【最新モデルの〇と×】タフな世界戦略SUV、SUBARUフォレスターがスノーロードで無敵、という噂に迫る

SUBARUフォレスター・スポーツ スポーツは1.8リッターターボと専用チューンサスペンションを持つ最上級グレード 雪道でも頼もしい走りを披露する 路面を選ばない走破性はクラストップレベルの実力
SUBARUフォレスター・スポーツ スポーツは1.8リッターターボと専用チューンサスペンションを持つ最上級グレード 雪道でも頼もしい走りを披露する 路面を選ばない走破性はクラストップレベルの実力

SUBARUフォレスター・スポーツ 価格:8CVT 328万9000円 試乗記

定番SUVにレヴォーグと共通の1.8リッターターボ車が新登場

SUBARUフォレスターの○と×
○:日本でも持て余すことのない適度なサイズ感
×:早くも世代遅れ感を伴うアイサイトの機能

 現行5thフォレスターは、インプレッサで先行導入した最新の骨格「スバル・グローバルプラットフォーム」を採用し、2018年6月にデビューした。ボディサイズは全長×全幅×全高4625×1815×1715mm。 2640mmのホイールベースはインプレッサやレヴォーグと共通だが、全長と全幅はレヴォーグ比で130mm短い一方、20mm幅広い。
 フォレスターの見た目のボリューム感が遥かに大きいのは、200mm以上も高い全高が効いているに違いない。最低地上高はレヴォーグより75mmも高い220mm。フォレスターは雄大な雪景色の中で圧倒的に逞しく映る。

 銀世界へと連れ出したのは、昨年10月の改良を機に追加されたスポーツ。1.8リッター直噴ターボ(177ps/300Nm)を搭載し、専用チューニングのサスペンションを組み込んだアクティブモデル。従来の2.5リッター車に代わるトップグレードである。なお、スポーツの新設定とともに、電動化技術(eボクサー)の搭載拡大や、ドライバーの顔を認識してドライビングポジションや空調をプリセットする「ドライバーモニタリングシステム」の採用が行われた。

駆動方式はアクティブトルクスプリット式4WD 雪道&悪路対応Xモード標準
駆動方式はアクティブトルクスプリット式4WD 雪道&悪路対応Xモード標準
1795cc水平対向4DOHC16Vターボ 177ps/300Nm レヴォーグと共通仕様
1795cc水平対向4DOHC16Vターボ 177ps/300Nm レヴォーグと共通仕様

未除雪区間で圧倒的な信頼感を発揮。このクルマは頼りになる!

 スポーツのエンジンと8速マニュアルモード付きCVTは、レヴォーグと同一。車両重量は10kgしか違わない。実際の動力性能は同レベル。「激速」ではないものの加速力に何ら不満はない。
 パワーパックに対して改善を期待する点は、アクセル操作に対するエンジントルクの伝達感。よりダイレクトにしてほしい。「CVTとしてはなかなか頑張っている」ことは理解できるが、まだラバーバンド感が気になる。[これだと、やっぱり「MTがほしい」という声も聞かれるだろうな]という印象だ。

 フォレスターは、雪道で圧倒的な信頼感が得られた。表通りに出るまでの轍の深い未除雪区間や、除雪によってでき上がった大きな段差部分の踏破性は抜群。安心して走り回れる。
 高速走行時の安定感や燃費は、わずかながらもレヴォーグに先行を許すし、氷上性能を重視したアイスガード6以上に雪上や耐摩耗性に特化したヨコハマのアイスガードSUV・G075を履いていた関係で、とくに平滑な舗装路面でパターンノイズがかすかに耳に届いたのは事実。しかし、圧雪路面上ではレヴォーグ以上に走りのタフネスぶりが味わえた。いざというシーンでは4輪がよりガッシリとスクラムを組み、ヒルディセントコントロールを含んだXモードを採用するのは大きな魅力。
 雪道をものともしない、信頼感たっぷりのSUVである。

全長×全幅×全高4625×1815×1715(ルーフレール車1730)mm 車重1570kg 最低地上高220mm
全長×全幅×全高4625×1815×1715(ルーフレール車1730)mm 車重1570kg 最低地上高220mm
試乗車は横浜ゴム製アイスガードSUV・G075スタッドレス装着 アルミはダークカラー
試乗車は横浜ゴム製アイスガードSUV・G075スタッドレス装着 アルミはダークカラー
インパネは機能的な造形 高い着座ポジションからの視界はワイド スポーツはドライバーを認識し各種設定を自動調整するモニタリング機能標準
インパネは機能的な造形 高い着座ポジションからの視界はワイド スポーツはドライバーを認識し各種設定を自動調整するモニタリング機能標準
シートは本革とウルトラスエードのコンビ仕様 前後席ともシートヒーター標準 サポート性良好 室内空間は余裕たっぷり 室内長2100mm
シートは本革とウルトラスエードのコンビ仕様 前後席ともシートヒーター標準 サポート性良好 室内空間は余裕たっぷり 室内長2100mm
メーターは見やすい2眼形状 中央モニターに各種情報を表示
メーターは見やすい2眼形状 中央モニターに各種情報を表示
リニアトロニックCVTは8速マニュアルモード付き シフト後方にXモード用ダイヤル配置
リニアトロニックCVTは8速マニュアルモード付き シフト後方にXモード用ダイヤル配置
ナビはディーラーop設定 上方モニターではアイサイトの作動状況を表示できる
ナビはディーラーop設定 上方モニターではアイサイトの作動状況を表示できる
ラゲッジは広い 後席使用時の容量は520リッター 荷室長908(最大1547)mm
ラゲッジは広い 後席使用時の容量は520リッター 荷室長908(最大1547)mm

SUBARUフォレスター・スポーツ 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=スポーツ
価格=8CVT 328万9000円
全長×全幅×全高=4625×1815×1715mm
ホイールベース=2670mm
トレッド=フロント:1565×リア:1570mm
最低地上高=220mm
車重=1570kg
エンジン=1795cc水平対向4DOHC16Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=130kw(177ps)/5200〜5600rpm
最大トルク=300Nm(30.6kgm)/1600〜3600rpm
WLTCモード燃費=13.6km/リッター(燃料タンク容量63リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:10.3/14.3/15.2km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/55R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.4m
●主な燃費改善対策=アイドリングストップ/筒内直接噴射/電動パワーステアリング/可変バルブタイミング/自動無段変速機/ロックアップ機能付きトルクコンバーター/充電制御
●主要装備=アイサイコアテクノロジー(プリクラッシュブレーキ+ツーリングアシスト+AT誤発進&後進抑制制御+車線逸脱警報+ふらつき警報+全車速追従機能付きクルーズコントロール+先行車発進お知らせ機能など)/アイサイトセイフティプラス(後側方警戒支援システム+アダプティブドライビングビーム)/サイドビューモニター/ドライバーモニタリングシステム/運転席シート自動後退機能/7エアバッグ/18インチオールシーズンタイヤ&ダークメタリック塗装アルミ/アクティブトルクスプリットAWD/Xモード/SIドライブ(走行モード切替機構)/パドルシフト/LEDヘッドランプ/ブラック塗装フロントグリル/アクセントシルバー加飾付きサイドクラッディング/グレーメタリック塗装ルーフスポイラー/シャークフィンアンテナ/ドアミラー/オートライト&ワイパー/マルチファンクションディスプレイ/本革巻きステアリング/ウルトラスエード&本革シート/前席電動調節シート/アルミパッド付きスポーツペダル/USB電源/歩行者保護エアバッグ/フロントワイパーデアイサー/ヒーテッドドアミラー/LEDリアフォグランプ
●装着メーカーop=パワーリアゲート+大型サンルーフ+アイサイトセイフティプラス(視界拡張)+ルーフレール23万1000円
●ボディカラー=アイスシルバーメタリック
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万910円 ※ルーフレール装着車の全高は1730mm

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