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「最新モデル試乗」静かな走り。時代の要請に応えたプラグインハイブリッド4WD、BMW・X3・xドライブ30eを薦める理由

Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

BMW・X3・xドライブ30e・Mスポーツ 価格:8SAT 781万円 試乗記

BMW・X3・xドライブ30e・Mスポーツ 30eはMスポーツとXライン(778万円)の2タイプ構成 PHVシステムは2リッター直4ターボ(184ps)とモーター(80kW)の組み合わせ 電池は総電力量12kWhのリチウムイオン 駆動方式は4WD
BMW・X3・xドライブ30e・Mスポーツ 30eはMスポーツとXライン(778万円)の2タイプ構成 PHVシステムは2リッター直4ターボ(184ps)とモーター(80kW)の組み合わせ 電池は総電力量12kWhのリチウムイオン 駆動方式は4WD

システム出力292ps! スポーティな走りが自慢のPHVモデル

 BMWのXシリーズは、あえてSUVを名乗らず、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の呼称を用いて「ライバルとは一線を画したダイナミックなキャラクター」を積極的にアピールしてきた。
 X3は、1999年にローンチされたX5の弟分として2003年に1stモデルが登場。現在は3rdモデルになる。

 試乗車は、先ごろラインアップに加わった、X3初のプラグインハイブリッド、30eだ。
 最高80kWを発するモーターと容量34Ahのリチウムイオンバッテリーで構成するプラグインハイブリッドシステムと組み合わせるエンジンは、2リッターの直噴ガソリン。184psの最高出力と300Nmの最大トルク、ツインスクロール式ターボを含め、20iグレードが搭載するユニットと同様だ。トランスミッションは8速ステップATである。
 モーターとエンジン出力を合わせたシステム出力は、292ps。2リッターガソリン(184ps)の20iを104ps上回り、3リッターガソリン(387ps)を積むM40i比で95ps下回る。30eという呼称は、価格的にもポテンシャル的にも「2つの純エンジン車の中間」というポジショニングを示している。

スタイルは通常のX3モデルと共通。全長×全幅×全高4720×1890×1675mm 0→400m加速は6.1秒でクリア
1998cc直4ターボ(184ps/300Nm)+モーター(80kW/265Nm) システム出力/トルクは292ps/565Nm EV走行可能距離44km
充電リッドはフロント左側に配置 普通充電のみ 急速は未対応

EV航続距離は44km。通常ユースはEVとして振る舞う!

 EV航続可能距離はWLTCモードで44km。完全にピュアEVとしての振る舞いを見せるこの状態では、冷間時でもエンジンは始動せず、当然ながら圧倒的な静粛性が印象的だ。EV状態でのパフォーマンスは必要十分。速い交通の流れにも無理なく乗れる。
 電池容量が低下するとエンジンが始動し、ハイブリッド走行となる。だが、その状態での洗練度も高い。ただしBMWに期待する、スポーティさは残念ながらさほどでもない。

 デフォルトの走行モードでも回生による減速力は、通常のエンジン車よりもやや強め。20km/h付近と思われる油圧ブレーキへのバトンタッチもスムーズで、減速時の違和感はほぼ皆無である。
 乗り味は、ランフラットタイヤ装着に伴うマイナス面は気にならない。その一方で、ピッチモーションはやや大きめ。ワインディングロードでは「よく曲がる」印象は得られる一方、全般にBMW車らしからぬ「重々しさ」を伴う。これはフロントよりもリアの軸重が100kg以上も重い点が影響しているようだ。
 30eは、電動化を期待する「時代の要請」が生み出したモデルという印象が強い。スッキリした乗り味を望むなら、「純エンジン仕様のほうがお勧め」と感じた。

最新モデルは12.3インチ液晶メーター+10.25インチワイドディスプレイを装備 着座位置は高く視界はワイド 各部の作りは上質 走り味は重厚な印象 ステアリング操舵力はやや重め
前席はスポーツ形状 写真の本革はセットop(22万9000円) 前後席ともスペースはゆったり 乗り心地はやや硬めの印象
アダプティブLEDヘッドライト標準 フォグランプは薄型形状
245/50R19タイヤ+7.5Jアルミ装着 Mスポーツサス未設定 最低地上高204mm
30eは右側にパワーメーターとバッテリーモニター配置 視認性良好
トランスミッションは8速AT 変速は滑らか Mスポーツはパドル標準
PHVモードは3種 オートeドライブがデフォルト設定
各種走行モードはシフト基部のスイッチでセレクトする
後席使用時の荷室容量は純エンジン車比100リッター減の450リッター 最大1500リッター
リアゲートはハンズフリー電動開閉式 30eの荷室は純エンジン車比で高床仕様

BMW・X3・xドライブ30e・Mスポーツ 主要諸元と主要装備

グレード=xドライブ30e・Mスポーツ・エディションJoy+
価格=8SAT 781万円
全長×全幅×全高=4720×1890×1675mm
ホイールベース=2865mm
トレッド=フロント:1600×リア:1615mm
最低地上高=204mm
車重=2060kg
エンジン=1998cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=135kW(184ps)/5000rpm
最大トルク=300Nm(30.6kgm)/1350〜4000rpm
モーター最高出力=80kW(109ps)/3140rpm
モーター最大トルク=265Nm(27.0kgm)/1500rpm
駆動用バッテリー総電力量=12kWh
WLTC充電電力使用時走行距離=44.0km
WLTCモードハイブリッド燃費=11.8km/リッター(燃料タンク容量50リッター)
(市街地/郊外/高速道路:8.8/12.8/13.2km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=245/50R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m
●主な燃費改善対策:プラグインハイブリッド/無段階可変バルブリフト(バルブトロニック)/筒内直接噴射/吸排気無段階可変バルブタイミング(ダブルVANOS)/アイドリングストップ/電動パワーステアリング
●主要装備:ドライビングアシスト・プラス(アクティブクルーズコントロール+ステアリング&レーンコントロールアシスト+車線逸脱警告+レーンチェンジウォーニング+アクティブサイドコリジョンプロテクション+前車接近警告+衝突回避・被害軽減ブレーキ+事故回避アシスト+後車衝突警告機能+前後クロストラフィックワーニング)/パーキングアシスト・プラス/BMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナル/アクティブプロテクション/アダプティブヘッドライト/ヘッドアップディスプレイ/ヒルディセントコントロール/Mスポーツブレーキ/xドライブシステム/ドライビングパフォーマンスコントロール/eドライブスイッチ/普通充電ポート/Mエアロダイナミクスパッケージ/BMWインディビジュアル・ハイグロスシャドーラインエクステリア&ルーフレール/オートマチックテールゲート/電動調節式スポーツシート/BMWライブコクピット(12.3インチメーターパネル+10.25インチワイドコントロールディスプレイ+HDDナビゲーション)/マルチファンクションMスポーツステアリング/オートAC/スルーローディングシステム
●装着メーカーop:ハイラインパッケージ(ヴァーネスカレザーシート+前席ランバーサポート+後席シートヒーター+ポプラウッドインテリアトリム)22万9000円/セレクトパッケージ(電動パノラマガラスサンルーフ+リアサイドローラーブラインド+harman/kardonサラウンドサウンドシステム)28万7000円/アクティブベンチレーションシート4万1000円/ピアノフィニッシュブラックトリム2万8000円/アンビエントライト5万1000円/後席バックレストアジャストメント2万1000円/BMWジェスチャーコントロール3万5000円
●ボディカラー:サンストーン(op17万2000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は2万2010円

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