【最新モデル試乗】スタイリッシュ&エレガント。誰もが憧れるトヨタ・ハリアーの魅力を再検証

トヨタ・ハリアー・ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD) ラインアップは2.5リッターハイブリッドと2リッターガソリンの2シリーズ ルーフラインはエレガントなクーペ形状 4thモデルは海外でも販売するグローバルSUV 米国名は「ヴェンザ」
トヨタ・ハリアー・ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD) ラインアップは2.5リッターハイブリッドと2リッターガソリンの2シリーズ ルーフラインはエレガントなクーペ形状 4thモデルは海外でも販売するグローバルSUV 米国名は「ヴェンザ」

トヨタ・ハリアー・ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD) 価格:THS 504万円 試乗記

大ヒット納得の実力車。走りの性能もハイレベル

NEWSポイント
1:クーペイメージのスタイリッシュフォルム
2:充実の快適装備。高いコストパフォーマンス

 新型ハリアー(4thモデル)は「人の心を優雅に満たす、ただひとつの存在」を目指して開発された意欲作。見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視したという。
 6月に発売されて以来、最新モデルは大ヒットが伝えられている。その人気の秘密は、300万円を切ったスタート価格、日本での取り回し性を重視したボディサイズ、そしてハイブリッドバージョンを主軸にした豊富なバリエーション設定など、多くの要因が考えられる。
 もちろん、ひと目で鮮烈な印象を与えるスタイリッシュなルックスや、上質性を実感できるインテリアの作り込みも、新型ハリアーの大きな魅力である。

 走りの実力は高い。現行RAV4と基本的なランニングコンポーネンツを共有しながらも、独自のテイストを演出した仕上がりは見事だ。
 サーキットを試す機会もあったが、パワーユニットや駆動レイアウト、グレードを問わず、どの仕様でもつねにしっかりした接地性を発揮した。
 たとえコーナリングにブレーキングが被ったとしても、安定した減速が得られる。「骨太な走り」は、新世代プラットフォーム「TNGA」を用いた最新トヨタ車の個性だが、中でもハリアーは光っている。

全長×全幅×全高4740×1855×1660mm 車重1750kg プラットフォームはRAV4と共通のGAーK型
全長×全幅×全高4740×1855×1660mm 車重1750kg プラットフォームはRAV4と共通のGAーK型

スポーティなパフォーマンス! 絶妙なバランス感覚の持ち主

 パフォーマンスも優秀。とくに、FF仕様で218ps、4WD仕様は222psのシステム出力を発揮する2.5リッターエンジンとモーターを組み込んだハイブリッドモデルは気持ちいい。トヨタのストロングハイブリッドらしく、静粛でスムーズな街乗りシーンの動力性能と、アクセルを深く踏み込んだ状況での「絶対的ともいえる加速力」を両立。スポーティテイストが楽しめる。

 一方、軽快で自在なハンドリング感覚が印象的だったのは2リッターエンジン搭載のFF仕様。1.6トンそこそこという車両重量は、同グレードのハイブリッド車よりも、100kg近くも軽量なのだ。
 今後は300psオーバーのシステム出力を備え、0~100km/h加速タイムが6秒という、一級スポーツカーに匹敵する動力性能を示すRAV4・PHVと同様のパワーパックの設定も期待したい。
 パフォーマンスでも環境性能でもいちだんと優れるPHV(プラグインハイブリッド)は、ハリアーにぴったりの心臓になるに違いない。

 新型ハリアーは、見た目だけでもなく、走りだけでもない……絶妙なバランス感覚の高さが、「いい物感」を際立たせる。実に魅力的な存在である。

インテリアは「大らかなたくましさ」をテーマに造形 センターコンソールは「馬の鞍」をイメージ 各部の作りは上質 オートACは運転席集中モード付き
インテリアは「大らかなたくましさ」をテーマに造形 センターコンソールは「馬の鞍」をイメージ 各部の作りは上質 オートACは運転席集中モード付き
レザーパッケージは運転席自動ポジションメモリー機能付き本革シート標準 座り心地&サポート性とも高水準 足元空間は余裕たっぷり 室内長1880mm
レザーパッケージは運転席自動ポジションメモリー機能付き本革シート標準 座り心地&サポート性とも高水準 足元空間は余裕たっぷり 室内長1880mm
ラゲッジは大容量 後席は6対4分割 リアゲートはハンズフリー電動式
ラゲッジは大容量 後席は6対4分割 リアゲートはハンズフリー電動式
外光に応じてガラスの透明度が調節できる調光パノラマルーフを設定
外光に応じてガラスの透明度が調節できる調光パノラマルーフを設定
インナーミラーはトヨタ車初の前後方録画機能付きデジタル仕様
インナーミラーはトヨタ車初の前後方録画機能付きデジタル仕様
メーターは中央に 7インチ液晶パネル装備 ヘッドアップディスプレイ付き
メーターは中央に 7インチ液晶パネル装備 ヘッドアップディスプレイ付き
ハイブリッドは電気式無段変速機(THS) 加速はスムーズで強力
ハイブリッドは電気式無段変速機(THS) 加速はスムーズで強力
Zはナビ機能内蔵12.3インチセンターディスプレイ標準
Zはナビ機能内蔵12.3インチセンターディスプレイ標準
ヘッドライトはプロジェクター式LED オートレベリング機能内蔵
ヘッドライトはプロジェクター式LED オートレベリング機能内蔵
225/55R19タイヤ+7J高輝度シルバー塗装アルミ装着 最低地上高190mm
225/55R19タイヤ+7J高輝度シルバー塗装アルミ装着 最低地上高190mm

トヨタ・ハリアー・ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD) 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD)
価格=THS 504万円
全長×全幅×全高=4740×1855×1660mm
ホイールベース=2690mm
トレッド=フロント:1605×リア1625mm
最低地上高=190mm
車重=1750kg
エンジン=2487cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=131kW(178ps)/5700_rpm
最大トルク=221Nm(22.5kgm)/3600~5200_rpm
モーター最高出力=フロント:88kW(120ps)/リア:40kW(54ps)
モーター最大トルク=フロント:202Nm(20.6kgm)/リア:121Nm(12.3kgm)
WLTCモード燃費=21.6km/リッター(燃料タンク容量55リッター)
(市街地/郊外/高速道路=18.9/24.2/21.4km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=225/55R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m
●主な燃費改善対策:筒内直接噴射/可変バルブタイミング/アイドリングストップ/電動パワーステアリング/ハイブリッド/充電制御/電気式無段変速機
●主要装備:トヨタセーフティセンス(プリクラッシュセーフティ+レーントレーシングアシスト+全車速追従レーダークルーズコントロール+アダプティブハイビーム+ロードサインアシスト)/インテリジェントクリアランスソナー/リアクロストラフィックオートブレーキ+ブラインドスポットモニター/7エアバッグ/電子制御ブレーキ/プロジェクター式LEDヘッドライト/前後方録画機能付きデジタルインナーミラー/フロントスーパーUVカット&IRカットガラス/吸音タイプ前後フェンダーライナー/本革シート/前席電動調節+快適温熱機構+ベンチレーション機能/運転席電動ランバーサポート/ステアリングヒーター付き本革巻きステアリング/電動チルト&テレスコピック機能/ドライブモードセレクト/オプティトロンメーター/カラーヘッドアップディスプレイ/イルミネーション付きスカッフプレート/イルミネーテッドエントリーシステム/左右独立温度調節式フルオートAC/ハンズフリーパワーバックドア/12.3インチSDナビゲーション+JBLプレミアムサウンドシステム
●装着メーカーop:調光パノラマルーフ19万8000円/パノラミックビューモニター(シースルービュー機能付き)6万500円/おくだけ充電1万3200円
●ボディカラー:プレシャスブラックパール(op5万5000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万800円

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