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アウディの新世代EVグランツーリスモ「e-tron GT」が日本初公開

Writer:大貫直次郎 

アウディの電気自動車の新世代グランツーリスモ「e-tron GT」が日本で初披露。日本での発売は本年秋を予定。車両価格は1399~1799万円に設定

 アウディ・ジャパンは2021年4月6日、電気自動車の新世代グランツーリスモとなる「e-tron GT」を日本で初公開した。また、本年1月より期間限定でオープンしている「Audi House of Progress Tokyo」(東京都港区南青山)において、4月7日から5月31日までe-tron GTを展示すると発表。合わせて、e-tron GTの日本での発売は本年秋を予定し、車両価格は標準仕様の「e-tron GTクワトロ」が1399万円、高性能バージョンの「RS e-tron GT」が1799万円に設定するとアナウンスした。

▲アウディe-tron GTクワトロ 価格:1399万円 全長4990×全幅1965×全高1415mm ホイールベース2900mm 「Audi House of Progress Tokyo」において4月7日から5月31日までe-tron GTを展示する

 改めてe-tron GTの特徴を紹介しよう。
 未来のグランツーリスモの姿をアウディ流に解釈したe-tron GTは、流麗かつエモーショナルなフォルムでスタイリングを構成する。具体的には、低く構えたシングルフレームグリルに印象的なquattroブリスターによるワイドスタンス、大きく傾斜したルーフラインとフラットなウィンドウエリア、凹面を特徴とするリアエンドなどを採用した。ライト類に関しては、マトリクスLEDヘッドライトをRS e-tron GTに標準、e-tron GTクワトロにオプションで採用し、ハイビームの照射範囲が2倍になるアウディレーザーライト付きマトリクスLEDヘッドライトを全車にオプション設定。リアコンビネーションランプはライトストリップを備え、最上位仕様としてダイナミックカミングホーム&リービングホーム アニメーションを組み込む。また、ブレーキとラジエーター用の電動開閉式エアインテークや2段階に展開するリアスポイラー、パネルで覆ったアンダーボディ、ワイドなディフューザーなどを装備して、空気抵抗係数(Cd値)は0.24という優秀な数値を実現した。さらに、基本骨格として超高張力鋼で仕立てたパッセンジャーセルと強化タイプのバッテリーハウジングを導入し、合わせてボディパネルをアルミ素材で仕上げて、高い剛性と軽量化を同時に具現化する。ボディサイズはe-tron GTクワトロが全長4990×全幅1965×全高1415mm/ホイールベース2900mm、RS e-tron GTが全長4990×全幅1965×全高1395mm/ホイールベース2900mmに設定。ラゲッジ容量はe-tron GTクワトロが405リットル、RS e-tron GTが350リットルを確保したうえで、ボンネット下には85リットルの荷室スペースを配備した。

▲0→100km/h加速4.1秒 最高速度245km/h 欧州WLTPモードにおける1充電での航続距離は最大487km。日本の計測方法(WLTCモード)では最大500km以上に達するという

 インテリアはドライバーを包み込むような“モノポスト”デザインを基調に、グランツーリスモらしいスポーティさとラグジュアリー、そして先進技術を高次元で融合させる。ダッシュボードはエレガントで大きな弧を描き、センター部はドライバー側にわずかに傾けて配置。また、立体的なインストルメントパネルが軽快でスリムな室内空間を演出する。一方、前席は低めのポジションに設定し、後席は大人2名が十分にくつろげるスペースを確保。インテリアトリム類に数多くのリサイクル素材を使用したことも特徴だ。フロントシートについては、e-tron GTクワトロに電動8ウェイ調整機構付きの人工皮革/パールナッパレザー表皮スポーツシートを、RS e-tron GTに電動14ウェイ調整機構&シートヒーター&パフォーレーテッドハニカムパターンバックレスト付きのスポーツシートプラスを標準で装備した。

▲e-tron GTクワトロの内装。ドライバーを包み込むような“モノポスト”デザインを基調に、グランツーリスモらしいスポーティさとラグジュアリー、そして先進技術を高次元で融合させる
▲e-tron GTクワトロはフロントモーター175kW(238ps)+リアモーター320kW(435ps)を搭載し、総出力350kW(476ps)/ローンチコントロール使用時390kW(530ps)および630Nm(ブーストモード時640Nm)を発生する

 先進機構としては、アウディバーチャルコックピットプラス(12.3インチ)とMMIタッチディスプレイ(10.1インチ)を標準で採用し、オンラインサーチや日常会話に対応したボイスコントロール、ヘッドアップディスプレイ、パーソナライゼーション機能を組み込む。さらに、Wi-Fiホットスポット機能を備えたMMIナビゲーションプラス、幅広いサービスを提供するAudi connect、急速充電ステーションを活用して可能な限り最短の充電時間で最速ルートを計算するe-tronルートプランナー、ワイヤレスチャージング(Qi規格)、Bang&Olufsenプレミアムサウンドシステムなども採用した。

▲アウディRS e-tron GT 価格:1799万円 全長4990×全幅1965×全高1395mm ホイールベース2900mm 日本での発売は本年秋を予定

 パワートレインは前後にモーターを配した電動4輪駆動のクワトロとリチウムイオンバッテリーで構成する。e-tron GTクワトロはフロントモーター175kW(238ps)+リアモーター320kW(435ps)を搭載し、総出力350kW(476ps)/ローンチコントロール使用時390kW(530ps)および630Nm(ブーストモード時640Nm)を発生。一方、RS e-tron GTはフロントモーター175kW(238ps)+リアモーター335kW(456ps)を配し、総出力440kW(598ps)/ローンチコントロール使用時475kW(646ps)および830Nmを発揮する。リチウムイオンバッテリーは電圧レベル800Vで、総容量 93kWh(実際の使用容量 84kWh)を確保。また、リアモーターは2速トランスミッションを介して後輪に伝達する仕組みとした。性能面に関しては、e-tron GTクワトロが0→100km/h加速4.1秒、最高速度245km/h、RS e-tron GTが同3.3秒、250km/hを達成。1充電での航続距離は、日本の計測方法(WLTCモード)で最大500km以上を実現した。

▲0→100km/h加速3.3秒 最高速度250km/h 欧州WLTPモードにおける1充電での航続距離は最大472km

 足回りに関しては、電子制御式ダンパーやリアアクスルディファレンシャルロック、アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムを標準で装備。また、RS e-tron GTには3チャンバー式アダプティブエアサスペンションと電子制御式リアアクスルディファレンシャルロックも標準で組み込む(e-tron GTクワトロにはオプション)。さらに、オールホイールステアリング(4輪操舵)をオプションで用意した。一方、シューズにはe-tron GTクワトロに19インチ、RS e-tron GTに20インチホイールを装着。オプションで20インチ、21インチホイールの選択も可能だ。

▲RS e-tron GTは電動14ウェイ調整機構&シートヒーター&パフォーレーテッドハニカムパターンバックレスト付きのスポーツシートプラスを装備
▲RS e-tron GTはフロントモーター175kW(238ps)+リアモーター335kW(456ps)を配し、総出力440kW(598ps)/ローンチコントロール使用時475kW(646ps)および830Nmを発揮。リチウムイオンバッテリーは電圧レベル800Vで、総容量 93kWhを確保する

 先進安全運転支援システムの充実化も見逃せない。最新のアウディプレセンスセーフティシステムをはじめ、アクティブクルーズコントロールやサイドアシスト、リアクロストラフィックアシスト、ターンアシスト、エマージェンシーアシストなどを標準で装備。また、法令で規定されている20km/h以下での走行時や駐車時の人工音に加え、アウディドライブセレクトの設定に応じてクルマの車外および車内にサウンドを発生するe-tronスポーツサウンドをオプションで用意した。

 なお、e-tron GTクワトロとRS e-tron GTはスマートファクトリーテクノロジーとクラフトマンシップを組み合わせた独ネッカーズルムのベーリンガーホフ工場で生産。動力源にはグリーン電力とバイオガスを使用し、カーボンニュートラルな工程で製造している。

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