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大幅進化を果たしたレクサスESが上海モーターショー2021でワールドプレミア

Writer:大貫直次郎 

走行性能にさらなる磨きをかけたレクサスのFF上級サルーン「ES」のプロトタイプが世界初公開。日本での発売は今秋を予定

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2021年4月19日、商品改良を実施したFF上級サルーン「ES」のプロトタイプを、上海モーターショー2021(4月19日~28日)において初公開した。市販モデルの日本市場への投入は今秋を予定する。

▲大幅進化を図ったレクサスES。フロントグリルはESらしさを継承しながらメッシュパターンを新採用。合わせて横方向の流れを強調するL字ユニットの集合体で構成し、フロントマスクの押出しを強調した

 第7世代となる現行ESは、2018年開催の北京モーターショーでワールドプレミア。今回の進化版もメイン市場のひとつである中国の地で初のお披露目となった。
 今回の商品改良は、レクサスの原点である優れた静粛性と乗り心地のさらなる向上を実現し、合わせて内外装をモダンなデザインに刷新することで、ワールドワイドに展開するFF上級サルーンとしての価値をより高めた点が特徴である。

▲LEDリアコンビネーションランプの配色パターンを変更。装着ホイールのデザインも刷新する

 まずエクステリアは、従来より好評を得ている上質さやエレガントさをいっそう向上させたことが訴求点だ。フロントグリルはESらしさを継承しながらメッシュパターンを新採用。合わせて横方向の流れを強調するL字ユニットの集合体で構成し、フロントマスクの押出しを強調する。同時にヘッドランプの意匠も変更し、単眼ランプは新しい小型ユニットに刷新。さらに、3眼ランプにはブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を取り入れ、機能性の向上を図るとともに新薄型ランプユニットで仕立て、鋭い表情を演出した。一方、装着ホイールのデザインも変更する。17インチアルミホイールはスポーク端部を太くして切削光輝加工の質感を強調し、同時にV字に重ね合わせることでスポーティな印象を付与。18インチアルミホイールは切削光輝加工とブラック塗装のコントラストが映える多軸スポークを導入し、高級感を創出した。

▲単眼ランプは新しい小型ユニットに変更。さらに3眼ランプにはブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用した
▲ボディカラーには強い陰影により造形を際立たせたソニックイリジウムと、金属質感と高光沢を実現したソニッククロムの2色を新規に設定する

 先進機構のデジタルアウターミラー/デジタルインナーミラーに関しては、カメラ性能の向上を実施。また、明暗が混在する場所の視認性を改善するためにノイズ低減処理を施し、ノイズ感の少ないクリアな画像を映し出す。LEDライトのちらつきによる煩わしさも低減させた。一方、ボディカラーについては、強い陰影により造形を際立たせたソニックイリジウムと、金属質感と高光沢を実現したソニッククロムの2色を新規に設定している。

▲デジタルアウターミラー/デジタルインナーミラーはカメラ性能の向上を実施。また、明暗が混在する場所の視認性を改善するためにノイズ低減処理を施した

 内包するインテリアは、ヘーゼルのカラーを新採用するとともに、ブラウン系でグレイッシュなトーンの内装色モーヴ(Mauve)を新規に開発し、落ち着きのあるモダンな空間へと進化させる。また、オーナメント加飾としてラグジュアリーさを演出するウォールナット素材を導入し、合わせて新開発の墨ブラックとダークブラウンを設定する。ヘアラインの加飾をレーザーで1本ずつ彫る加工方法に刷新し、より細やかでモダンな雰囲気を創出したことも特徴だ。マルチメディアシステムをタッチディスプレイ化した点もトピック。合わせて、ドライバーとディスプレイとの最適な距離と角度を探求してディスプレイを約100mm近づけるとともに、角度を約5°傾けることでドライバーの手が画面隅まで届くようにアレンジ。画面自体にはガラス素材を採用し、視認性や操作性をより向上させた。

▲インテリアカラーにはヘーゼルを新採用するとともに、ブラウン系でグレイッシュなトーンの内装色モーヴ(Mauve)を新規に開発し、落ち着きのあるモダンな空間へと進化させる。マルチメディアシステムのタッチディスプレイ化も実施

 今回の発表ではパワートレインの詳細は明らかにされていないが、公開された画像を見る限り、進化版のハイブリッドシステムが採用されているようだ。一方、シャシー面ではリアサスペンションメンバーブレースを1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更し、ねじりや曲げに対する剛性をアップ。また、制動機構では電子制御ブレーキシステムの制御定数を刷新し、ブレーキのコントロール性を引き上げる。合わせて、ブレーキペダルパッド形状の変更による足裏との接触範囲の拡大や、ブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法の見直しによるペダルの横方向剛性感の向上を図った。

▲今回の公開ではパワートレインの詳細は未公表。公開された画像を見る限り、進化版のハイブリッドシステムが搭載されているようだ

 先進安全運転支援システム「Lexus Safety System+」の進化も見逃せない。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能なプリクラッシュセーフティの対応領域を拡大し、交差点右折前に前方から来る対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能とする。また、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能を追加した。さらに、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現。ほかにも、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」にカーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加したほか、先行車や対向車を検知して自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム(AHB)」やカメラで主要な道路標識を読み取ってマルチインフォメーションディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」、LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合に音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車して自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援するドライバー異常時対応システムなどを設定した。

▲「Lexus Safety System+」は単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能なプリクラッシュセーフティの対応領域を拡大
▲全車速追従機能付レーダークルーズコントロールにはカーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加する

 最後に、スポーティバージョンの「F SPORT」の改良ポイントを紹介しよう。外装ではブラックカラーの専用フロントグリルや艶のあるブラックで彩った専用19インチアルミホイール、LEXUSロゴ入りオレンジ塗装ブレーキキャリパーなどを装備。内装ではホワイトを新規採用するとともにホワイトまたはフレアレッドのシートクッションとシートバックにブラックの配色を加え、スポーティな印象をいっそう高める。そしてシャシー面では、新しいアクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVSを採用。油圧制御用ソレノイドのオイル流量制御バルブの流路を拡大し、低減衰力にも対応するとともに減衰力の可変幅を拡大することで、上質な乗り心地と操舵応答性および安定性を高次元で両立させた。

▲スポーティバージョンの「F SPORT」。外装ではブラックカラーの専用フロントグリルや艶のあるブラックで彩った専用19インチアルミホイール、LEXUSロゴ入りオレンジ塗装ブレーキキャリパーなどを装備する
▲シート配色にフレアレッド/ブラックを設定
▲サスペンションにはアクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVSを採用する

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