は車高が標準比10mm高いコンフォートサス仕様 アルミは20インチ装着

街中でも際立つ心地よさ。気筒休止システムで効率追求

 高回転域のサウンドやパワーの伸び感が何とも官能的なのは、ケイマンのサーキット走行でたっぷり実感したハイライト。一方、スタート後に必ず使用する2000rpm付近の回転フィールも素晴らしい。滑らかさやトルク感の厚さは見事だ。「日常シーンで堪能できる美点」という印象である。

 このエンジンならではの特徴は、ポルトガルの空いた郊外路はもちろん、混雑の激しい日本の都市部であっても、普段使いで存分に味わえる。新しい4リッターフラットシックスは、絶対的なパフォーマンスに加えて、感性面でもドライバーを心地よくさせる絶品のエンジンである。2000rpm付近の心地よさは、「ポルシェにはやはり6気筒がふさわしい」と考えるユーザーにとって、パワフルさよりもはるかに大きなプレゼントかもしれない。

 一方、ポルシェ開発陣が「再度自然吸気の6気筒ユニットを搭載する、大きな足がかりになった」と語るのが、低燃費・低排出ガス化に大きなメリットをもたらす「アダプティブシリンダーコントロール」である。

 これは、走行状況に応じて3気筒を休止し「1kmあたりのCO2排出量を最大11g削減」する技術。実はこの機能が作動すると、こもり音のレベルが上昇してやや不快と感じた。ただし、その作動はアイドリングストップ機能と紐づけされていて、「スイッチによって機能を止めることができるので、現実的には問題にならない」というのが、開発陣の見解だ。

メイン1S20_0087_fine.jpgGTS4.0は軽やかで俊敏なハンドリング感覚にパワフルで官能的なエンジンフィールがプラス 最上の走行感覚が楽しめる ステアリングはアルカンターラ巻き

軽やかで俊敏なハンドリング。弱点を見つけるのが困難な傑作!

 走行中のボディ剛性感は、ケイマン比で明確に下回る。ボディに入った振動が減衰されるまでに、ケイマンよりもわずかながら時間が掛かることで、そうした印象を抱いた。とはいえ、オープンボディとして剛性感が高いことは間違いない。しかも、ボクスターにはオープンエアモータリングという、ケイマンでは得られない「付加価値」がプラスされる。

 今回試乗したGTS4.0は、標準装備の電子制御式可変減衰力ダンパー「PASM」を用いたサスペンションに対し、コンフォート性を重視した車高10mmアップとなる足回りが組み込まれていた。それもあり、路面を問わないしなやかな乗り味は、とても20インチという大径タイヤを履いたとは思えないレベルだった。

 軽やかなで俊敏なボクスターならではのハンドリング感覚に、パワフルさと官能的なフィーリングを加えた強心臓を組み合わせたGTS4.0は、もはや〝弱点を見つけることが困難〟な鉄壁の完成度を誇る。

 フラット6サウンドをBGMに新緑の中を駆け抜けて行くシーンを想像するだけで、ワクワクする。GTS4.0は本当に魅力的なオープンスポーツである。

S20_0888_fine.jpgGTS4.0のトップスピードは293km/h 0→100km/h加速は4.5秒 0→200km/h加速は 14.1秒

オープン1S20_0109_fine.jpg

オープン2S20_0110_fine.jpg

オープン3S20_0112_fine.jpgトップ開閉時間は約10秒 50km/hまでは走行中でも操作できる設計 リアウィンドウは熱線入り

S20_0094_fine.jpgトップ開閉スイッチはコンソール中央部にセット スイッチ操作だけのフル電動式 トップの動きはスムーズ

S20_0102_fine.jpgシートのヘッドレストにはGTSの刺繍が入る 写真のホールド性を高めたスポーツバケットはop オープン時の開放感は格別

S20_0090_fine.jpg6速MTはショートストローク設定 シフトフィールは絶妙 駐車ブレーキは電気式

S20_0091_fine.jpg走行モードは4種 切り替えスイッチはステアリング部にレイアウト

ポルシェ718ボクスターGTS4.0 主要諸元

S20_0085_fine.jpg

グレード=GTS 4.0
価格=6MT 1111万円
全長×全幅×全高=4391×1801×1262mm
ホイールベース=2475mm
車重=1405kg
エンジン=3995cc・水平対向6DOHC24V(プレミアム仕様)
最高出力=294kW(400ps)/7000rpm
最大トルク=420Nm(42.9kgm)/5000~6500rpm
サスペンション=前後ストラット
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ=フロント:235/35ZR20/リア:265/35ZR20
駆動方式=MR
乗車定員=2名
最高速度=293km/h
0→100㎞/h加速=4.5秒
※2020年1月デビュー ※価格を除きスペックは欧州仕様

カットS20_0915_fine.jpgGTS4.0のルーツは第2回日本グランプリで活躍した904GTS(写真中央) エンジンはともにミッドシップマウント

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