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「最新モデル試乗」JEEPもモーターで走る時代! プラグインHV、レネゲード4×eの先進度

Writer:森口将之 Photo:小久保昭彦

JEEPレネゲード・トレイルホーク4×e 価格:6SAT 503万円 試乗記

JEEPレネゲード・トレイルホーク4×e レネゲードのプラグインHVはトレイルホークとリミテッド(498万円)の2グレード構成 ともに1.3リッターエンジンとモーターの組み合わせ 駆動方式は4WD 満充電時のEV走行距離は48km
JEEPレネゲード・トレイルホーク4×e レネゲードのプラグインHVはトレイルホークとリミテッド(498万円)の2グレード構成 ともに1.3リッターエンジンとモーターの組み合わせ 駆動方式は4WD 満充電時のEV走行距離は48km

自然環境に優しいJEEP登場。4×eは2グレード構成

プラグインHV
満充電時EV走行距離(WLTCモード):48km

 ジープは1941年に誕生した軍用車「ウィリスMB」がルーツだ。パワーユニットは一貫してピュアエンジンだった。そうした歴史を持つだけに、ジープのプラグインハイブリッド車(PHV)と聞いて、違和感を覚えた読者もいるだろう。
 だが現在のジープは、自然と親しむためのツールでもある。排気ガスを出さず、川のせせらぎや鳥のさえずりを耳にしながら移動できるのは、地球にも人間にも理想的ではないかと、ボクは考えている。

 ジープのPHVは、海外ではすでに数車種が発表されている。その中から日本では、まずレネゲードが発売された。車名はジープのPHVに共通する「4×e」を名乗る。4輪駆動を意味する4×4とエレクトリックの頭文字を組み合わせた粋なネーミングだ。
 ラインアップは上質仕立てのリミテッドと、悪路走破性を追求したトレイルホークの2グレード。写真はトレイルホークだが、2グレードに試乗した。

 外観は、Jeepのエンブレムがブルーで縁取りされ、リアに4×eのロゴが追加されたのが識別点。
 インテリアはシフトレバーの奥に、ハイブリッド/エレクトリック/Eセーブの3つのボタンが追加された。メーターはタコメーターとともにパワー/チャージメーターが配置される。
 エンジンは従来と同じ1.3リッター直列4気筒ターボをフロントに積み、前後に2基のモーターを搭載する。ハイブリッド走行時は前輪をエンジン、後輪はモーターで駆動する4WDとして走り、フロントモーターはパワーアシストとエネルギー回生、充電に使用する。

フロントグリルはJEEP伝統の7スロット形状 トレイルホークは精悍なブラック仕上げ バンパー回りは無塗装
レネゲード4×eはEV走行時リアモーターのみで走行 ハイブリッド時に4WDに自動的に切り替わる 走行性高水準

走りはEVが基本。滑らかでスムーズ、でもタフさを忘れない!

 4×eは全車4WD。駆動用バッテリーは、不要になったフロア中央のプロペラシャフト用スペース(センタートンネル)に搭載している。
 エンジン最高出力はリミテッドが131ps、トレイルホークは179ps。リアモーターの定格出力は、60psで共通だ。
 車両重量はリミテッドが1790kg、悪路走破性を高めたトレイルホークは1860kg。後者はピュアエンジン4WDと比べて290kg重い。

 走りは滑らか。街中ではエレクトリックモードはもちろん、ハイブリッドモードでもバッテリー残量に余裕がある場合、ほぼリアモーターでEV走行する。
 満充電でエレクトリックモードを選べば、モーターだけで最長48km走れる。
 Eセーブモードに切り替えるとエンジンが始動して4WDになる。以前乗ったガソリン車と比べると格段に静かで、3000rpmくらいになってやっとエンジン音が耳に届いてくる程度だった。遮音はかなり徹底している。

レネゲードはフィアット500Xと基本コンポーネンツを共用したクロスオーバー スタイリングはファニーな印象
インパネは機能的なデザイン トレイルホークは各部のオレンジアクセントがアクティブな印象を高める ナビゲーション標準 着座位置は高く視界はワイド

乗り心地は重厚。トレイルホークの悪路走破性は本格派

 ガソリン車比で大幅に増えた車重に対応して、タイヤは215/60R17から235/55R17へと2サイズ太くなった。その効果もあり、乗り心地は重厚感が増した。
 2つのグレードを比べると、サスペンションストロークを長く取ったトレイルホークのほうがしっとりした感触。リミテッドでも厚みのあるシートがプラスに作用して、決して不快ではない。

 フットワークは、重量級らしく穏やか。とはいえ鈍い印象はなく、リミテッドであればリニアな反応が得られる。直進性は問題ない。4×eのリアモーターだけで走る街中では小気味よさが味わえ、速度を上げてエンジンが始動すると4WDならではの安定感が際立つチューニングは、理にかなっている。リミテッドはアダプティブクルーズコントロールを標準装備。長距離移動も楽にこなせる。

 今回は舗装路に限っての試乗だったが、ジープだけあってオフロード走行の備えも万全だ。4WDモードはオート/スポーツ/スノー/サンドマッドの4種類から選べ、ローレンジには前後の回転数を同一にすることで駆動力を高めるロック(LOCK)機構が付く。もちろんヒルディセントコントロールも用意する。しかもトレイルホークの最低地上高は、リミテッド比で40mm高い210mm。数あるPHVのSUVの中でも、走破性は本格派だ。

 価格は498万~503万円。リミテッドは、輸入車のPHVの中で唯一の400万円台。プライスタグだけ見れば高価だが、国産モデルとの価格差は、独特のキャラクターが埋め合わせてくれるだろう。

トレイルホークはファブリックシート標準 クッションが厚く座り心地は良好 室内スペースは天井が高く余裕たっぷり 快適性高水準
ラゲッジスペースはスクエア形状 パーセルシャルフ標準 後席は3分割構造 中央を倒すと4名乗車と長尺物の積載に対応する
メーターは視認性に優れたフル液晶デザイン 中央部に各種情報を表示
トランスミッションは6速AT パドルシフト未設定 変速はスムーズ 電気式駐車ブレーキはオート解除機能付き
インパネ中央下部に走行モード選択ボタンと4WD切り替えダイヤルを配置
タッチパネル式8.4インチセンターモニターは多機能タイプ バック時は後方の映像を表示
助手席は前倒し可能 クッション下に小物収納スペースを用意した便利な設計
モーター(フロント45ps/リア128ps)と1331cc直4DOHC16Vターボ(179ps)でシステムを構成 駆動用バッテリーはセンタートンネルに配置

JEEPレネゲード・トレイルホーク4×e 主要諸元と主要装備

グレード=トレイルホーク4×e
価格=6SAT 503万円
全長×全幅×全高=4255×1805×1725mm
ホイールベース=2570mm
トレッド=フロント1540/リア1540mm
最低地上高=210mm
車重=1860kg
エンジン=1331cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=132kW(179ps)/5750rpm
最大トルク=270Nm(27.5kgm)/1850rpm
モーター最高出力=フロント33kW(45ps)/リア94kW(128ps)
モーター最大トルク=フロント53Nm(5.4kgm)/リア250Nm(25.5kgm)
WLTCモードEV走行換算距離=48.0km
WLTCモードハイブリッド燃費=16.0_㎞/リッター(燃料タンク容量36リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:15.7/14.1/17.8㎞/リッター)
サスペンション=前後マクファーソン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=235/55R17+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
●主な燃費改善対策:マルチエア/電動コンプレッサー/電動パワーステアリング/プラグインハイブリッド
●主要装備:前面衝突警報/車線逸脱警報プラス/ブラインドスポットモニター/リアバックアップカメラ&リアパークアシスト/セレクテレインシステム/JEEPアクティブドライブロー/回生ブレーキセレクター/ヒルスタートアシスト/ヒルディセントコントロール/クルーズコントロール/電動パーキングブレーキ/スキッドプレート(燃料タンク+フロントサスペンション+トランスミッション+トランスファー+バッテリー)/17インチマッド&スノータイヤ/LEDヘッドライト/前後フォグランプ/ダークグレーグリル/マットブラックボンネットデカール/ブラックルーフレール/ドライブモードスイッチ/本革巻きステアリング&シフトノブ/オーディオナビゲーションシステム(8.4インチVGAタッチパネルモニター)/オートAC/イルミネーテッドエントリー/プレミアムファブリックシート
●ボディカラー:スレートブルーP/C(3万3000円)
※価格はすべて消費税込み

車両左側に充電/右側に給油リッド配置 急速充電は未対応
ヘッドランプはデイタイムランニングライト付き丸型LED バンパー部にフォグ装備
235/55R17マッド&スノータイヤ+アルミ装着 最低地上高は210mm
リアゲートは手動開閉式 開口部は幅/高さとも実用的 リアオーバーハングは短い設計

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