マセラティ初の電動化モデル「ギブリ ハイブリッド」がオンラインで初公開

マセラティが2.0Lエンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたブランド初の電動化スポーツサルーン「ギブリ ハイブリッド」を発表。日本向けモデルは2021年前半に生産開始予定

 伊マセラティは7月16日(現地時間)、ブランド初の電動化モデル「ギブリ ハイブリッド(Ghibli Hybrid)」をオンラインで発表した。

▲マセラティ・ギブリ ハイブリッド ブランド初の電動化モデルは、パワートレインに1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン、BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)/駆動用バッテリー/eブースター(電動コンプレッサー)/DC/DCコンバーターで構成した48Vマイルドハイブリッドシステムを採用する
▲マセラティ・ギブリ ハイブリッド ブランド初の電動化モデルは、パワートレインに1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン、BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)/駆動用バッテリー/eブースター(電動コンプレッサー)/DC/DCコンバーターで構成した48Vマイルドハイブリッドシステムを採用する

 基本骨格は現行ギブリ用のM156プラットフォームをベースに、電動化に即した緻密かつ入念な改良を実施。新開発のパワートレインは、1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジンに、BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)と駆動用バッテリー、eブースター(電動コンプレッサー)、DC/DCコンバーターで構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。BSGはオルタネータの機能を有し、減速時に発生したエネルギーを電力に変えて、車両後方に配置したバッテリーに充電。ここからエンジンに組み付けられたeブースターに給電する。そして、eブースターはターボチャージャーと連動させることで低回転時のパワーの立ち上がりを支援する仕組みだ。また、制御モードとしてエンジンと電動システムを高バランスで最適化するノーマルモードと、電動システムがフルにパワーを発揮して加速力を高めるスポーツモードを設定した。

▲最高出力は330ps/5750rpm、最大トルクは450Nm/4000rpmを発生。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速ATを組み合わせる
▲最高出力は330ps/5750rpm、最大トルクは450Nm/4000rpmを発生。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速ATを組み合わせる

 最高出力は330ps/5750rpm、最大トルクは450Nm/4000rpmを発生。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速ATを組み合わせ、0→100km/h加速は5.7秒、最高速度は255km/hの高性能を発揮する。また、WLTPサイクルによる燃費消費率は8.5~9.6リットル/100km、CO2排出量は192~216g/kmと優秀な数値を達成した。

▲0→100km/h加速は5.7秒、最高速度は255km/hの高性能を発揮。また、WLTPサイクルによる燃費消費率は8.5~9.6リットル/100kmを達成した
▲0→100km/h加速は5.7秒、最高速度は255km/hの高性能を発揮。また、WLTPサイクルによる燃費消費率は8.5~9.6リットル/100kmを達成した

 マセラティのチェントロ・スティーレ(デザインセンター)が手がけたエクステリアは、フロントフェンダーの3連サイドエアベントやCピラーに配したトライデントのエンブレム、そしてブレンボ製のブレーキキャリパーに、クリーンなイメージを象徴するブルーのアクセントを施したことが特徴。音叉をモチーフとしたダブルブレードスポークのフロントグリルやブーメランシェイプのリアコンビネーションランプなども新しいアレンジだ。シューズには専用デザインのアロイホイールに235/50R18タイヤを装着する。ボディサイズは全長4971×全幅1945×全高1461mm、ホイールベース2998mm、トレッド前1635×後1653mmに設定。車重は1950kgに仕立てた。

▲ボディサイズは全長4971×全幅1945×全高1461mm/ホイールベース2998mmに設定。シューズには専用デザインのアロイホイールに235/50R18タイヤを装着する
▲ボディサイズは全長4971×全幅1945×全高1461mm/ホイールベース2998mmに設定。シューズには専用デザインのアロイホイールに235/50R18タイヤを装着する
▲フロントフェンダーの3連サイドエアベント(写真・上)やCピラーに配したトライデントのエンブレム(同・下)にクリーンなイメージを象徴するブルーのアクセントを施す
▲フロントフェンダーの3連サイドエアベント(写真・上)やCピラーに配したトライデントのエンブレム(同・下)にクリーンなイメージを象徴するブルーのアクセントを施す

 インテリアに関してもブルーのアクセントが施され、シートやドアトリムのステッチ、そしてヘッドレストのトライデントロゴなどに採用。また、シフトレバーの造形を新タイプに変更する。さらに、オーディオなどの操作ができるアルミ製ダイヤル式ロータリーコントロールやアルミ製パドルシフトを配した本革巻きステアリング、12Way電動アジャスト機構付きレザー表皮スポーツシートといった豪華アイテムを標準で設定した。
 機能装備の拡充もギブリ ハイブリッドの訴求点だ。新世代マルチメディアシステムのMIA(マセラティ インテリジェント アシスタント)には、Android Automotiveをベースとした最新バージョンのソフトウェアを導入。HDスクリーンには新しいグラフィックを施し、合わせてセンターのディスプレイはフレームレスの10.1インチにサイズアップした。一方、MSP(マセラティ スタビリティ プログラム)には新設定のIVC(車両統合制御システム)が組み込まれ、安全性能とドライビングダイナミクスがいっそう向上。また、オプション設定の進化版ADAS(先進運転支援システム)は、自動運転レベル2の先進技術を具現化している。

▲アルミ製パドルシフトを配した本革巻きステアリングや新造形のシフトレバーを装備。センターのディスプレイはフレームレスの10.1インチにサイズアップした
▲アルミ製パドルシフトを配した本革巻きステアリングや新造形のシフトレバーを装備。センターのディスプレイはフレームレスの10.1インチにサイズアップした
▲シートやドアトリムのステッチ、ヘッドレストのトライデントロゴにブルーのアクセントカラーを採用。前席にはレザー表皮スポーツシートを装着する
▲シートやドアトリムのステッチ、ヘッドレストのトライデントロゴにブルーのアクセントカラーを採用。前席にはレザー表皮スポーツシートを装着する

 なお、ギブリ ハイブリッドの日本向けモデルは2021年前半には生産を開始する予定。日本への導入が、今から楽しみだ。

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