【最新モデル試乗】アウディのニューカマーA1スポーツバックをプレミアムカーと呼ぶ理由

アウディA1スポーツバック1stエディション アドバンストをベースにした限定車 コントラストルーフやMMIナビゲーションシステムなどを特別装備 駆動方式はFF
アウディA1スポーツバック1stエディション アドバンストをベースにした限定車 コントラストルーフやMMIナビゲーションシステムなどを特別装備 駆動方式はFF

アウディA1スポーツバック1stエディション 価格:7SMT 443万円

モダンでスタイリッシュ。2トーンカラーがオススメ!

 アウディA1スポーツバック(以下SB)の印象をひと言でいえといわれたら、ボクは「カッコいい_」と答える。シンプルでモダンでバランスのいいたたずまい。そしてシャープでエッジの利いたディテールのコンビネーションは、実にアウディらしい。ただし、この評価には条件がある。それは「ルーフをブラックアウトしたコントラストルーフ」を選んだ場合だ。この条件を満たさない、モノトーンのSBは存在感が弱くなる。それも相当に。
 イメージカラーはライトイエローとブラックルーフだ。ボクもこれが、A1SBにいちばん際立った存在感を与えるカラーコンビネーションだと思う。

 インテリアはモダンなデザインだ。ただ、上質感にやや欠ける点は残念だ。多くのユーザーはアウディのインテリアに、上質感や精緻な作り込みを求める。樹脂系素材の質感はその点で物足りない。
 室内パッケージングは実用性十分。165cmの乗員が前後に座った状態で後席ひざ元には、こぶし2個分プラスの空間が残る。

全長×全幅×全高 4040×1740×1435mm 車重1220kg 最小回転半径:5.1m プラットフォームはVWポロと共通項が多い 1リッター直3ターボも登場予定
全長×全幅×全高 4040×1740×1435mm 車重1220kg 最小回転半径:5.1m プラットフォームはVWポロと共通項が多い 1リッター直3ターボも登場予定

加速はスムーズで活発!ワインディングロードを楽しく走れる

 試乗モデルは35TFSIのアドバンストとSライン。タイヤは共に 17インチを履いていた。エンジンはターボ過給された 1.5リッター直4DOHC16V。150ps/250Nmを発生し、7速Sトロニックと組み合わされる。
 過給エンジンと7速Sトロニックのマッチングは上々だ。加速はスムーズで活発。微妙なアクセルワークにも素直に追従してくれる。ワインディングロードでの頻繁かつ微妙なパワーコントロールにも苦労する心配はない。

 フットワークもいい。アドバンストで走り出してすぐ感じたのは、「体幹」がしっかりしていて、足はしなやかに動くという点。加えて、ロールが少ない。気持ちよく、無駄のない身のこなしをする。ブレーキは安定している。ブレーキを残したターンインもよく決まる。ステアリングは軽快で正確だ。とにかく、ワインディングロードを走るのが楽しい。
 乗り心地は少し固めの感触だが、粗さはない。高速でのあおりもワンアクションでスムーズに抑え込む。走り味、乗り味ともに文句なしという仕上がりだ。

 Sラインは、アドバンストよりも足を固めている。全体的な素直さといった点ではアドバンストのほうが勝り、Sラインは乗り味にも少し角を感じるところがある。しかし、強引にこじってみたりするとSラインのほうが無理は利く。まあ、「お好きなほうをどうぞ_」といったところだ。
  A1SBは、スタイリッシュで走りが楽しい。これで、インテリアの質感にいっそうの磨きがかかれば文句なしだ。

インパネはスポーティな印象 スマートフォンとの連携を重視シタインフォテインメント機能を搭載 ハンドリングは軽快
インパネはスポーティな印象 スマートフォンとの連携を重視シタインフォテインメント機能を搭載 ハンドリングは軽快
シートはファブリック張り 大型サイズで乗り心地/サポート性ともに良好 着座設定は前後席とも低め 後席足元スペースは余裕がある
シートはファブリック張り 大型サイズで乗り心地/サポート性ともに良好 着座設定は前後席とも低め 後席足元スペースは余裕がある
荷室はクラス平均 後席は6対4分割 後席使用時のラゲッジ容量は335リッター
荷室はクラス平均 後席は6対4分割 後席使用時のラゲッジ容量は335リッター
1stエディションはバーチャルコクピット標準 メーターはフル液晶式 表示方法は多彩
1stエディションはバーチャルコクピット標準 メーターはフル液晶式 表示方法は多彩
トランスミッションは7速DCT 変速は的確 パドルシフト未設定
トランスミッションは7速DCT 変速は的確 パドルシフト未設定
クルーズコントロール操作部はステアリングコラムに配置
クルーズコントロール操作部はステアリングコラムに配置
ヘッドライトはフルLED オールウエザー機能内蔵型
ヘッドライトはフルLED オールウエザー機能内蔵型
215/45R17タイヤ+ブラックインサートアルミ装着 足回りは適度に固い
215/45R17タイヤ+ブラックインサートアルミ装着 足回りは適度に固い

アウディA1スポーツバック1stエディション 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=1stエディション
価格=7SMT 443万円
全長×全幅×全高=4040×1740×1435mm
ホイールベース=2560mm
トレッド=フロント1510×リア1490mm
車重=1220kg
エンジン=1497cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=110kW(150ps)/5000~6000rpm
最大トルク=250Nm(25.5kgm)/1500~3500rpm
WLTCモード燃費=15.6_km/リッター(燃料タンク容量40リッター)
(市街地/郊外/高速道路=11.7/15.8/18.1km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トレーリングアーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/45R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.1m
●主な燃費改善対策:筒内直接噴射/電子スロットルバルブコントロール/可変バルブタイミング/気筒休止/電動パワーステ/アイドリングストップ/電子制御7速Sトロニックトランスミッション
●1stエディション特別装備:ナビゲーションパッケージ(MMIナビゲーションシステム+バーチャルコクピット)/アシスタンスパッケージ(アクティブレーンアシスト+アダプティブクルーズコントロール+プレセンスベーシック+ハイビームアシスト/ルームミラー自動防眩)/デビューパッケージ(コントラストルーフ+サイドシルブラック+17インチアルミホイール5スポーク・ブラックインサート)/コンビニエンスパッケージ(アドバンストキー+リアビューカメラ+アウディパーキングシステム+デラックスオートAC+前席シートヒーター)
●主要装備:アウディプレセンス・フロント(セーフティシステム)/レイン&ライトセンサー/LEDヘッドライト(自動レンジコントロール付き)/デイタイムランニングライト/リアフォグ/LEDリアコンビネーションライト/ヒーター付き電動格納式ドアミラー/ブラックウィンドウモールディング/デビュークロスシート/サイド&カーテンシールドエアバッグ/本革巻きマルチファンクションステアリング/アルミニウムルックインテリア/USB充電ポート/可倒式リアシート/エレクトロメカニカルパワーステアリング
●ボディカラー:バイソンイエローメタリック&ミストブラックメタリック
※価格はすべて消費税込み

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